名古屋訴訟

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【HPVワクチン薬害名古屋訴訟】支援ネットワーク総会が開催されました

2024年3月10日(日)、HPVワクチン薬害名古屋訴訟支援ネットワーク総会が開かれました。

2018年2月に発足した名古屋支援ネットも、今回で第7回目の総会を迎えました。

総会の開催に先立って、名古屋駅前で街頭アピールとティッシュ配りを行いました。

マイクを持つ手がかじかむような寒さではありましたが、支援の皆さま、原告、弁護団が交替でHPVワクチンの副反応被害に目をむけてほしいと訴えかけました。

【名古屋駅前で呼びかける名古屋訴訟支援ネットワークの長南さん、三木さん、宮井さん、

小嶋弁護士・鵜飼弁護士、堀弁護士、原告・落合晴香さんの父:左上から時計回り】

寒さは厳しかったものの、天候は大変気持ちのよい青空でもあり、30分ほどで200名前後の通行人の方々にティッシュを受け取っていただくことができました。

14時からは、会場を名古屋駅近くの会議室に移し、支援ネットワーク総会を開催しました。

今回は、オンラインも併用してのハイブリッド形式での開催でしたが、会場にも26名の方にお越しいただき、オンラインも含め50名ほどの方々にご参加いただくことができました。

 

これまで、名古屋支援ネットでは、愛知、岐阜、三重静岡、福井、石川、富山と東海・北陸地方を巡っての学習会を開催してきました。

総会の第1部では、これまでのこうした活動を振り返った上で、今後の活動方針として引き続き裁判期日の傍聴や学習会を通じて支援の輪を広げていくことが決議されました。

 

総会第2部では、名古屋訴訟弁護団代表の堀弁護士から、「原告側申請専門家6名の証人尋問を経た到達点 今も拡大する被害を食い止めるために」と題して、昨年5月から12月にかけて合計12期日をかけて行われた尋問によって得られた6名の専門家証人の証言によって、HPVワクチン接種と原告らの副反応被害の関連性がより一層明らかにされたことなどを中心に、これまでの訴訟の概要を説明しました。

【昨年行われた専門家証人の尋問の内容を説明する堀弁護士】

続いて、総会第3部として、各地支援ネットワークの皆さまから、それぞれの活動状況についてご報告いただきました。

当日は、北は北海道、南は沖縄まで各地支援の皆さまにご参加いただいており、それぞれに非常に熱のこもった情報共有・意見交換を行うことができました。

報告の中では、3月17日(日)13時30分から、福島県いわき市で「HPVワクチン問題を考える会–東北–」立ち上げの決起集会が開かれるとのアナウンスもありました。

会場(いわき・ら・ら・ミュウ 2階研修室)での開催ではありますが、Zoomの同時配信もございますので、是非ご参加いただければと思います。

こちらのGoogleフォームから参加をお申し込みいただけます。

ダウンロード
HPVワクチン問題を考える会–東北–決起集会チラシ
HPVワクチン問題を考える会–東北–決起集会.pdf
PDFファイル 885.0 KB

【会場で報告する(上段左から)加藤考一さん(名古屋支援ネット世話人)、隈本邦彦さん(東京支援ネット代表)、長南謙一さん(全国支援ネット代表)とオンラインで参加いただいた各地支援の皆さま(下段)】

総会の最後に、2024年2月26日の名古屋期日で原告本人尋問に臨んだ落合晴香さんから、記憶障害のために本人尋問の場で思い通りに話すことができなかったこともあるものの、自分のこうした経験やアドバイスを、次に尋問に臨む原告の皆さんに伝えていきたいという力強いコメントと共に、出席いただいた方々に向けてお礼の挨拶をしました。

【参加者に向けてコメントをする落合さん】

当日は、名古屋ウィメンズマラソンの開催日とバッティングしていたこともあり、なかなか会場にお越しいただくのは難しいかもしれないと心配していましたが、オンラインも含めて大勢の皆さまにご参集いただくことができ、原告団・弁護団としても改めて励まされた思いです。

この支援の輪をさらに広げていくことができるよう、そして1日も早く原告の皆さんをはじめ副反応被害に遭われた方々の被害救済につながるよう、私たちも支援の皆さまと一丸となって力を尽くしていきたいと思います。

 

皆さまのご支援をどうかよろしくお願いいたします。

【当日の会場の様子】

【HPVワクチン薬害名古屋訴訟】原告本人尋問が行われました

2024年2月26日(月)、名古屋地方裁判所大法廷で原告本人尋問が行われました。

この訴訟の名古屋地裁での本人尋問は今回が初めてで、全国的には福岡、東京に続いて3地裁目となります。

 

当日は、前日までの悪天候とは打って変わって晴天に恵まれ、大勢の支援者の方のご参加をいただいて期日前集会を行い、入廷を見守っていただくことができました。

期日前集会でコメントする東京支援ネットワーク代表の隈本邦彦さん(写真右)

今回は、原告12番の落合晴香さんと、原告2番さんの母が、それぞれ法廷で証言しました。満席となった傍聴席からお二人の背中に暖かい視線を送っていただきましたので、証言したお二人も、とても心強く感じたことと思います。

 

落合さんは、GSK社製のHPVワクチンであるサーバリックスを接種した後に膝の痛みや下肢のむくみを発症し、全身の痛み、倦怠感、記憶障害などの症状が現在まで続いていることや、19歳でそれまでの記憶をすべて失ってしまったことへの思い、子育てや今後の就労についての不安などを述べました。

その上で、自分が被害に遭ってしまったことをただかわいそうだというだけで終わらせたくない、今回のことが自分たちの子どもも含め未来に繋がるのであれば、勇気を出して法廷で証言してよかったと思えると、裁判官の目を真っ直ぐ見つめながら力強く証言しました。

 

原告2番さんの母は、非常に体調が悪く法廷で証言することが困難な本人に代わって、証人として、サーバリックスの第2回接種後、1週間から10日程度の間に背中の違和感からしびれ、麻痺といった症状を発症して入院に至ったという経緯や、その後も現在まで継続している下肢の激しい疼痛や脱力、けいれん、しびれ、失神、味覚・嗅覚過敏、発汗異常といった多様な身体症状、さらには相貌失認を中心とする認知機能障害といった深刻な病状について証言しました。

母の顔さえ分からなくなってしまうという原告2番さんの強い認知機能障害の実情を説明した際には、涙のために話を続けることができなくなってしまい、一旦休廷を挟んで気持ちを落ち着けた上で、証言を継続するという一幕も見られました。

回復の目途の立たない娘を見守り続ける母としての胸の内が本当につらく苦しいものであることが、その姿から強く伝わる法廷となりました。

 

尋問終了後、裁判所の前でメ~テレの取材に応じる落合さん

閉廷後は、桜華会館に移動して報告集会を行いました。長時間の法廷の後であるにもかかわらず、大勢の支援者の方に集会に参加いただいたことに心から御礼を申し上げます。

集会では、落合さんと原告2番さんの母から、それぞれ尋問を終えた感想をお話しいただきました。

当日証言した原告さんだけでなく、次回(5月31日)の名古屋期日で尋問が予定されている原告14番さんからも、今回の尋問を踏まえての次回への意気込みをお話ししました。

報告集会でコメントをする落合さん(左)と堀名古屋弁護団代表(右)

また、司法記者クラブでの会見に参加した落合さんは、法廷での証言中に裁判長がずっと自分の目を見て話を聞いてくれていたので、自分の思いをしっかりと伝えられたと思うという感想を記者のみなさんに伝えました。

記者の方から接種に至ったきっかけについて質問を受けた原告2番さんの母は、がんの予防接種と聞いて本人よりも母自身の方が接種に積極的となり、特に問題意識もなく、お知らせが来たから打つという感じで病院に連れて行ったが、まさか2回目の接種の1週間から10日後にこのような症状を発症するとは思わなかったということを、ご自身の言葉で説明しました。

原告14番さんも会見に同席し、当日の法廷を傍聴した感想として、同じ経緯で同じ時期に同じ辛い経験をたくさんしてきたという話を聞いて、自分の人生を語ってもらっているような気持ちになったという感想を述べた上で、次回自分が話す時にも早く治療法を開発してもらいたいという思いを裁判官に伝えていきたいと話しました。

 

記者会見の様子:写真左から柄沢弁護士(落合さん尋問担当)、落合さん、堀弁護士、

川瀬弁護士(原告2番母尋問担当)、原告2番さんのお母さん

今回、大勢の方に傍聴にお越しいただくことができましたことを、大変ありがたく感じています。

次回は5月31日(金)午後1時15分から、原告14番さん、原告13番さんの本人尋問が予定されています。

次回も是非、多くの皆さんに法廷にお越しいただき、法廷に立つ2人の原告さんを見守っていただければと思います。

【HPVワクチン名古屋訴訟】2/26尋問期日のご案内

2024年2月26日(月)午後1時15分から、HPVワクチン薬害名古屋訴訟期日が開かれます。

原告側専門家証人尋問が終わり、今年は各地とも、原告本人尋問へと進んで参ります。

 

今回の名古屋訴訟では、原告12番・落合晴香さんの本人尋問と、原告2番さんのお母さんの証人尋問が行われます(原告2番さんの体調が極めて不良であり、法廷で証言することが困難であるため、母が代わりに証言します)。

 

是非、法廷にお越しいただき、原告ご本人やそのご家族が訴える声に耳を傾けてください。

 

2月26日(月)当日のスケジュールは次のとおりです。

詳細は添付の案内(pdf)もご参照ください。

 

午後0時10分 集合  @名古屋地裁西側歩道

午後0時30分 整理券配布

午後0時40分 抽選開始

午後1時15分 開廷(前半:落合さん、後半:原告2番さん母)

尋問終了後(午後5時頃)、桜華会館で1時間程度報告集会を行います。

ダウンロード
2/26傍聴案内
240119-04 名古屋期日チラシ.pdf
PDFファイル 357.4 KB

富山県で学習会を開催しました

 2023年12月16日(土)、サンシップとやま(富山市)において、HPVワクチン薬害名古屋訴訟支援ネットワーク主催の学習会「HPVワクチン薬害を知ってください – 聞いてください、被害者の声を – 富山県」が開催されました。今回の学習会は、名古屋支援ネットが東海・北陸地域で開催してきた学習会の第6弾となる企画でした。

 

 当日は、オンラインも併用してのハイブリッド方式での開催となりましたが、合わせて約60名と非常に多くの方々にご参加いただくことができました。

会場(サンシップとやま)から見える富山市内の風景

 冒頭、名古屋支援ネットの長南謙一代表世話人から、全国各地での支援の輪の広がりについて報告いただきました。既に東京・名古屋・大阪・九州のほか、北海道、大分、沖縄でも支える会が立ち上がっていますが、長南代表世話人からは、山口や福島でも間もなく支える会が立ち上がる予定であることが報告されました。

 

 全国各地にこうした支援の輪が広がっていることを、非常に心強く感じました。

支援活動の状況を報告する長南代表世話人(左)と各地支援の広がり(右:当日のスライドより)

 続いて、名古屋弁護団代表の堀弁護士から、今年5月から各地方裁判所において進められてきた6人の専門家証人の尋問の到達点を報告しました。

 

 堀弁護士からは、この間に法廷で証言された各専門家の証言内容をご紹介し、これらの証言によって、HPVワクチン接種と原告ら被害者の副反応症状(免疫介在性の神経障害)の発症のメカニズムなどが明らかにされていることを説明しつつ、そうした中で男子にまでHPVワクチンの接種勧奨が推し進められている現状の問題点を指摘しました。

現在の訴訟の到達点について解説する堀弁護士(左)と当日のスライドの抜粋(右)

 当日は、会場に駆けつけていただいた名古屋訴訟の原告17番さんのお母さん、そして、来年2月26日(月)に行われる原告本人尋問に立たれる落合晴香さん(原告12番)、原告2番さんのお母さんに、非常に重篤な副反応症状を抱えながらの生活の実情などについて率直なお話を伺うことができました。

参加者に呼びかける落合さん(左)と原告17番さんのお母さん(右)

 会場にお越しいただいた薬剤師の皆さまや、オンラインでご参加いただいた富山県議・熊本市議の方々からも一言ずつコメントをいただきましたが、今回のように原告の皆さんの訴えをはじめて聞いたという方が多かったようで、HPVワクチンの問題をもっと知ってもらわなければいけないとの力強いお言葉をいただくこともできました。

 

 東海・北陸地域での学習会は、三重からはじまり、福井、静岡、石川、岐阜、そして今回の富山で一巡しました。我々弁護団もアイディアを出しながら、支援の皆さまと引き続き支援の輪を広げていくための活動を続けて参りたいと思います。

 

 来年2月26日午後に名古屋地裁で開催される原告本人尋問の傍聴にも是非お越し下さい。

当日の会場の様子

【名古屋訴訟】専門家証人反対尋問期日が開かれました

2023(令和5)年12月11日、名古屋地方裁判所大法廷において、高橋幸利医師(静岡てんかん・神経医療センター名誉院長)の反対尋問が行われました。

 

高橋医師は、免疫が関連する難治性の神経疾患の治療・研究をご専門とされているお立場から、HPVワクチン接種後に様々な副反応症状を呈するようになった患者さんを実際に診察する中で、患者さんの髄液から検出された自己抗体が、記憶や学習、認知・情動に影響を与えていることを、試験管内実験や動物実験によって解明され、その結果を論文や学会で報告されています。

今年9月19日に行われました主尋問でも、高橋医師からはこうしたご報告の内容について詳細なご証言があり、今回の被告からの反対尋問でも高橋医師の実験や報告についての質問が続きましたが、高橋医師は、ご自身の専門的知見や研究成果に基づきながら、淡々と応答されていました。

今回の高橋医師のご説明で、主尋問でもご証言いただいたように、HPVワクチン接種後の患者群の病態が免疫介在性の神経障害であることが、より一層明確になったものと感じています。

 

当日は、朝早くからの開廷でもあったため、期日前の集会を行うことはできませんでしたが、尋問終了後には桜華会館・松の間に会場を移して報告集会を行いました。

尋問中も大勢の方に傍聴席を埋めていただくことができましたが、報告集会にも、オンライン参加の方々も含め、引き続きたくさんの方にご参加いただきました。

 

報告集会では、大辻美玲弁護士から反対尋問での様子について報告したほか、報告集会にご参加いただいた原告・支援の皆様から一言ずつ当日の感想などのコメントをいただきました。

反対尋問での様子を説明する大辻弁護士(左上)と、各地弁護団から堀弁護士(上段中央)、水口弁護士(全国弁護団共同代表・右上)、小林弁護士(左下)、野口弁護士(右下)

今後の活動方針等について説明された名古屋支援ネットワークの長南代表世話人

報告集会に引き続いて、司法記者クラブにおいて記者会見も行いました。

来年2月26日(月)に行われる原告本人尋問に出廷予定の落合晴香さん、原告14番さんにも会見会場にお越しいただき、それぞれ尋問に向けての思いをお話しいただきました。

記者会見に臨む落合さん(左)と原告14番さん(右)

午前10時に開廷し、報告集会・記者会見が終わる頃には外はすっかり暗くなっていました。

1日がかりとなった今回の期日にご参加いただきました皆さまに、改めて感謝申し上げます。

 

原告側専門家証人尋問は、来週18日に行われる大阪地裁での鳥越医師の証人尋問でひと区切りとなりますが、来年からはいよいよ、各地とも原告本人尋問へと進んで参ります。

名古屋では2月26日(月)の午後に、落合さんが原告本人として最初に法廷で証言します。

是非、大勢の方に傍聴にお越しいただき、中高生の年代でHPVワクチンの接種を受け、すでに20歳台半ばに達した被害女性が、高次脳機能障害を含む様々な神経症状を抱えながら、どのような思いを抱えて日々生活しているのか、その声に耳を傾けて下さい。


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