名古屋訴訟

名古屋訴訟の次回期日は、平成30年12月6日午後2時開廷です。

傍聴案内は後ほど掲載します。

 


HPVワクチン薬害名古屋訴訟第8回期日が開かれました

 2018年9月20日(木)、秋雨の降りしきる中、名古屋地方裁判所にてHPVワクチン名古屋訴訟第8回口頭弁論期日が開かれました。

 朝方からあいにくの天候となってしまい、当初予定していた期日前集会と入廷行動を中止せざるを得ない状況となりましたが、法廷では、3名の弁護士がそんな雨空にも負けない、熱のこもった意見陳述を行いました。

 まず、本多朱里弁護士より、本件各ワクチン(サーバリックス、ガーダシル)と他のワクチンとの副反応報告症例障害等認定率を比較すると、他のワクチンに比べて本件各ワクチンの障害等認定率は数倍から数百倍と高く、ワクチンに要求される安全性が欠如していることは、こうした事実からも明白であることを説明しました。

報告集会で意見陳述内容を解説する本多朱里弁護士
報告集会で意見陳述内容を解説する本多朱里弁護士

 次に小嶋啓司弁護士は、被告製薬企業2社が提出した医学文献の多くが、被告製薬企業の従業員であったり、被告製薬企業から研究資金等の利益供与を受けている者により執筆されたものであり、これらの医学文献での本件各ワクチンの有効性や安全性に関する評価については、その中立性・公正性の観点から、極めて慎重に評価される必要があることを解説しました。

報告集会での説明資料より
報告集会での説明資料より

 最後に、全国弁護団代表の水口真寿美弁護士が、被害者に生じた多様な症状と本件各ワクチンとの関連性を検討するには、適切な手法に基づく疫学調査による検証はもちろんのこと、この間に進展した研究成果を踏まえた上での個別症例の検討が重要であることを、改めて指摘しました。

左:報告集会で疫学調査に関する被告らの主張の問題点を解説する水口真寿美弁護士(全国弁護団共同代表)
左:報告集会で疫学調査に関する被告らの主張の問題点を解説する水口真寿美弁護士(全国弁護団共同代表)

 期日終了後は、報告集会を持ちました。

 報告集会では、近藤信弘弁護士らが、法廷での意見陳述の概要をあらためて解説しました。

 また、各地弁護団から各地の情勢についてもご報告したほか、多くの支援者の方々にも激励のコメントをいただくことができました。

HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワークの長南謙一代表世話人
HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワークの長南謙一代表世話人
薬害肝炎名古屋訴訟原告の宮井留志さん
薬害肝炎名古屋訴訟原告の宮井留志さん
全国B型肝炎訴訟名古屋(愛知・岐阜・三重)原告団幹事の三木裕之さん
全国B型肝炎訴訟名古屋(愛知・岐阜・三重)原告団幹事の三木裕之さん
薬剤師の加藤考一さん
薬剤師の加藤考一さん

 ご家族にHPVワクチンを接種していたり、ご自身がHPVワクチンを接種していたりと、HPVワクチンの問題については決して他人事ではないというコメントを複数頂戴しました。

 こうした理解から、支援の輪がますます大きく拡がっていると感じることができ、私たちも大変励まされました。
 実際に、大阪や九州でも支援の会が立ち上がっており、全国的に支援の輪が着実に拡がっています。

集会来場者に謝辞を述べる谷口鈴加名古屋原告団代表
集会来場者に謝辞を述べる谷口鈴加名古屋原告団代表

 名古屋訴訟の次回期日は、12月6日です。
 こうしたご支援を励みに、引き続き闘っていきたいと思います。

9月20日(木)はHPVワクチン薬害名古屋訴訟の第8回口頭弁論期日です

【お知らせ】

本日13時から予定されていた名古屋期日開始前の裁判所西側における集会は、雨天のため中止となりました。

法廷での口頭弁論は予定どおり14時から開催されますので、傍聴にお越し頂いた方は、裁判所南側正面入口で実施されている所持品検査ゲートを通って、13:30より、随時裁判所1階ロビーから101号法廷にお入り下さい。

■日時:平成30年9月20日(木)午後2時~午後3時30分

 

■場所:名古屋地方裁判所1階大法廷(1号法廷)

 

■サポーター・傍聴希望者集合

○時刻:午後1時00分(期日前集会を行います)

 

○場所:名古屋地方裁判所・西側歩道(KKRホテル名古屋向かい)

     名古屋市中区三の丸1-4-1

  • 傍聴案内ダウンロードはこちら
  • 傍聴人入廷開始(午後1時30分)※入廷は先着順ですのでご留意下さい。
  • 裁判終了後には、桜華会館で報告集会を行います。
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HPVワクチン薬害名古屋訴訟第8回期日傍聴案内
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名古屋で勉強会「世界のHPVワクチン被害は今」を開催しました

 2018年7月22日、名古屋市東区のウィルあいちにて、HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワークの主催で、勉強会「世界のHPVワクチン被害は今」が開催されました。
 今年3月、東京に海外の被害者団体関係者が集まり「世界のHPVワクチン薬害は今」という国際シンポジウムが開催され、HPVワクチン薬害は、日本だけでなく、コロンビア、スペイン、イギリス、アイルランドでも起こっていることが報告されました。

 今回の勉強会では、その国際シンポジウムのダイジェストを上映しました。

 以下は、上映された映像から抜粋した、コロンビア・スペイン・イギリス・アイルランドの被害者団体の方が発言された内容の一部です。

 これらのスライドの内容をご覧いただくだけでも、HPVワクチン薬害は日本だけの問題ではなく、世界的な被害が発生していることをご理解いただけるはずです。

 今回来場いただいたみなさんにも、世界の被害者のおかれた状況が、驚くほど日本の様子と共通していることを、映像を通じてお伝えすることができたと思います。

 上映後、名古屋訴訟支援ネットワークの長南謙一代表世話人は、薬学の専門家としての立場から、HPVワクチンの危険性が科学的に正しく評価されていないことを、臨床試験における対照群の設定が不適切であることなど具体的な例を挙げながら解説しました。

 谷口鈴加名古屋原告団代表からは、実際に3月の国際シンポジウムに参加した感想として、海外でもHPVワクチン被害が起きているが、被害者に対する製薬会社や国の対応の仕方が、まるで対応マニュアルがあるかのように同じであると感じたことなどを、参加者の皆さんに伝えました。

 堀康司弁護士(名古屋弁護団代表)からは、HPVワクチン薬害訴訟のこれまでの歩みと全国の被害者の現状について説明しました。

 HPVワクチンの積極的接種勧奨が中止されて5年を迎えた際に公表した声明でも触れたとおり、中学生や高校生の時にHPVワクチンを接種した被害者たちは成人期を迎えています。

 全国原告団内の調査の結果からも、診療態勢が全く不充分である中、進路や就職など被害者の「将来」に直結する問題がますます深刻なものとなっていることを、次のようなスライドを参加者のみなさんに示しながら解説しました。

 堀弁護士からは、本年6月に原告団声明の英語版をアップロードしたところ、この弁護団サイトへの海外からのアクセスが急増しており、日本の被害者の動向が海外から注目されていることも紹介されました。

 続いて名古屋訴訟支援ネットワークの神田沙也加世話人(薬剤師)からは、名古屋訴訟支援ネットワークに大勢の方に参加してほしいと願っていることを伝え、来場されたみなさんに引き続きの支援を呼びかけました。

 

 最後に、名古屋訴訟支援ネットワークの加藤考一世話人(薬剤師)から、今回の勉強会のような機会を活用して、HPVワクチン被害に関する知識を増やし、それを他の人に伝えることで更に支援者を増やしていきたいというメッセージを、会場の皆さんにお伝えし、勉強会は締めくくられました。

 今回の勉強会は、外気温39.5℃という酷暑にもかかわらず、多くの方が参加してくださり、大変有意義なものとなりました。

 引き続きこうした勉強会をいろいろな場所で開催していきたいと考えていますので、是非関心がおありの方は、最寄りの弁護団事務局までお問い合わせ下さい。

 次回の名古屋訴訟の口頭弁論期日は、9月20日午後2時からです。

 多くの方々に傍聴にお越しいただけることを、心よりお待ちしています。

HPVワクチン薬害名古屋訴訟原告団が司法記者クラブで被害の実情を説明しました

谷口鈴加名古屋原告団代表(左)と澤田勝則副代表
谷口鈴加名古屋原告団代表(左)と澤田勝則副代表

 2018年6月14日、国によるHPVワクチンの積極的な接種勧奨が中止されて5年が経過したことを踏まえ、名古屋地方裁判所司法記者クラブにおいて、HPVワクチン薬害訴訟名古屋原告団は記者会見を行い、全国原告団の声明の内容を、地元のメディアのみなさんに説明しました。

 会見には、名古屋原告14番さん本人も出席し、これまでの症状の経緯をご自身の言葉で説明しました。

会見でこれまでの被害状況を説明する名古屋原告14番さん
会見でこれまでの被害状況を説明する名古屋原告14番さん

 身体の激しい痛みやしびれ、脱力、倦怠感、嘔吐・吐き気、記憶障害等の様々な症状が現れたこと。

 そのために20もの医療機関を受診してきたこと。

 学校生活にストレスは感じていないと訴えたにもかかわらず、精神的なものとして診療内科を受診するよう言われたこと。

 痛みで受診したのに、「痛みは我慢だよ、あなたは薬に頼りすぎている」と対応してもらえず、泣く泣く家に帰ったり、外来窓口で怒鳴られたこと。

 約1時間にわたった当日の会見では、弁護団が集計した全国123名の原告の現況についても紹介し、全国の原告の多くが、名古屋原告14番さんと同様の症状に今も苦しみ続けていることを、出席した記者のみなさんに伝えました。

記者に説明する川瀬裕久弁護士
記者に説明する川瀬裕久弁護士

 副反応被害者の個別の被害実態や、それを取り巻く施策や医療体制の実情について報じていただくことで、広く世の中にこの問題を知ってもらい、1日も早い被害回復と恒久的な対策が講じられるよう、引き続き活動していきたいと思います。

7月22日名古屋勉強会「世界のHPVワクチン被害は今」

 HPVワクチン薬害名古屋訴訟支援ネットワークによる勉強会のご案内です。

 当日は、今年3月に東京に海外の被害者団体関係者が集まって開催された国際シンポジウム「世界のHPVワクチン薬害は今」のダイジェストを上映します。

 是非ご参加下さい。

【HPV(子宮頸がん)ワクチン被害についての勉強会】

「世界のHPVワクチン被害は今」

  • 日時 2018年7月22日(日)14:00~16:00
        • 開場 13:30
  • 場所 ウィルあいち(愛知県女性総合センター)セミナールーム1・2
        • 名古屋市東区上竪杉町1番地
          • 名古屋市営地下鉄市役所駅下車徒歩約10分
          • 名鉄瀬戸線東大手駅下車徒歩約8分
  • 事前申し込み不要・入場無料
  • パンフレットはこちらからダウンロードできます。
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HPVワクチン薬害名古屋訴訟勉強会のご案内
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HPVワクチン薬害名古屋訴訟第7回口頭弁論期日が開かれました

名古屋地裁に入廷する原告団
名古屋地裁に入廷する原告団

 平成30年6月1日、HPVワクチン薬害名古屋訴訟第7回口頭弁論期日が開催されました。

 ここ数日の雨模様とは打って変わったような晴天となり、予定通りに期日前集会を行うことができました。

 期日前集会では、HPVワクチン薬害名古屋訴訟支援ネットワークの長南代表と神田世話人が挨拶し、各地から集まって下さった傍聴者のみなさんに、この訴訟への支援を呼びかけました。

長南謙一さん(名古屋訴訟支援ネットワーク代表)
長南謙一さん(名古屋訴訟支援ネットワーク代表)
神田沙也加さん(名古屋訴訟支援ネットワーク世話人・薬剤師)
神田沙也加さん(名古屋訴訟支援ネットワーク世話人・薬剤師)

 当日の法廷では、大勢の傍聴者の方が見守る中、名古屋原告11番さんの母が意見陳述を行いました。11番さんの母は、法廷の中央に立って、裁判官にしっかりと向かい合い、重篤な副反応に苦しみ続ける娘を何年も見つめ続けて来た親としての思いを語りました。

 中学生になってワクチンの接種を受けた娘には、生理がくると右足の付け根から太ももにかけて激しい痛みが出るようになり、次第に学校から歩いて帰れないような日がみられるようになったこと。

 通学に支障を生じるようになり、不登校になったと友人に誤解されたことを娘が知ってとても落ち込んだ様子であったこと。

 自宅で安静にしていても、手足が勝手にぴくぴくと動くようになった娘を見たときに感じた不安と驚き。

 いくつもの医療機関で、精神的な問題だとあしらわれ続け、病院の待合で悔し涙を流す娘を見て、一緒に泣けてしまった日のこと。

 こうした1つ1つのエピソードを語った11番さんの母は、当時の様子が胸に去来するのか、涙で言葉に詰まることもありましたが、目元をハンカチで抑えつつ、最後までしっかりと裁判官に意見を伝えることができました。

「娘からもワクチンのせいではないか言われたこともありました。しかし、娘がワクチンを打つ際にもらったパンフレットには、娘のような激しい副反応があるようなことは書いていませんでしたので、まさかそんなはずはないと思って、あまり気にしていませんでした。」

 娘を長らく診察してくれていた近隣の病院の主治医から、娘の症状がHPVワクチンに関連しているのではないかと指摘を受けるまで、娘の言葉に耳を傾けることができなかったことについて、今も申し訳ない気持ちで一杯であることを、11番さんの母はこのように法廷で語りました。

 この訴訟で、被告企業は、ワクチンに関する情報は、添付文書の上に医師にとって必要な情報が書かれていれば十分である、と主張しています。

 こうした被告企業の主張が誤りであることは、11番さんの母の無念の思いに耳を傾けたすべての人が、はっきりと理解できたのではないでしょうか。

「できるなら、ワクチンを接種する前の普通の生活に戻してあげたいです。接種前の娘に戻してください。失った時間を返してください。以前の家族を返してください。普通の日常生活を返してください。」

 こうした切実な思いを語った11番さんの母は、この裁判で正しい判断がされることを願っていますと述べて、意見陳述を終えました。

 続いて、弁護団の本多朱里弁護士から、HPVワクチンについては、日常生活・集団生活における感染のまん延を予防しなければならないという必要性もなく、そもそも、HPVワクチンに子宮頸がん予防効果も実証されていない中で、極めて異例かつ拙速な経過で緊急促進事業、定期接種へと推し進められたことを、国内で使用されている他のワクチンと比較しながら説明しました。

 HPVワクチンの接種者には、他の定期接種ワクチンと比較して、数倍から数十倍もの副反応が発生していること。

 そして、全く同時期に定期接種化の検討が開始された水痘などのワクチンについては、ファクトシートという基礎資料に基づいて、厚労省の作業部会や小委員会などで順番に公衆衛生上の必要性を丁寧に検討するという手順が踏まれているのに、HPVワクチンだけは、ファクトシートが提出された直後に、こうした手順を踏むことなく、公費助成開始の結論ありきという形だけの会合が開催されて接種が推進されていったこと。

 HPVワクチンの接種を国が推進したことの違法性が、こうした客観的な事実の数々によって裏付けられていることは、法廷での本多弁護士の説明によって、より明確になったと思います。

 期日終了後は、桜華会館において報告集会を行い、期日を傍聴された多くの支援者の方々から、応援メッセージをいただきました。
 足を運んで下さった各務原市議会の議員の方々からは、このワクチン接種を認めてしまった政治家は、この問題の解決から目をそらしてはならないという、誠意あるメッセージをいただきました。

左から波多野こうめ市議、永冶明子市議、三丸文也元市議、杉山元則市議(いずれも各務原市)
左から波多野こうめ市議、永冶明子市議、三丸文也元市議、杉山元則市議(いずれも各務原市)

 また、B型肝炎訴訟名古屋原告団幹事の入江さんからは、まるで傍観者のように被害者を見ている製薬会社の姿勢に対して、強い憤りの思いを語っていただきました。

入江鈴子さん(全国B型肝炎訴訟名古屋原告団幹事)
入江鈴子さん(全国B型肝炎訴訟名古屋原告団幹事)

 薬剤師の方、そして薬学部の学生さんからは、薬剤に関わる専門家として、このワクチン被害をより多くの人に知ってもらえるように引き続き支援していきたいという、心強い応援メッセージをいただきました。

林昭文さん(静岡県民医連)
林昭文さん(静岡県民医連)

 各地弁護団からの報告では、各地裁判所の状況報告に加え、新たに弁護団に参加して、この問題に取り組みたいという弁護士が続々と増えていることが紹介されました。

川廣純也弁護士(HPVワクチン薬害九州訴訟弁護団)
川廣純也弁護士(HPVワクチン薬害九州訴訟弁護団)
笹倉拓人弁護士(HPVワクチン薬害大阪弁護団)
笹倉拓人弁護士(HPVワクチン薬害大阪弁護団)

 最後にHPVワクチン薬害訴訟名古屋原告団の澤田副代表と谷口代表から、半日にわたって参加して下さった方々へのお礼のご挨拶と引き続きのご支援をお願い致しました。

HPVワクチン薬害名古屋原告団の澤田勝則副代表(名古屋原告4番父)
HPVワクチン薬害名古屋原告団の澤田勝則副代表(名古屋原告4番父)
谷口鈴加HPVワクチン薬害名古屋原告団代表(名古屋原告1番母)
谷口鈴加HPVワクチン薬害名古屋原告団代表(名古屋原告1番母)

 次回期日は平成30年9月20日午後2時です。是非引き続きこの裁判の傍聴に足をお運び下さい。

6月1日(金)はHPVワクチン薬害名古屋訴訟の第7回口頭弁論期日です

■日時:平成30年6月1日(金)午後2時~午後3時30分

 

■場所:名古屋地方裁判所1階大法廷(1号法廷)

 

■サポーター・傍聴希望者集合

○時刻:午後1時00分(期日前集会を行います)

 

○場所:名古屋地方裁判所・西側歩道(KKRホテル名古屋向かい)

     名古屋市中区三の丸1-4-1

  • 傍聴案内ダウンロードはこちら
  • 傍聴人入廷開始(午後1時30分)※入廷は先着順ですのでご留意下さい。
  • 裁判終了後には、桜華会館で報告集会を行います。
※記者会見は午後4時より裁判所地下1階・司法記者クラブで行います。
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名古屋訴訟第7回期日案内
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名古屋訴訟第6回期日が開かれました

 3月6日、HPVワクチン名古屋訴訟第6回期日が開催されました。
 前日は激しい雨が打ち付けるような悪天候でしたが、当日は風は強いものの春らしい日差しに恵まれ、予定どおりに裁判所西側にて期日前集会を開催することができました。

 今回は、2月25日に名古屋訴訟の支援ネットワークが設立されてから、初めての期日でした。大勢の方に見守られながら期日前集会を開催できたことは、大きな励みとなりました。

 今回の法廷では、まず、原告15番さんが意見陳述を行いました。

 中学3年生でHPVワクチンを接種してから手足のしびれや痛みが生じ、勉強をしていても文章が頭に入ってこないことが増え、住所すら思い出せない、起き上がることができない一方で浮遊感から寝ていることもできないといった様々な症状が現れたこと、そして周りの友人が受験勉強に打ち込む中、自分はそれができずに志望する大学の受験を諦めざるを得なかったことを、15番さんは、こぼれそうになる涙をこらえながら、裁判官に向かって思いを伝えました。

 そして最後は、この訴訟を通じて、HPVワクチンによって副反応被害が生じていることが明らかにされ、その治療方法が見つかることを期待したいと述べて、意見陳述を締めくくりました。

 続いて弁護団からは、北川喜郎弁護士より、海外における有害事象のデータベースを用いた複数の研究でも、HPVワクチンの危険性が示されていることを説明し、また、ガーダシルが安全であるとする被告MSDの主張に対する反論の概要を述べました。

 北川弁護士からは、米国のCDCとFDAが共同で運用するデータベースにおいても、また、WHOが世界120カ国から情報を集めたデータベースにおいても、研究者らが、その情報を丁寧に解析した結果、HPVワクチンの副反応として、原告らが実際に被っているような重篤な症状が惹起されていることがすでに示唆されていることを説明し、被告が論拠とする臨床試験や市販後調査は、そもそも本件副反応の発生を捉えることができる設計となっていないことを批判しました。

記者会見で法廷での陳述内容を説明する北川弁護士
記者会見で法廷での陳述内容を説明する北川弁護士

 期日終了後は、桜華会館において記者会見を行いました。

 法廷で意見陳述をした原告15番さんは、法廷に出廷するだけで体力的に限界であったため、15番さんご本人とお母さんのコメントを、弁護団の舟橋弁護士から代読する形で紹介しました。

 原告15番さんからのコメントは、治療方法が見つからず、副反応症状に対する周りの理解が得られなかった経験から、被害実態を少しでも多くの方に知って欲しいとの思いで、本日、勇気を出して意見陳述に望んだというものでした。

 また、15番さんの母のコメントは、支援者の方々に向け、実際に訴訟に参加して、これほどの多くの支援があったことを知り、こうした支援の声が原告のみなさんやそのご家族の励みになっていることへのお礼を述べるものでした。

15番さんとその母のコメントを代読する舟橋弁護士
15番さんとその母のコメントを代読する舟橋弁護士

 記者会見に引き続いて行われた報告集会でも、先日立ち上がったHPVワクチン薬害名古屋訴訟支援ネットワーク代表世話人・長南謙一さんをはじめ、当日ご参加いただいた多くの支援者の方から、力強い激励の言葉を頂戴しました。

当日の法廷で感じた思いを来場者に語る落合さん(名古屋原告12番)
当日の法廷で感じた思いを来場者に語る落合さん(名古屋原告12番)
名古屋訴訟支援ネットワーク代表の長南謙一さん
名古屋訴訟支援ネットワーク代表の長南謙一さん
各務原市議の杉山元則さんも、応援に駆けつけて下さいました
各務原市議の杉山元則さんも、応援に駆けつけて下さいました
熱い応援メッセージを送る名古屋訴訟支援ネットワーク世話人の宮井さん
熱い応援メッセージを送る名古屋訴訟支援ネットワーク世話人の宮井さん
来場いただいた方にお礼の挨拶を述べる名古屋原告団の澤田副代表
来場いただいた方にお礼の挨拶を述べる名古屋原告団の澤田副代表

 これからも、こうした支援の輪を拡げていきながら、この訴訟を闘っていきたいと思います。

 最後には、九州弁護団・大阪弁護団・東京弁護団の各弁護士から、各地の裁判の状況を、来場いただいた皆さんにお伝えし、全国の裁判への応援をあらためて呼びかけました。あわせて、3月24日に東京で行われる国際シンポジウムでは、世界各国で同様の被害が生じていることを世の中に伝えていきたいと考えていることも紹介しました。

 次回期日は、6月1日(金)午後2時から開かれます。

 次回も、大勢の方にご参加いただけることを期待しています。

 どうか今後ともご支援下さい。

名古屋訴訟支援ネットワークが設立されました

 2018年2月25日、名古屋市中区の桜華会館内にて、HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワーク設立総会が開催されました。

呼びかけ人として挨拶する神田沙也加さん
呼びかけ人として挨拶する神田沙也加さん

 会の冒頭、ネットワーク設立の呼びかけ人となって下さった神田沙也加さん(薬剤師)から、開会のあいさつがありました。

 神田さんからは、ご自身も原告の皆さんと同様にHPVワクチンの接種を勧められた世代であり、現在は薬剤師として、接種にあたって事前に説明されることのなかった記憶障害等の副反応に関する情報を正しく知ってもらいたいとの思いから、呼びかけ人に加わったことを話していただきました。

谷口鈴加名古屋原告団代表からのご挨拶
谷口鈴加名古屋原告団代表からのご挨拶

 名古屋原告団からは、代表の谷口鈴加さん(名古屋原告1番母)より、支援ネットワークの設立のために足を運んで下さったみなさんに、心からのご挨拶を申し上げました。続いて、来場した原告さんとそのご家族からも、接種から現在までの深刻な被害状況を、集まって頂いた皆さんに、自分の言葉で切々と説明しました。

深刻な被害状況を説明する原告母(右)
深刻な被害状況を説明する原告母(右)

 いずれの被害者も、副反応症状による苦痛にまさに直面しているだけではなく、自らの将来への強い不安にも苛まれ続けています。今回、名古屋でもこうした形で支援ネットワークが立ち上がったことが、こうした被害に苦しむみなさんのとても大きな心の支えになっていることを、発言の端々から感じることができました。

 名古屋弁護団からは、堀弁護士より、HPVワクチン薬害問題の概要と名古屋訴訟のこれまでの歩みを説明しました。

 この裁判では、単に賠償金を得ることではなく、国とGSK・MSDの法的責任を明確にすることによって、治療法の開発や受診体制の整備といった真の被害回復を実現するとともに、同種の薬害の再発を防止しうる社会の仕組みを作り上げることを目指していますので、こうした目的を達成するためにも、この裁判に対する支援の輪を、法廷の外に向けて確実に拡げていきたいと願っていることを伝えました。

総会議事を進行する加藤考一さん
総会議事を進行する加藤考一さん

 本日の設立総会では、呼びかけ人である加藤考一さん(薬剤師)の進行により、規約と役員案が全会一致で承認され、長南謙一さん(鈴鹿医療科学大学准教授)が代表世話人に就任し、名古屋訴訟支援ネットワークが正式に発足しました。

代表に就任した長南謙一さんからの行動提起
代表に就任した長南謙一さんからの行動提起

 長南代表世話人からは、自身が支援者として関与した薬害エイズ訴訟での経験を踏まえ、原告団・弁護団・支援者の三者が団結してこの訴訟を闘っていく必要があることを説明し、来場された皆さんに対して、次の6項目の行動を提起をしました。

・裁判傍聴に参加する。
・被害者を支える。
・被害者の訴えを聞く学習会を開催する。
・HPVワクチン薬害について学習する。
・学んだことを知人に伝える。
・薬害をなくす仲間を増やす。

栗原敦さんからの応援メッセージ
栗原敦さんからの応援メッセージ

 京都から応援に駆けつけて下さった栗原敦さん(全国薬害被害者団体連絡協議会)からは、残念ながら日本では、過去に経験した薬害事件の教訓が風化しては再度被害が起きるということが繰り返されており、国や製薬企業が被害者に寄り添おうとしない中で、HPVワクチン薬害については、その被害実態に理解を示す医師や薬剤師が現れるようになったことは大変心強く感じているとのお話があり、薬被連活動の経験からも、被害者自身が立ち上がって自立して活動していくことが大切であるという熱いメッセージをいただきました。

 本日の設立総会には、HPVワクチン薬害訴訟を支える会・北海道からも、連帯のメッセージを届けて頂きましたので、弁護団が代読する形で、北からの熱い思いを会場に届けることができました。

大阪訴訟の状況を説明する児玉大阪原告団代表
大阪訴訟の状況を説明する児玉大阪原告団代表

 本日は大阪原告団の児玉代表も来場し、2月20日の大阪期日には関西大学や立命館大学の学生さん、民医連のみなさんを含む大勢の方が傍聴のために大阪地裁に駆けつけて下さったことを紹介しました。児玉代表からは、全国4地裁で訴訟を闘う原告が皆で力を合わせて活動していきたいとの決意の言葉を、支援者の皆さんに伝えました。

答礼の挨拶を述べる澤田副代表
答礼の挨拶を述べる澤田副代表

 こうした応援のメッセージをいただいたことについて、名古屋原告団の澤田副代表(名古屋原告4番父)より、答礼のお挨拶と、これからの活動に向けた決意を伝えました。

 最後に、名古屋訴訟支援ネットワークの世話人に就任した金田和子さん(薬害肝炎全国原告団名古屋支部代表)から、閉会の挨拶がありました。

 金田さんからは、薬害肝炎訴訟において多くの方からの支援を受けた経験を踏まえ、今度はそれをお返しする立場にあると感じているとのお話があり、原告団・弁護団・支援者が支え合ってこの訴訟を闘っていこうと思うとの、力強い励ましの言葉で、総会を締めくくっていただきました。

 総会終了後は、原告さんとご家族を交えた形で茶話会を開催し、打ち解けた雰囲気の中でお互いの交流を深め合うことが出来ました。

 今回の設立総会では、様々な立場から大勢の方々にご支援をいただいていることをあらためて実感でき、こうした力に支えられながら訴訟を闘っていけることをとても心強く感じました。名古屋弁護団としても、引き続き、確実に支援の輪を拡げていけるよう、法廷の内と外の双方から活動していきたいと思います。

 次回の名古屋訴訟の口頭弁論期日は、3月6日午後2時からです。
 多くの方々に傍聴にお越しいただけることを、心よりお待ちしています。

名古屋訴訟第6回期日のご案内

■日時:平成30年3月6日(火)午後2時~午後3時30分

 

■場所:名古屋地方裁判所1階大法廷(1号法廷) 

 

■サポーター・傍聴希望者集合

○時刻:午後1時00分(期日前集会を行います)

 

○場所:名古屋地方裁判所・西側歩道(KKRホテル名古屋向かい)

  • 傍聴案内ダウンロードはこちら
  • 傍聴人入廷開始(午後1時30分)※入廷は先着順となりましたのでご留意下さい。
  • 裁判終了後には、桜華会館で記者会見・報告集会を行います。
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名古屋第6回期日傍聴案内(2018年3月6日)
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名古屋訴訟支援ネットワーク設立総会のご案内

■日時:平成30年2月25日(日)13時30分~15時30分

■場所:桜華会館(名古屋市中区三の丸1丁目7-2)

※チラシはこちらからダウンロードできます。

※桜華会館の地図はこちらからどうぞ。

※開場:13時00分

※終了後にお茶会(会費300円)も予定しております。

 事前申込み不要です。

 

 平成 28 年7月に全国一斉提訴が行われたHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)薬害訴訟。被害を受けた少女たちは、通学や就労が困難となり将来の見通しが立ちません。過去の薬害訴訟と同じように、いま彼女たちは市民からの支援を必要としています。
 「HPVワクチン東京支援ネットワーク」など各地で支援組織ができつつあるなか、東海・北陸地区でも、私たちが呼びかけ人として『HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワーク』を立ち上げることとしました。

 多くの方のご参加を心よりお待ちしています!

 

【HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワーク 呼びかけ人】(順不同)

  • 加藤考一(薬剤師)
  • 金田和子(薬害肝炎全国原告団名古屋支部代表)
  • 宮井留志(薬害肝炎全国原告団名古屋支部副代表)
  • 三木裕之(全国B型肝炎訴訟名古屋(愛知・岐阜・三重)原告団幹事)
  • 神田沙也加(薬剤師)
  • 長南謙一(大学教員・薬剤師)

【本件のお問い合わせ先】

高岡・石塚法律事務所 電話:052-212-8006

 

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HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワーク設立総会のご案内
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名古屋訴訟第5回期日が開かれました

12月21日、HPVワクチン薬害名古屋訴訟の第5回口頭弁論期日が開かれました。

今回、初めてのぼり旗が登場しました。これは、全国B型肝炎訴訟を闘った北海道の原告の方からご提供いただいたもので、名古屋原告団のイメージカラーの黄色の旗には、北海道在住の原告さんが所属する東京原告団のスローガンである「KEEP HOPE ALIVE」の下に「望むのは普通の生活、ただそれだけ」という名古屋原告団のスローガンが染め抜かれています。

支援の輪が確実に拡がっていることを、改めて実感しました。

師走の寒さ厳しい中ではありましたが、幸いにも晴天の下で期日前集会を行うことができました。大勢の方が早くからご参集下さり、暖かい応援のメッセージを原告に送って下さいましたので、とても元気づけられました。

本日の法廷では、原告17番さんご本人とお母さんが意見陳述を行いました。北陸地区在住の原告が法廷で意見を述べるのは、全国でもはじめてです。

17番さんは、常に頭痛がある上に、全身の骨を針で刺されたような痛みがあるため通学もままならない状態にあります。今の体調では、片手で杖を持ち、教室に入ることが精一杯で、帰宅後は、緊張と痛みに耐えていた反動で凄まじい疲労と吐き気をもよおして、立っていることも難しい状態となります。今年の2月には入院先の病院で記憶を失ってしまい、今も十分に回復していません。

17番さんは、自らが直面するこうした副反応被害の苦しみを、裁判官の方をしっかりと見つめながら語りました。途中、仲の良い友人から励まされてきたことに話が及ぶと、涙をこらえきれない場面もありました。

「風を切って走る、泳ぐ、ここでは言い切れないくらいやりたいことが沢山あります。素敵な思い出をたくさん作りたいのです。」

「いつか、あの時は辛かったと笑って言えるような未来を私にください。」

17番さんは、まだ将来をあきらめずに治療を続けていく決意であることを述べて、意見陳述を締めくくりました。

報告集会で挨拶する17番さん(左)と母
報告集会で挨拶する17番さん(左)と母

続いて17番さんの母が、意見陳述を行いました。

無償で接種を受けられる期限が書かれた通知を受け、接種をしければならないと受け止めて娘に接種をさせてしまったこと。

接種前には、寝込むほどの生理痛、歩行困難、痙攣、脱力といった身体症状が出ることも、言葉を理解できないような認知障害や記憶障害が生じることも全く説明がなかったのに、接種後の娘は現にこうした症状で苦しみ続けていること。

母を母として認識できなくなってしまった娘から「身体がこんなでも捨てないでね。どこにも行くところがないんです。ここにいてもいいですか?」と泣きながら訴えられたこと。

17番さんの母は、このように戸惑いと悲しみに明け暮れる日々が続いていることを、被告代理人席をしっかりと見据えながら語りました。

「私は、よりよく生きる為にこのワクチンを接種させました。しかし、それが娘の人生の妨げになってしまったのです。」

「どうか、このワクチンを開発していた時と同じかそれ以上の情熱を注いで一日も早く治療法を解明してください。そして、娘たちをもとの位置に戻してください。」

17番さんの母は、被告らがこうした被害にきちんと向き合うことを強く求めて、陳述を終えました。

弁護団からの意見陳述では、名古屋訴訟原告17番さんを含む多くの原告がHPVワクチン接種を受けるきっかけとなった被告国による緊急促進事業が、予防接種法上の位置づけを欠いたまま巨額の公費が投入された極めて異例の政策であって、その実施に至る過程では、被告GSKとMSDから資金提供を受けた団体のプロモーションの影響を受けた政治決定が存在しており、科学的検討が欠けていたこと等を説明しました。

期日終了後は、桜華会館内にて記者会見と報告集会を行いました。

報告集会では、支援者の方から激励のコメントをいただきました。若手の薬剤師の方にも多数来場いただき、薬を扱う専門家としての立場から、現に発生している被害に向き合おうとしない製薬企業の問題点を指摘いただきました。

次回第6回期日は、来年3月6日午後2時から行われます。
引き続き大勢の方のご参加を、心よりお待ちしております。

名古屋訴訟第5回期日のご案内

■日時:平成29年12月21日(木)午後2時~午後3時30分

 

■場所:名古屋地方裁判所1階大法廷(1号法廷) 

 

■サポーター・傍聴希望者集合

○時刻:午後1時00分(期日前集会を行います)

 

○場所:名古屋地方裁判所・西側歩道(KKRホテル名古屋向かい)

  • 傍聴案内ダウンロードはこちら
  • 傍聴人入廷開始(午後1時30分)※入廷は先着順となりましたのでご留意下さい。
  • 裁判終了後には、桜華会館で記者会見・報告集会を行います。
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名古屋訴訟第4回期日が開かれました

2017年10月31日午後2時より、名古屋地方裁判所において、HPVワクチン薬害名古屋訴訟第4回口頭弁論が開かれました。

台風一過の秋晴れの空の下、午後1時より裁判所西側にて期日前集会を行いました。

10月21日に開催された全日本民主医療機関連合会(民医連)東海北陸地協主催の第5回初任薬剤師研修に参加された薬剤師のみなさんも、原告さんへの応援のメッセージを書いた横断幕を持って、傍聴に駆けつけて下さいました。

いただいた横断幕の中央に書かれた花はリンドウです。その花言葉は「悲しんでいるあなたを愛する」「正義」「誠実」です。心のこもった温かいメッセージに、とても励まされました。

本日の法廷では、まず原告5番さんが、被害者としての意見陳述を行いました。

高校1年のときにサーバリックスの2回目の接種を受けた後から体に変調を来すようになり、高校2年生で3回目の接種を受けた後は、足の不随意運動や全身の硬直といった症状で病院に運び込まれたこと。

その後も断続的に現れる全身硬直の症状や関節の痛みに悩まされるようになったこと。

そのために東京の美術大学に進学してデザイナーになりたいという中学のころからの夢を断念せざるを得なかったこと。

5番さんは、自身が経験してきた被害の実情を、はっきりした言葉で、裁判官に向かって説明しました。

報告集会で意見陳述の感想を述べる原告5番さん
報告集会で意見陳述の感想を述べる原告5番さん

「もしも時間を戻せるなら、ワクチンを打つ前に戻りたいです。以前の私のように、痛みや吐き気の無い自分に1日も早く戻り、普通の生活を送りたいです。」
5番さんは、とてもささやかな、そしてとても切実な願いを述べて、意見陳述を終えました。

弁護団からは、伊藤麻衣子弁護士が、HPVワクチン接種と症状との因果関係について述べた準備書面の骨子を説明しました。

報告集会で因果関係書面の内容を解説する伊藤麻衣子弁護士
報告集会で因果関係書面の内容を解説する伊藤麻衣子弁護士

原告が苦しんでいる副反応症状には一人の患者に、運動系・感覚系・自律神経内分泌系・認知情動系などの様々な系統にまたがる多様な症状が複数重なって現れ、緩解と増悪を繰り返すという共通の特徴があること。

これらの患者に症状が出現したのが、本件各ワクチン接種後であるという点でも、共通していること。

デンマークをはじめとする海外においても、本件副反応症状と共通する症例が報告されていること。

接種と本件副反応症状との間に生物学的関連性が認められること(例えば、HPVワクチン接種後に中枢神経系関連症状を示した多くの患者の髄液に認められた免疫学的な変化は、患者の中枢神経系に関連する症状を説明しうるものであると報告されていること)。

他方でHPVワクチン接種以外の原因は具体的に指摘されていないこと(「心身の反応」であるという説では、学習障害・記憶障害・見当識障害などを説明することはできず、SPECTや髄液中の免疫マーカーの異常などの他覚的所見も説明できないこと)。

祖父江班調査や名古屋市調査の結果では、月経異常、羞明、記憶力低下、不随意運動、歩行障害、脱力、握力の低下といった本件副反応被害に特徴的に見られる症状の発現は、非接種群よりもワクチン接種群の方が多くなっていること。

このように積み上げられた間接事実の数々によって、個別の原告さんに現れた症状とHPVワクチン接種との間には、法的な因果関係が優に認められるということを、わかりやすく解説しました。

期日終了後は、裁判所向かい側の桜華会館において、記者会見と報告集会を行いました。原告5番さんも、各社の記者の方々の前に座って、自分の言葉で、今日の法廷の感想を説明し、集まった支援者の皆さんに、これからも頑張っていきましょうと呼びかけました。

続いて、12番さん本人と15番さんの母からも、来場した支援者の皆さんに対して、被害の実情の説明と支援の呼びかけを行いました。

東京訴訟では10月21日に支援ネットワークが立ち上がりましたが、名古屋訴訟でも、期日を重ねる毎に、いろいろな立場の方々から、支援をいただけるようになってきました。

鈴鹿医療科学大学の長南謙一准教授(医薬品情報学)
鈴鹿医療科学大学の長南謙一准教授(医薬品情報学)
民医連初任薬剤師研修に参加した薬剤師の方からも,同世代の原告さんに向けた温かいエールをいただきました。
民医連初任薬剤師研修に参加した薬剤師の方からも,同世代の原告さんに向けた温かいエールをいただきました。
九州訴訟原告の母である梅本邦子さんも応援に駆けつけました。
九州訴訟原告の母である梅本邦子さんも応援に駆けつけました。

こうした社会からの支援の輪の広がりを大切にしながら、引き続きこの訴訟を闘って行きたいと思います。

次回期日は12月21日午後2時開廷です。

引き続き大勢の方に傍聴にお越しいただけることを願っています。

民医連の初任薬剤師研修に参加しました

2017年10月21日、全日本民主医療機関連合会(民医連)東海北陸地協主催の第5回初任薬剤師研修に、名古屋訴訟の4名の原告さんとそのご家族が参加しました。
東海北陸地域の若手薬剤師を対象とした今回の研修会では、HPVワクチン薬害をメインテーマとして取り上げていただきましたので、名古屋原告団・弁護団では、実行委員会のみなさんと数回にわたる準備会合を重ねた上で、当日を迎えました。

この日は台風の接近に伴う荒天にもかかわらず、東海北陸の各県から20名以上の薬剤師のみなさんが名古屋市内の会場に来場しました。
この日のプログラムでは、まず最初に、3名の薬剤師の方から、事前に準備いただいたHPVワクチン薬害問題の基本的な情報に関するレポートの発表がありました。その中では、2010年の時点で民医連の地方組織内においてHPVワクチンを検討した際、安全性や有効性が十分に確認されていないことを理由として、このワクチンに対する疑問の声がすでに上がっていたことなども紹介されました。

弁護団からは、各地の原告の療養生活の様子をビデオ映像で紹介した上で、スライドを用いてHPVワクチン薬害訴訟の現況を説明しました。その中では、この訴訟が、国と企業の法的責任に基づく真の意味での被害回復と薬害の再発防止を目的としていることなどを解説しました。

また、谷口鈴加名古屋原告団代表からは、HPVワクチンを娘に接種させてしまった母としての後悔の思いを語り、薬の専門家である薬剤師の皆さんから、薬やワクチンについての正確な情報を社会に伝えていって欲しいと願っていることをお話しました。

参加した原告さん本人からも、それぞれ自己紹介とともに自身が体験してきた被害の実情を説明しましたが、参加者のみなさんは、被害者本人の言葉に、真剣に耳を傾けて下さいました。

その後、3つの班に分かれてのグループトークが行われました。民医連の皆さんがそれぞれの地元から準備して下さったお土産のお菓子をつまみながら、和気あいあいとした雰囲気で、交流を深めることができました。

最後に、長南謙一鈴鹿医療科学大学准教授から、この日のまとめの講義として、民医連による過去の薬害事件への関わりをご紹介いただきました。参加した私たちも、民医連のみなさんが、長年にわたって多くの薬害と対峙してきた歴史を知ることができ、とても勇気づけられました。

参加された薬剤師の皆さんが書いて下さった原告さんへのメッセージを記念品としてプレゼントいただけるというサプライズもあり、とても充実した1日となりました。

民医連の皆さんからのご提案をきっかけとして、こうした貴重な機会を得ることができたことを、原告団・弁護団ともに、心から感謝しています。本当にありがとうございました。
引き続き、弁護団では、原告さんとともに、この訴訟に対する理解と支援の輪を広げていきたいと思います。

南山大学法学部の講義に参加しました

2017年10月17日、名古屋弁護団は、名古屋訴訟の原告さんとともに、南山大学法学部の講義に参加しました。
今回の講義は、本年5月に開催された青法協あいちでの勉強会にも参加されていた南山大学法学部・洞澤秀雄准教授から声をかけていただき、実現したものです。当日は、洞澤先生が担当されている学部2年生向けのミドル演習(ゼミ)と、同じく南山大学法学部・豊島明子教授のミドル演習の合同講義として開催され、約40名の学生さんが出席して下さいました。

この講義では、まず名古屋弁護団の小嶋哲司弁護士とのインタビュー形式で、名古屋原告12番さんご本人から、被害実態について説明しました。
HPVワクチンの副反応では、感覚系、運動系、自律神経・内分泌系、認知・情動系といった身体機能の広範な範囲にわたる症状が1人の患者に重層化して出現するという特徴があることが、国内の複数の研究者から報告されています。

12番さんも、激しい頭痛や生理痛、吐き気、目眩、失神といった症状に今も苦しんでいますが、今年に入って失神した後は、それ以前の記憶がほとんど残っていないという状態に陥りました。彼女の記憶は今も取り戻すことができていません。

今回の講義では、12番さん本人の言葉で、記憶が戻らないまま身体の苦痛に耐えていかなければならない苦しさや将来についての不安、そして今進行中の裁判の訴訟に託した思いについて、話しました。
参加した学生さんの多くは12番さんと同い年で、実際にHPVワクチンを接種した経験を持つ女子学生の方も少なくありません。そうした学生さんが、皆、真剣なまなざしで12番さんの声に耳を傾けていただけたことがとても印象的でした。

12番さんからのお話の後、名古屋弁護団の柄沢好宣弁護士より、HPVワクチン薬害訴訟の概要と現況を解説しました。
その後の質疑応答では、参加された学生さんから多くの質問をいただきましたので、予定の時間をオーバーするという熱気の中、今回の講義を終了することができました。

講義終了後には、10月31日に予定されている次回の名古屋訴訟期日を是非傍聴したいと申し出て下さる学生さんもいらっしゃいました。

今回の講義を通じて、HPVワクチン薬害の現実の被害を知っていただいた上で、こうした問題とどう向き合っていく必要があるのかということについて、法学を学ぶ方々の視点から真剣に考えていただけたことを、とてもうれしく感じています。こうした貴重な機会を設けていただいた南山大学及び洞澤先生・豊島先生には、心からの御礼と感謝の念を申し上げます。

 

原告団・弁護団では、今後もこうした機会をもつことで、少しでも多くの方に被害実態を知ってもらうことができたらと考えています。

名古屋訴訟第4回期日のご案内

■日時:平成29年10月31日(火)午後2時~

 

■場所:名古屋地方裁判所1階大法廷(1号法廷) 

 

■サポーター・傍聴希望者集合

○時刻:午後1時00分 

 

○場所:名古屋地方裁判所・西側歩道(KKRホテル名古屋向かい)

  • 傍聴案内ダウンロードはこちら
  • 傍聴券の抽選に外れた方には、法廷外特別企画として、桜華会館(裁判所正面玄関側・南向かい)で弁護団が裁判の様子を分かりやすく説明します。
裁判終了後には、桜華会館で報告集会を行います。
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名古屋訴訟第3回期日が開かれました

平成29年6月30日、名古屋地方裁判所においてHPVワクチン薬害名古屋訴訟の第3回口頭弁論期日が開かれました。第3次提訴の原告さんが加わって、初めての口頭弁論期日でした。

あいにくの空模様で、当初予定していた期日前集会を実施することができませんでしたが、入廷行動の際には幸い雨もやみ、大勢の支援者のみなさんが拍手で送り出して下さいました。

今回の期日は、必ずしも体調の優れない中、大勢の原告さんご本人が法廷に来場しました。この間、各方面で支援の輪が広がっており、大勢の支援者の方に集まっていただいたおかげで、傍聴席は満席となり、いつも以上に熱気を帯びた法廷となりました。

法廷外企画の様子
法廷外企画の様子

傍聴席に入ることができなかった方には、裁判所隣の弁護士会館5階ホールにお集まりいただき、記者会見と報告集会までの間の法廷外特別企画として、弁護団からこの訴訟の概要をわかりやすくご説明申し上げました。

報告集会で感想を話す原告12番さん
報告集会で感想を話す原告12番さん

法廷では、3次提訴した被害者の中から、原告12番さんが意見陳述を行いました。

 

接種後の疼痛に苦しむ日々が続く中、学校内で突然失神し、自分や友人の名前もわからなくなるような記憶障害に陥った12番さんは、日記などを手がかりとして自分の過去を辿り直そうとするけれども、十分に思い出せないことへの焦燥感にさいなまれていることを切々と語りました。そして、最近も再度の失神症状に陥っており、日々の疼痛や体調不良に加えて、次に失神した際には意識が戻らないのではないかとの恐怖を感じていることを、裁判官の目を見ながらしっかりと訴えました。

 

「痛む体と何もわからないことに対して涙し、恐怖と怒りに耐えながら、病室でひとり過ごした夜のことを、これからも夢に見るでしょう。」

 

「楽しい夢を見られる夜が、思い出を取り戻せる日が、一日も早く来るときを待っています。」

 

このように語った12番さんの切実な思いは、傍聴席から耳を傾けた多くの支援者のみなさんの心に大きく響いたはずです。

記者会見で準備書面を解説する川瀬裕久弁護士(左)
記者会見で準備書面を解説する川瀬裕久弁護士(左)

原告さんの意見陳述に引き続き、弁護団から川瀬裕久弁護士が今回提出した準備書面の内容に沿って、意見陳述を行いました。川瀬弁護士からは、実際に被害者の方の診察に当たって研究を続けている臨床医の方の研究成果を紹介した上で、過去の薬害事件を引用しながら、権威というものが常に正しいとは限らないこと、こうした経験に学ぶべきであることを、法廷で説明しました。

期日終了後、記者会見が開かれました。
記者会見では、改めて原告12番さん、川瀬弁護士から意見陳述の感想や意見の概要を紹介しました。

記者会見で娘の様子を説明する原告17番さんの父
記者会見で娘の様子を説明する原告17番さんの父

また、会見では、原告17番さんのお父さんが、娘さんの被害を見つめてきた立場からの切実な思いを語りました。

大切に育ててきた我が子が元気に学校生活を送っていたのに、HPVワクチン接種をきっかけとして変調を来すようになり、頭痛や吐き気、全身の疼痛、けいれんなどの症状のために高校を休学せざるを得なくなって、娘のかけがえのない青春時代が奪われてしまったこと。その被害を周囲に理解してもらえないもどかしさ。

これらを親としての立場から見てきた心境を語った17番さんのお父さんは、自分の娘がこの裁判に加わることで、被害を受けた多くの方の気づきの呼び水になることを願っていると、来場した大勢の記者に説明しました。

大勢駆けつけて下さった支援者のみなさんからは、記者会見に引き続いて行われた報告集会で、勇気を出して意見陳述した12番さんをはじめとする被害者とそのご家族に対する温かい激励のお言葉を、たくさんいただきました。

こうした発言の1つ1つが、この裁判を闘う原告さんにとって、とても大きな励みになったと思います。

この裁判は東京・大阪・九州でも闘われています。

報告集会では、名古屋の期日へ応援に駆けつけた各地の原告さんと弁護士から、それぞれの地域での裁判の進行状況を説明しました。

名古屋原告団からは、大勢の方に集まっていただいたことを御礼を申し上げ、引き続きのご支援をお願いしました。

集会が終わるころには、その熱気に押されたかのように、それまでの梅雨空が嘘のような夕暮れの日差しが輝いていました。

次回期日は、10月31日です。

どうか引き続きご支援下さい。

鈴鹿医療科学大学で講義を行いました

6月12日(月)の午前11時10分より12時40分まで、三重県鈴鹿市にある鈴鹿医療科学大学で、HPVワクチン薬害問題についての講義を行いました。
この講義は、同大学からの依頼で、薬学部2年生及び看護学部3年生の合同講義の枠を使って行われました。300名ほどを収容可能な大教室で行われた講義には、席がほぼ埋まるほどの学生さんが聴講に集まりました。

講義ではまず、名古屋弁護団の横山貴之弁護士より、HPVワクチンの問題点(ワクチンの有効性や安全性が確認されていないにもかかわらず、拙速に国や製薬会社がワクチンの導入を推進したこと等)、HPVワクチン薬害訴訟の概要等についてスライドを使用しながら講義を行いました。

続いて、名古屋原告団の原告さんご本人と名古屋原告団代表の谷口さん、名古屋弁護団の柄沢好宣弁護士による座談会形式で、ワクチンを接種することにした経緯や接種後に体験した副反応や現在の状況、今後の救済のあり方等についてお話ししました。

自ら講義でお話した原告さんは、無料での接種に間に合うように、市からのお知らせのままに接種を受けたことをとても後悔していること、接種後に病院を受診しても、精神的な問題と言われて原因がわからずに辛い思いをしたこと、学校では保健室登校が認められず、バリアフリーでもないために登校を諦めざるを得なかったこと、希望の仕事に就くための勉強すらできなくなった悔しさ等を語りました。

また、谷口さんからは、接種被害者の保護者の観点から、働きながら娘さんの介護をすることの大変さ、娘さんが家族の記憶を失ってしまったときの辛さ、娘さんの体調が回復しても就職先の目途がつかず、自分がいなくなったときの娘さんの生活への不安が大きいこと等についてお話ししました。

聴講の学生さん達は、メモをとりつつ真剣に耳を傾けて下さいました。
講義の後、聴講していた学生さんが原告さんらに声をかけ、涙ながらに感想を話す一幕もあり、原告さんらが置かれた状況の一端を知って頂くきっかけになったと思います。

この講義を通じて、今後医療の現場で仕事をされる学生さんに、HPVワクチン薬害の問題を伝え、関心や問題意識を持ってもらう機会を持つことができました。
講義の機会をくださった鈴鹿医療科学大学に感謝申し上げます。

原告団・弁護団では、大学や専門学校での出張講義のご依頼にも積極的に対応させていただきますので、ご要望がありましたら、ぜひ各地弁護団事務局までお問い合わせ下さい。

青法協あいちで勉強会を行いました

5月25日、青年法律家協会愛知支部(青法協あいち)の主催する定例の勉強会で、HPVワクチン薬害問題を取り上げていただきました。

この勉強会は、青年法律家協会という、人権問題に関心のある全国の弁護士で組織される団体の愛知支部に所属する若手弁護士や、司法修習生・法科大学院生・法学部生といった法曹を目指す若手の法律関係者が参加して行われるものです。

当日は、まず名古屋弁護団代表の堀康司弁護士より、HPVワクチン薬害問題の概要や訴訟の現状などを解説しました。

続いて、2名の原告さんご本人から、ご自身がワクチンを接種した経緯や、その後に現れた症状、現在の体調などについて話をしました。

1人目に話をした原告さんからは、激しい頭痛をはじめとする症状のために普通の高校生活を送ることができなかったこと、体調が優れないため希望していた進路を諦めなければならなかっただけでなく、今も普通の日常生活を送ることができないことなどをお話しました。そして、勉強会に参加したみなさんに対して、こうした不安を抱えて生活している自分たちを助けてほしい、これ以上同じように不安な気持ちで生活を送る子を増やさないでほしいと願っていることを伝えました。

2人目に話をした原告さんは、これまでに様々な症状に苦しんできた状況を説明し、普通の生活がしたい、被害の状況を行政にも理解してもらえる仕組みがほしい、まだ副反応であることに気づいていない人に気づいてほしい、これ以上犠牲者を増やさないでほしいという、4つの願いを持っていることを話しました。

勉強会の最後には、参加した弁護士・司法修習生・法科大学院生のみなさんから、感想をうかがいましたが、多くの方から、報道などで見聞きする以上に深刻な被害が生じていることを知ってショックを受けた、被害者の方から直接お話を聞くことができてよかった、今後もこの問題に関心を持って応援したいと思う、というようなご発言が相次ぎましたので、原告さんお二人はとても勇気づけられたと思います。

 

青法協あいちのみなさまには、こうした貴重な機会をいただいたことに、心から御礼を申し上げます。

 

原告団・弁護団では、同様の勉強会を積み重ねていきたいと考えております。

少人数の集まりでもかまいませんので、是非各地弁護団事務局までお声がけ下さい。

名古屋訴訟第3次提訴~全国原告総数は125名に

5月18日、五月晴れの陽気の中、支援者に見守られながら、あらたに6名の原告さんが名古屋地裁に提訴しました。

名古屋訴訟としては第3次提訴となった今回の追加提訴によって、名古屋原告団の原告総数は17名となり、全国の原告総数は125名に達しました。

この提訴で、全国ではじめて、福井県在住の被害者が裁判に加わりました。

あらためて全国的な被害の拡がりの大きさを痛感しています。

訴状を提出した後、愛知県弁護士会館内で名古屋原告団・弁護団による記者会見を行いました。

会見の席上では、今回提訴した原告さんから寄せられたコメントを、弁護団が代読する形で、メディアの皆さんにお伝えしました。出席されていた原告さんやそのご家族が、ご自身に重ね合わせながら、ひとりひとりのコメントをかみしめるように聞いていらっしゃった姿が印象的でした。

会見終了後には原告団で会議を行いましたが、まだまだ先の見えない不安はあるものの、こうして訴訟に加わったことで一歩進んだように感じる、娘が頑張っている姿を見て、親としても一致団結して頑張っていきたいと思う、といった感想が出ていました。

多くの被害者は、体調不良で入院治療や自宅静養を続けています。裁判所まで来ることすらできない原告の声が、多くの人に伝わるよう、弁護団としても更に力を尽くしていきたいと思います。

 

名古屋訴訟の次回期日は、6月30日(金)に開かれます。大勢の方に傍聴にお越しいただき、勇気を奮い起こして訴訟に臨む原告さんとそのご家族に、応援の声をお寄せ下さい。

名古屋訴訟の第2回期日が開催されました。

3月2日、名古屋地方裁判所において、第2回口頭弁論期日が開かれました。
今回は、二次提訴の事件が併合されてはじめての期日となりました。

前日の空模様から当日の天候不順が心配されましたが、裁判所の門外で行われた期日前集会の頃には雨脚も弱まっており、複数の支援者の方から支援の声をいただくことができました。


法廷では、原告6番ご本人、原告9番ご本人の意見陳述が行われました。
当初、原告6番、原告9番の順番での陳述を予定していましたが、原告9番さんの体調不良のため、法廷で急遽順番を入れ替え、先に原告9番さんから意見陳述を行いました。

原告9番さんは、証言台の前に立ち、背筋を伸ばして裁判官の目をみながら自分の思いを伝えていました。
しかし、大好きな部活ができなくなったこと、体調を理由に友人が離れたり失恋もしてしまったこと等、これまでの体験に話が及ぶと、涙をこらえきれない様子でした。
周りが次々と就職の内定をもらっていく中、これも体調を理由に内定がもらえないことへの不安も、率直に語っていました。

原告6番さんは、これまで自分が頑張ってきたことをなかったことにしたくない、きちんと伝えたいとの思いで意見陳述を行いました。
自身の副反応症状について話をする際に、当時、お母さんが残していたメモを読み上げました。
これは、重い症状が出ていた当時、ご自身の記憶・認識がないためです。
自分の身体が変わっていってしまう恐怖、今でも普通の高校生活が送りたかったという思いを涙ながらに語りました。

いずれの原告さんの意見陳述も、HPVワクチンの副反応症状の実情、特質が非常によく表現されたものだと思います。自身のつらかった経験を振り返りながら、将来の不安を語る原告さん本人の姿は、傍聴席の心を惹きつけていました。


原告意見陳述に引き続いて、弁護団から横山貴之弁護士が意見陳述を行いました。
横山弁護士からは、子宮頸がんの予防には定期的な検診が安全かつ有用であること、一方でHPVワクチンの効果が限定的であり、ワクチン接種後も定期検診を受ける必要があることを説明しました。

期日後には、記者会見と報告集会が行われました。
報告集会でも、大勢の支援者の方から応援の声をいただきました。
報告集会の中で、大学で医薬品適正使用に関する研究・教育をしておられる方から、副反応が生じる確率がわずかでも、被害者にとってはそれがすべてになってしまうとおっしゃっていました。薬剤師を育てる教育者の方から、このように被害者に寄り添う言葉をいただけたことは、大変感動的でした。

次回期日は、6月30日(金)です。

名古屋訴訟第2回口頭弁論期日のご案内

■日時:平成29年3月2日(火)午後2時(~終了予定:午後3時30分ころ)

 

■場所:名古屋地方裁判所1階大法廷(1号法廷)

 

■サポーター・傍聴希望者集合

 

○時刻:12時30分

 

○場所:名古屋地方裁判所・西側歩道(KKRホテル名古屋向かい)

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  • 傍聴券の抽選に外れた方には、法廷外特別企画として、桜華会館(裁判所正面玄関側・南向かい)で弁護団が裁判の様子を分かりやすく説明します。
  • 裁判終了後には、桜華会館で報告集会を行います。
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名古屋訴訟第2回期日傍聴案内
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名古屋訴訟第1回口頭弁論期日が開かれました。

2016年11月29日、名古屋地方裁判所(大法廷・1号法廷)においてHPVワクチン薬害名古屋訴訟第1回口頭弁論期日が開かれました。肌寒い中ではありましたが、幸いにも好天に恵まれ、傍聴者多数につき抽選が行われるほど大勢の方に、傍聴にお越しいただきました。

口頭弁論では、原告側から意見陳述を行いました。

冒頭に弁護団・大辻美玲弁護士が訴状の概要を説明し、次いで、名古屋訴訟原告2番さんと原告1番のお母さんの2名が意見陳述を行いました。

原告2番さんからは、被害者本人としてのつらさ、悩み、不安を裁判官に伝えました。
原告1番のお母さんからは、被害者である子を持つ親としての苦しさが切々と述べられました。
実体験を踏まえて率直に気持ちを述べる2人の姿は、傍聴者の涙を誘いました。

原告側意見陳述の締めくくりとして、弁護団より、「被害者は、紙の上に要約された症例データではありません。多様な症状に苦しみ続ける1人の人間です。」と意見を述べました。今日の法廷での当事者の姿は、まさにこの言葉を体現していたと思います。

法廷が終了した後は、桜華会館に場所を移して、記者会見と報告集会を行いました。

大勢の方から支援のメッセージをいただき、原告団も弁護団もとても励まされました。

次回は平成29年3月2日午後2時と指定されました。

是非次回も法廷にお越し下さい。

11月29日は名古屋訴訟の第1回口頭弁論です。

いよいよ来週火曜日は、HPVワクチン薬害名古屋訴訟の第1回口頭弁論期日です。

当日の予定の最新版は次のとおりです。

以前のお知らせより、予定が全体に10分ほど繰り上がっていますので、どうかご留意下さい。


■HPVワクチン薬害名古屋訴訟第1回口頭弁論

 

開催日:11月29日

場所:名古屋地方裁判所

集合:12:10 裁判所西側歩道

 

◇当日のスケジュール

 

 12:10~ 期日前集会(名古屋地裁・西側歩道)

 12:20~ 原告団・弁護団入廷撮影

 12:30~ 傍聴整列開始(名古屋地裁・西側スロープ)

 12:40~ 傍聴券抽選発表→101号法廷へ入廷

※入廷できなかった方は、桜華会館4階松の間(裁判所南向かい側)でお待ち下さい。報告集会までの間、弁護団がビデオなどを用いてHPVワクチン訴訟の要点を解説します。

 12:50  法廷内着席

 13:10  開廷

        ・弁護団による訴状プレゼンテーション

        ・被害者本人による意見陳述

        ・被害者母による意見陳述 など

 14:10ころ 閉廷→桜華会館へ移動して下さい。

 15:00~ 報告集会兼記者会見(桜華会館4階・松の間)

 



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名古屋期日傍聴要領
161129 名古屋期日傍聴要領.pdf
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