九州訴訟

九州訴訟の次回期日は、2019/07/17(水)午後2時~です。


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夢や希望を返して下さい~HPVワクチン薬害九州訴訟第11回口頭弁論

 今日の福岡は、青空で気温も25度近く、少し暑いくらいの爽やかな陽気でした。

 福岡地方裁判所の門前集会にも、いつにも増して多数の支援者が参加しました。

 大阪弁護団の幸長弁護士、名古屋弁護団の堀弁護士から全国の裁判状況の報告。

 全国で被告製薬企業が全く同じ書面を提出し、同じようにしか進んでおらず、被害者側の原告からはそれぞれの主張をまとめて闘っていきましょうと、力強い言葉がありました。

 支える会共同代表で薬剤師の猿渡圭一郎さん、薬害肝炎の原告さん、先日の選挙で初当選した福岡市議会議員(5月~)の松尾律子さん、支える会・沖縄を立ち上げたわたなべゆうこさんらが激励のメッセージを寄せてくれました。

「薬を作るときには治験では実際に使う人数よりも少ない人数でしか試験ができない。1000人でしか試験をしてないと、そこでは出てこなかった副作用が、10万人が使ったときには出てくることもある。薬の開発というのは、そういう風に不完全なのだということが前提なのです。だから、副作用があったという被害者がいたら、その話を真摯に聞かなきゃいけない。製薬企業にはそういう態度が望まれるのです。」

 薬剤師である猿渡さんの言葉です。

 裁判では、原告25番さんが、辛かった中学・高校時代を語りました。

 お母さんと一緒にソフトテニスで頑張ってきたこと、ソフトテニスの推薦でお母さんと同じ高校へ入学し、ソフトテニスに打ち込む青春の日々になるはずだったのに、それができなくなったこと。インターハイ予選まで望みを捨てずに治療を頑張ったのに、結局諦めざるを得なかった無念さ。
 傍聴席から共感のため息がこぼれました。

 「夢や希望を返してください。返せないというなら、せめて謝って欲しい。」
 「もう私たちのような子を増やさないで。」
 原告の強い願いは裁判官にも届いたはずです。

 続く川廣弁護士の意見陳述では、裁判長交代に伴い、原告側のこれまでの主張のまとめと、被告企業の意見陳述に対する痛烈な批判を行いました。

 「これは誰のための裁判なの?」
 弁護士会館で行われた報告集会で、原告・家族から発言がありました。

 副反応を認めて欲しいのに、そのための裁判なのに、被告企業は有効性があるとかそんな話ばかりを言っていると。

 これを受けて徳田靖之弁護士から、力強い言葉がありました。
「この裁判は原告とそれを支える家族のためのもの。そうでなくてはならない。それをわからない、被害者に向き合わない企業だからこそ、薬害ということが起きる。薬害訴訟というものは、そういう企業と闘っていかなきゃいけないんです。頑張っていくしかない。被害を伝えていくしかないんです。」と。

 九州訴訟の次の口頭弁論期日は2019年7月17日(水)14時からです。
 まだ闘いは続きますが、前進あるのみです!

4月22日はHPVワクチン薬害九州訴訟第11回口頭弁論期日です

■日時:平成31年4月22日(月)14時~15時30分

 

■場所:福岡地方裁判所101号法廷

 福岡市中央区六本松4丁目2番4号

 (市営地下鉄六本松駅から徒歩約3分)

  ※裁判所が移転しました。ご注意下さい。

 

■サポーター・傍聴希望者集合

 

○時刻:13時10分(裁判所門前集会開始時刻)

 

○場所:福岡地方裁判所正門前

  • 傍聴案内ダウンロードはこちら
  • 当日は、原告と弁護団からの意見陳述等が予定されています。是非傍聴にお越し下さい。
  • 傍聴者が多く法廷に入りきらない場合には先着順になりますのでご了承ください。
  • 裁判終了後は、15時30分頃から福岡県弁護士会館(裁判所から徒歩1分)にて、報告集会を予定しています。こちらも併せてご参加下さい。
【当日のスケジュール】
13:10 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
 14:00 第11回口頭弁論期日開始(~15:30ころ)
15:30 報告集会開始
   (場所:福岡県弁護士会館 福岡市中央区六本松4丁目2番5号
ダウンロード
九州訴訟第11回期日傍聴案内
190422 kyushu11.pdf
PDFファイル 2.2 MB

通学を断念、涙が止まらなかった日々-HPVワクチン薬害九州訴訟第10回口頭弁論期日

 2018年12月12日、空は晴れていましたが、木枯らしが吹く冬らしい寒い日となりました。気候の影響もあって症状が悪化して参加できない原告さんもいる中、福岡地方裁判所101号法廷において、第10回口頭弁論期日が開かれました。

 今回は、裁判に先立って原告団総会を開催し、議事終了後は引き続き九州訴訟を支える会との交流会を行いました。

 会場には50名近くが集まり、各テーブル毎に自己紹介を交えながら意見交換を行って交流を深めることができました。参加された大勢の支援者の方からは、これから法廷に臨む原告さんに対する熱い応援のメッセージをいただきました。

 ある原告さんのご家族からは、昨夜から本人は突き上げられるような激痛のために横になって眠ることもできない状態であったため、結局この日の期日に参加することができなかったことが報告されました。すると、他の原告さんからも同様の症状に苦しんだ体験があるとの発言があり、あらためて相互の症状の共通性を認識することができました。

 午後1時過ぎには裁判所前に移動し、門前集会を行いました。

 全国から支援者が駆けつけ、それぞれから熱いメッセージを来場者に届けて下さいました。

 支える会を沖縄で準備しているライターのわたなべゆうこさん。新日本婦人の会福岡県本部から松尾律子さん。スモン薬害訴訟原告の草場さん。薬害C型肝炎訴訟九州原告団共同代表の小林邦丘さん。HIV薬害訴訟を支える会大分の山崎さん。薬害オンブズパーソンタイアップ福岡・薬剤師の猿渡圭一郎さん。フレンズ九州の大学生みよしさん。

 それぞれからいただいたメッセージは原告団と弁護団にとって大きな心の支えとなりました。本当にありがとうございました。

 午後2時から始まった法廷では、原告10番さんが意見陳述を行いました。

 10番さんは、中高一貫の進学校に入学し、医師になるという夢の実現を目指していましたが、中学1年のときにHPVワクチンを2度接種した後、授業中に記号の意味が理解できず、計算ができなくなり、ケアレスミスが増えるようになりました。

 症状がワクチンのせいだとは気がつかずに3回目も接種したところ、全身各部の痛みや両上下肢のしびれ、脱力といった症状が出現し、次第に悪化していきました。

 欠席や保健室登校も増える中、なんとか成績をキープしようと努力を尽くしましたが、高校に入ったころには、学校に提出する書類に自分の名前を書こうとしても思い出すことができず、自分のノートに書かれた名前を見て転記したものの、これが自分の名前であることを実感できないといった状態となりました。

 日付や曜日も理解できず、授業を聞いていても突然今何の授業をしているのかわからなくなるといった症状にも苦しみました。

 手足の不随意運動が出るため、両親が手足を押さえても止まることがないといった症状も出現するようになり、学校で痙攣発作を起こして救急車で搬送されることもありましたが、医師からも「絶対演技でしょ」と詐病扱いされ、教師からも「あんたの嘘は見抜いているよ」と言われてしまいました。
 10番さんの母は、バリアフリーではない校内の移動に付き添うために仕事を退職しましたが、学校からは、万一介助中に事故があっても母が全責任を負うと約束するよう求められました。10番さんは、もう学校にいてはいけないんだと感じるようになり、多くの友達は泣きながら止めてくれたそうですが退学せざるを得ませんでした。

 10番さんはこうしたつらい日々でも気丈に振る舞ってきたつもりでしたが、退学後は、自宅で友人たちのことを考えると一日中涙が止まらないこともあったそうです。

 その後に受診するようになった大学病院で、10番さんはHPVワクチン接種後の自己免疫性障害と診断され、免疫吸着療法を開始したところ、一時はひらがなも書けなくなっていた10番さんの症状は徐々に改善し、最近は杖なしで歩ける程度まで回復しました。
 19歳になった今は、大検を受け、医学部合格を目指して勉強を続けていますが、今でも記憶が抜け落ちており、小学校時代の友達から声をかけられても誰なのか思い出せず、悔しい思いをしているということでした。

 最後に10番さんは、ワクチンの危険性が正しく伝わり、次の被害者が出ないことを願っていることを冷静な口調で裁判官に伝え、陳述を終えました。

 続いて九州弁護団の島翔吾弁護士が、海外におけるHPVワクチン被害の広がりついての意見陳述を行いました。

報告集会で法廷陳述内容を説明する島弁護士(右)
報告集会で法廷陳述内容を説明する島弁護士(右)

 島弁護士は、今年3月に開催された国際シンポジウムでの世界各国からの報告で、コロンビアでは日本同様の被害者700名がクラスアクションと呼ばれる裁判に参加しており、接種率は90%以上から16%程度まで落ち込んでいることや、アメリカ合衆国の多くの州で、ワクチンの有効性の証明は不十分であり、副反応リスクも明らかではないといった理由で、HPVワクチンの接種が就学要件とはされていないことなどを、わかりやすく説明しました。

 裁判の後の報告集会は、裁判所からほど近い福岡市科学館6階サイエンスホールで行われました。

 意見陳述を行った原告番号10番さんは、「被告らはずっと同じ主張を繰り返すばかりで被害に向き合ってくれていない」、「苦しかった経験はなくなることはない」と語り、10分間の意見陳述で言い尽くせない、たくさんの辛い思いがあったことが伝わってきました。

出田妙子薬害肝炎全国原告団九州支部共同代表
出田妙子薬害肝炎全国原告団九州支部共同代表

 集会に参加して下さった多くの方からも応援の熱いメッセージをいただきました。
 薬害肝炎訴訟全国原告団九州支部共同代表の出田妙子さんからは、薬害肝炎の裁判でも、法廷での尋問などで本当に辛く悔しい思いをすることもあったが、最後には被害回復を勝ち取り、肝炎の治療法の前進も得られたことをお話いただき、とても勇気づけられました。

 大分からは複数の看護学生さんが参加して下さり「私もHPVワクチンを接種したことがある」「意見陳述を聞いたけど、他人事とは思えない」「これからも支援をしていきたい」といった応援コメントをいただきました。

梅本邦子HPVワクチン薬害訴訟九州原告団代表
梅本邦子HPVワクチン薬害訴訟九州原告団代表

 最後に九州原告団の梅本邦子代表と、九州弁護団の小林洋二代表から、本日の来場者に感謝の気持ちを伝え、多くの来場者とともに、引き続き原告団・弁護団・支える会が団結してこの訴訟を闘っていく決意を確認することができました。

小林洋二HPVワクチン薬害九州訴訟弁護団代表
小林洋二HPVワクチン薬害九州訴訟弁護団代表

 会場を出ると、付近は暗くなっており、クリスマスのイルミネーションが綺麗でした。
 10番さんをはじめとする原告のみなさんの症状が回復し、楽しくクリスマスを迎えることができる日がくることを願ってやみません。

六本松駅前のクリスマスイルミネーション
六本松駅前のクリスマスイルミネーション

 次回の九州訴訟は来年4月22日(月)です。どうか引き続きご支援下さい。

12月12日はHPVワクチン薬害九州訴訟第10回口頭弁論期日です

■日時:平成30年12月12日(水)14時~15時30分

 

■場所:福岡地方裁判所101号法廷

 福岡市中央区六本松4丁目2番4号

 (市営地下鉄六本松駅から徒歩約3分)

  ※裁判所が移転しました。ご注意下さい。

 

■サポーター・傍聴希望者集合

 

○時刻:13時(裁判所門前集会開始時刻)

 

○場所:福岡地方裁判所正門前

  • 傍聴案内ダウンロードはこちら
  • 当日は、弁護団からの意見陳述等が予定されています。是非傍聴にお越し下さい。
  • 傍聴者が多く法廷に入りきらない場合には先着順になりますのでご了承ください。
  • 抽選により傍聴出来なかった方のために、原告との交流会も準備しています。
  • 裁判終了後は、15時30分から福岡市科学館(裁判所から徒歩1分)にて、報告集会を予定しています。こちらも併せてご参加下さい。
【当日のスケジュール】
13:00 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
 14:00 第10回口頭弁論期日開始(~15:30ころ)
15:30 報告集会兼支える会立ち上げ会開始
   (場所:福岡市科学館 福岡市中央区六本松4丁目2-1)
ダウンロード
HPVワクチン薬害九州訴訟第10回期日傍聴案内
kyushu181212.pdf
PDFファイル 595.2 KB

HPVワクチン薬害九州訴訟第9回口頭弁論が開かれました

 2018年9月19日、まだまだ残暑厳しい中、六本松に移転したばかりのピカピカの裁判所で九州訴訟の第9回口頭弁論期日が開かれました。

福岡地方裁判所新庁舎
福岡地方裁判所新庁舎

 全身の痛みや不自由な身体を抱えながらも期日に参加する原告の少女たちとそれを支える家族。
 「彼女たちの被害をなかったことにはさせない!」という思いで、門前集会からたくさんの支援者が駆けつけてくれました。

門前集会の司会は德永由華弁護士が担当しました
門前集会の司会は德永由華弁護士が担当しました
大分HIV訴訟を支える会/大分ともに歩む会の山崎兼雄さん
大分HIV訴訟を支える会/大分ともに歩む会の山崎兼雄さん
来場者に挨拶する小林洋二九州弁護団代表
来場者に挨拶する小林洋二九州弁護団代表

 福岡地方裁判所101号法廷。新しい法廷になっても、傍聴席は満席です。

 法廷では、弁護団の小出真実弁護士がHPVワクチンの有効性について意見を述べました。
 被告企業らは、HPVワクチンは、臨床試験で「100%」や「90%以上」の効果が確認されたと主張しています。
 しかし、実際にはサーバリックスによる絶対リスク減少率は約0.24%に過ぎません。これは、1000人にワクチンを打っても、998人には打っても打たなくても意味がなかったというくらいの有効性にとどまるということなのです。被告企業の主張する数字のマジックに惑わされてはなりません。
 この程度の有効性で、なぜ公費を用いた異例の緊急促進事業をしてまで、新規性が極めて高いワクチンを、多くの少女たちに接種しなければならなかったのでしょうか?

 続いて、井芹美瑛弁護士からは、WHOやワクチンの安全性に関する諮問委員会(GACVS)の委員らと被告企業との間に利益相反関係があることについて意見を述べました。
 WHOは収入の約78%を寄付に頼っていますが、被告企業やその関連企業、ワクチン接種を推奨する民間団体から年に数十億の寄付を受けています。GACVSの委員も、その半数以上が被告企業等から寄付を受けるなど利益相反の関係にありました。
 WHOは、HPVワクチンの有効性・安全性を認める声明を出しています。しかし、その公正性・中立性には大きな疑問があると言わざるを得ません。

薬害スモン原告の草場佳枝さん
薬害スモン原告の草場佳枝さん

 この日は、裁判終了後に「HPVワクチン薬害九州訴訟を支える会」の立ち上げ会も行われました。
 発起人のひとり、薬害スモン原告の草場佳枝さんは語りました。

「私も20代の頃、スモンの原告として、クリスマスイブにデパートの前で支援を呼びかける行動に参加しました。でも周りはプレゼントやケーキを持った人たちばかり…ついにその日私は一枚もチラシを配ることができませんでした。
 でも、相手にはお金も権力もある。そんな相手と戦うにはどうすればいいんだろう?私たち原告が頑張るしかないじゃないかと思うようになったのです。そうやって頑張っていると、周りに応援してくれる人たちが増えてきました。
 支援というのは、原告に共感して、一緒に頑張るということです。
 この裁判でも原告は自分よりずっと大きな相手と闘わないといけない。一緒に頑張っていきましょう。」

德田靖之弁護士
德田靖之弁護士

 ほかの発起人の方々、弁護団の徳田靖之弁護士からもメッセージがあり、沖縄からは沖縄でも支える会の立ち上げがあったことが報告されました。

 裁判も今日で9回目。にもかかわらず、被告である国や製薬企業は、未だ責任逃れの主張を繰り返すばかりで、具体的な被害救済に向けての取り組みは始まっていません。

 原告である少女たちは、様々な未来を思い描いていました。
 HPVワクチンの副反応に苦しめられ、諦めざるを得なかった未来・・・
 この裁判は、それを取り戻すためのたたかいです。

支える会の立ち上げに感謝の意を述べる梅本邦子九州原告団代表
支える会の立ち上げに感謝の意を述べる梅本邦子九州原告団代表

 「取り戻そう!少女たちの未来を」
 このスローガンをかかげ、私たちのたたかいは続きます。

 九州訴訟の次回期日(第10回口頭弁論)は、2018年12月12日(水)午後2時からです。
 次回もたくさんの方の傍聴をお待ちしています。


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