大阪訴訟第6回期日が開かれました

 どことなく早春の気配も感じられる陽光の中で、第6回目となる大阪訴訟の口頭弁論期日を迎えました。
 本日も朝から、裁判所からほど近い淀屋橋駅前交差点で、期日告知の街頭活動を行い、傍聴に来場いただけるよう、道行く皆さんにチラシを配布して呼びかけました。

多くの方が入廷行動に参加しました
多くの方が入廷行動に参加しました

 今回も大阪地方裁判所には多くの方が傍聴券を求めて集まってくださり、傍聴席は満席となりました。

 惜しくも傍聴できなかった方のために、法廷での期日開催と並行して、法廷外企画を行いました。同時刻に法廷で陳述されている原告及び被告らの準備書面の内容を分かりやすく説明するとともに、法廷で行われている弁護団のプレゼンテーションもそのまま再現してお伝えしています。

法廷外企画での弁護団メンバーによるプレゼンテーション
法廷外企画での弁護団メンバーによるプレゼンテーション

 今日の法廷での弁護団からのプレゼンテーションでは、被告らが本件HPVワクチンの安全性を示す科学的データの一つと主張している祖父江班調査について、その調査方法に致命的な欠陥があることや不合理な解析方法を用いていることなどの問題点を説明しました。また、その調査結果を詳細に検討すると、むしろ、HPVワクチン接種と副反応症状との因果関係を示唆していることも指摘しました。

法廷外企画でのスライド上映
法廷外企画でのスライド上映

 続いて、弁護団からは、本件HPVワクチンの接種緊急促進事業について、他のワクチンとの比較から積極的勧奨が許される要件を満たさないことを指摘しました。

 ワクチン接種の積極的勧奨が許されるためには、公衆衛生・集団予防の必要性があり、集団予防の効果が検証されていること、製造販売承認時よりも高い有効性・安全性の要件が求められます。しかし、本件HPVワクチンは、他のワクチンの有効率や副反応発生率などの具体的なデータ等との比較からも、こうしたの要件のいずれも満たしていません。

 こうした問題点を、多くの傍聴人の見守る中で、わかりやすく説明しました。

本日の法廷の様子を会見で説明する山西美明全国弁護団共同代表
本日の法廷の様子を会見で説明する山西美明全国弁護団共同代表

 期日後の記者会見では、原告2番さんが、記者の皆さんに、自身の被害状況を伝えました。

 一日中倦怠感がひどいこと。外出すらできない日も多く、頭痛や腹痛など体のあらゆるところが代わる代わる痛むこと。今も杖をついて歩いているが、ひどいときは家族や友達に車いすを押してもらっていること。今年、成人するのに、まだ高校を卒業できていないこと。何年間も治そうと努力しても直らない症状に不安を感じ続けていること。

 2番さんは、自分の言葉で、日常生活でとてもつらい思いをしている現状を説明し、ただただ早く、元気なときの生活に戻りたいと願っていることを、集まった記者の皆さんに伝えました。

記者会見に臨む大阪原告1番の谷口結衣さん
記者会見に臨む大阪原告1番の谷口結衣さん
会見で支援を呼びかける大阪原告団代表の児玉さん(原告18番母)
会見で支援を呼びかける大阪原告団代表の児玉さん(原告18番母)

 会見後の報告集会では、原告1番の谷口結衣さんが支援者のみなさんの前で、昨年秋から突然歩けなくなり、車いすで数ヵ月過ごし、そのときは二度と歩けなくなるのではないかとショックを受けたことや、記憶障害がひどくて、友達と高校のときのことやそれ以前の話をしても、ほとんど覚えておらず、つらい思いをしている経験談を語りました。

報告集会で今の気持ちを語る谷口さん
報告集会で今の気持ちを語る谷口さん

 谷口さんは、他にも重い症状で寝たきりの人もたくさんいる、出席日数が足りず学校を卒業できない人もいる、もっとそういう現状を知ってもらいたいと訴えるとともに、とにかく早くもとの体に戻してほしい、この体のままだと耐えられないと声をつまらせながら、被害の深刻さを伝えました。

3月24日の国際シンポジウムの告知も行いました
3月24日の国際シンポジウムの告知も行いました

 弁護団からは、3月24日に東京で開催される国際シンポジウム「世界のHPVワクチン被害は今」」に、世界の多くの国から同様の被害者の母が集まることを紹介し、報告集会を終えました。

 次回大阪訴訟期日は平成30年5月29日午後2時開廷です。傍聴券抽選用紙配布は午後1時からの予定ですので、是非余裕を持ってご来場いただければと思います。

 今後とも引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。