Q15 そもそも「ワクチン」とはどういったものですか?

 まず免疫とワクチン一般について説明します。

 一般的に感染症は、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して感染し、全身に拡大して発症します。

 免疫とは、体内に侵入したウイルスや細菌などの病原体から、自分の体を守る防御システムです。

 体内にウイルスなどが侵入すると、免疫システムが立ち上がり、抗体を作ります。この抗体と結合するもの(ウイルスなどの病原体)を抗原と言います。

 免疫システムによって作られた抗体が特定の病原体(抗原)と結合し、病原体が無力化されるのです。

 ワクチンとは、無毒化あるいは弱毒化したウイルスなどを抗原としてヒトの体内に投与し、その特定の抗原に対応した抗体をあらかじめ体内に作らせるものです。

ワクチンが対象とするウイルスなどの病原体が体内に侵入し感染しても、ワクチンによる抗体が既に存在するので、抗体がすぐに病原体と結びつくことができます。その結果、病原体が効率的に排除され、感染が全身に拡大せずにすみます。

 このようなワクチンによる抗体の働きは主に血液中で行われています。

 一般的なワクチンは、感染自体を予防するのではなく、病気が発症したり、重くなったりすることを防ぐ仕組みになっています。