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2024年10月7日(月)14時より、福岡地方裁判所において被告側専門家証人尋問(主尋問)が開かれます。
ぜひ、傍聴(抽選があります)・報告集会にお越しいただき、ご支援ください。
日時:2024年10月7日(月)14時00分~16時00分 @福岡地方裁判所
※当日は傍聴券の抽選があります。
13時15分に抽選がおこなわれますので、13時15分までに傍聴整理券をもらってください。
傍聴整理券は12時45分から13時15分まで配布されます。
配布場所は裁判所南側ロータリー付近です。
※今回門前集会はおこないません。
※抽選に外れてしまったみなさま向けに、裁判所となりの弁護士会館3階301会議室にて法廷外企画を実施します。
※期日後、報告集会を予定しておりますので、そちらにもぜひご参加ください。
(場所:弁護士会館3階301会議室)*今回は2階大ホールではありませんのでご注意ください。
また、報告集会はzoomでも配信いたします。
2024年7月10日(水)午後、福岡地方裁判所で九州訴訟の原告本人尋問期日が開かれました。梅雨の合間の晴れ間でお天気に恵まれ、たくさんの方に傍聴にお越しいただきました。
原告番号33番さんと13番さんの尋問でした。
33番さんは、中学校1年生の5月に、ガーダシルを接種し、その後頭痛や全身の倦怠感が現在まで続いています。
症状のために検査入院をしたり、大好きなピアノの稽古をやめざるをえなかったりしながらも、なんとか学校生活を送りました。
短大の幼児教育課に進学し、小さいころから憧れていた保育士の資格をとるも、保育士として働くことや連続して働くことは体力的に無理であると実感し、現在は、別の仕事をされています。
HPVワクチンの副作用を報道するニュースを見て病院を受診し、高校生のときにステロイドパルス療法、免疫吸着療法を受け、症状が改善傾向になったということでした。
尋問によって、HPVワクチン接種前までピアノが好きで元気に過ごしていた原告が、HPVワクチン接種後まもなく、頭痛や倦怠感、手の震えなど副反応の症状を発症し、とりわけ強い倦怠感から学校生活や日常生活の制限を受けながら過ごしてきたこと、それはたくさんの楽しみを制限され生きていても仕方がないと思うほど辛いことであったこと、学校や職業など進路選択の変更を余儀なくされたこと、日々倦怠感とともに日常生活を送っており仕事や遊びを制限していることで見た目には健康な人と変わらないように見えているものの明らかに同世代とは異なる生活を送っていること、その影響は現在まで続いていることがよくわかりました。
被告MSDは、カルテに現れた断片的な記載を原告に示して、繰り返し、症状の発症がHPVワクチンとは別の、原告の親子関係や家庭環境、ハードな学校生活に原因があったのではないかと指摘する質問をしていましたが、原告は、カルテの内容をしっかりと確認し、自分の発言が記載されたものではないこと等被告の質問の前提が間違っていることなどを冷静に回答していました。反対尋問によっても原告の副反応症状についてHPVワクチンとの因果関係は否定することは難しいという印象を持ちました。
13番さんは、高校1年生の時にワクチンを接種後、3回目接種の翌日に湿疹、腹痛などの症状を発症し以後倦怠感など様々な症状を発症しました。英語を使った国際的な仕事につきたいという夢をあきらめざるをえず、現在は、別の仕事をされています。
尋問のなかで、被告企業が1度だって自分に会いに来ていないにもかかわらず、ワクチンが原因ではない、心身の反応であると決めつけることに納得がいかない、裁判官には、カルテに書かれたすべてをきちんと見てほしいと発言されたことが心に響きました。
被告GSKは、原告に対して、精神科のカルテに記載されたいじめや、交際相手とのトラブルが原告の副反応の原因ではないかと尋ねていましたが、原告は副反応と関係するようなエピソードではなかったと詳細に回答していました。しかし、何度も同じような質問が繰り返しなされるなど、尋問の目的が、原告に対して、裁判をあきらめさせるとか、プライバシーを公にするとか、別に目的があるのではないかと疑うほどでした。少なくない人が学生時代に経験したようなエピソードについて多くの人が経験したような出来事がHPVワクチン接種と結び付けられていること自体、副反応の症状に苦しむ原告にとっては耐え難いことだと思いますが、原告は受診先の病院などからもそのような目を向けられどんなに辛かったことだろうかと改めて感じました。
終了後の報告集会では、地方議員をはじめとする支援者の方々とともに、尋問を引き受けてくれた原告の方に敬意を示すとともに、尋問で感じた憤りを共有することができました。
次回九州期日は、10月7日で、被告が申請した専門家証人の尋問期日が予定されています。ぜひ傍聴支援をお願いします。
~期日後報告集会の様子~
2024年7月10(水)13時15分より、福岡地方裁判所において原告本人尋問が開かれます。
原告に対する尋問は、福岡では3回目です。HPVワクチンの被害の実態を原告自らの言葉で語ってもらいます。ぜひ、傍聴(抽選があります)・報告集会にお越しいただき、ご支援ください。
日時:2024年7月10日(水)13時15分~17時00分 @福岡地方裁判所
※当日は傍聴券の抽選があります。
12時30分頃に抽選がおこなわれますので、12時30分までに、傍聴整理券をもらってください。
傍聴整理券は12時00分から12時30分まで配布されます。
配布場所は裁判所南側ロータリー付近です。
※今回門前集会はおこないません。
※抽選に外れてしまったみなさま向けに、裁判所となりの弁護士会館3階301会議室にて法廷外企画を実施します。
※期日後、報告集会を予定しておりますので、そちらにもぜひご参加ください。
(場所:弁護士会館2階大ホール)
また、報告集会はzoomでも配信いたします。
zoom配信に参加される場合は事前の登録が必要ですので、下記より登録をお願いします。
登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
2024年4月17日(水)、HPVワクチン薬害九州訴訟口頭弁論期日が開かれました。原告番号27番、15番さんのお二人の、本人尋問が行われました。
1月に開かれた本人尋問期日と同様沢山の方が傍聴に駆け付けてくださいました。
27番さんと15番さんが尋問で話された内容をご紹介します。
【27番さん本人尋問】
27番さんは、中学校2年生のときにサーバリックスを接種しました。サーバリックス接種後、布団から起き上がれなくなるほどの強い頭痛、生理痛、肌の痛みなどが出るようになり、頭痛が出たときには部屋を暗くして布団の上で痛みにじっと耐えていました。高校生の時には症状が悪化し、原付バイクの運転中、手の震えで自動車とぶつかりそうになったという出来事もありました。
その後鹿児島大学病院を受診し接種後の症状がワクチンの副反応と指摘をされて免疫吸着療法を受けました。入院中は、友達が楽しそうに遊ぶ写真を目にして、なぜ自分も同じように遊べないのかと辛い気持ちになったそうでした。免疫吸着療法で頭痛や生理痛、肌の痛みなどの痛みが軽減したものの、体力が戻らず記憶力にも不安を感じ、小学校2年生の時からの夢だった看護師の道をあきらめざるをえませんでした。現在仕事はしているものの、この状態がずっと続くのだろうかという不安があると訴えられました。
今訴えたいことという質問に対しては、これまで原告のストレス性の症状であると被告から指摘されてきたことなどに対して家庭環境を言われるのは違うと思う、ストレスがあって症状が出るのであれば誰でもなりうるがそうはなっていないと話されたときには、それまで淡々と話をしていた原告さんがこらえきれず、涙を流されていました。
反対尋問では、被告企業から、繰り返し、症状の原因が両親の不仲や学校でのいじめにあるという観点から、両親が不仲だったのではないか、学校でいじめを受けたのではないか、先生から・・・と言われたのではないか、と繰り返し聞かれましたが、両親はしょっちゅうけんかしていたわけではない、いじめられていたという記憶はないと堂々と答えられました。
【15番さん本人尋問】
15番さんは、ワクチン接種後の中学校2年生の夏頃から、言葉で表しづらい、内臓がひっぱられるようなのたうち回る腹痛が出るようになり、この腹痛について苦しくて意識をとばしてしまいたいほどつらい腹痛だった、できることならもう二度と経験したくない腹痛であったとお話されました。学校に行けないことを心配した母が厚労省に相談し、高校1年生の時に脳神経内科を受診し子宮頸がんワクチン副反応の疑いと言われました。当時はなぜ自分だけという気持ちの他、原因不明の体調不良に診断がついてよかった、これで治るんだと思ったという安堵した面があったということでした。
しかし、体調は回復せず、高校2年生のときにやむをえず退学を決意し退学します。通学していた高校は、外交官になりたいという夢を持ち、念願かなって入った第1志望の高校だった、勉強も好きだった、どのクラスにも友達がいて友達と離れたくない、辞めたくないが学校に通うのもきつい、いろんな気持ちがあったと涙をこらえながら話されました。その後一人暮らしを伴う県外の大学への進学は諦めて大学に進学した後も、体調面での不安から就職はせず、現在は神経内科に通院し、鎮痛剤は週に5、6回は飲みながらバイトをし、資格試験の勉強をする生活を送っておられます。
今はだいぶあきらめることができるようになったが、本当は国際的な仕事に携わりたかったという言葉には、悔しさがにじみ出ていました。被告製薬企業による反対尋問では、ワクチン接種後も勉強や部活などを熱心にできていたのではないか、接種後にも変わらず学校生活を送れていたのではないか、長い時間にわたって就労ができたのではないかという観点で繰り返し質問がなされましたが、体調によって早退する日も多かった、当日急にバイトを休んで迷惑をかけることもあった、バイトは代わりがきくように選んでいるという答えられ、原告の副反応の被害がより明らかになっていました。
【期日後報告集会】
尋問後に福岡県弁護士会で開かれた報告集会では、原告15番さんが、担当の先生に寄り添ってもらって自分の気持ちをしっかりと伝えられたのがよかったと感想を述べられるなど、原告さん、担当の弁護士のタッグで尋問は大成功に終わったように思いました。
また、報告集会では、完成したばかりの、前田弁護士作曲、東京原告作詞・歌唱による楽曲「demoiselle」が初披露されました。原告さんの思いと願いが詰まったとても素敵な曲で、これからたくさん皆で歌って励まし合い裁判の局面を乗り越えていけたらと思います
次回の九州訴訟の期日は2024年7月10日(水)です。九州訴訟原告2名の本人尋問が行われます。引き続き、ご支援をよろしくお願いします。
<九州訴訟の今後の予定>
7月10日(水)13時15分~ 原告本人尋問
~期日後報告集会の様子~
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