東京訴訟

東京訴訟の次回期日は、平成31年2月13日(水)です。


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車椅子から見た景色を知っていますか?~HPVワクチン薬害東京訴訟第8回期日

 2018年11月7日、HPVワクチン薬害東京訴訟は第8回目の口頭弁論期日を迎えました。

 開廷時刻に先立ち、銀座で恒例の街頭活動を行い、多くの方に傍聴を呼びかけました。

 通りかかった方々の中には、わざわざ近寄って下さって、ビラを受け取って下さる方もいらっしゃいました。原告団・弁護団とも、開廷を前にとても勇気づけられました。暖かい対応をいただきまして、本当にありがとうございました。

 その後、東京地方裁判所前に移動し、秋晴れの空の下、開廷前のリレートークを行いました。

 リレートークでは、全国原告団代表の酒井七海さん(東京原告1番)から、来場された皆さんに、HPVワクチン薬害問題の解決に向けたご支援をいただけるよう、語りかけました。

 本日の法廷では、まず、水口瑛葉弁護士から、HPVワクチンと副反応症状との間には因果関係が認められることについて、意見陳述を行いました。

 水口弁護士は、これまでに蓄積されてきた医学的研究結果を紹介しながら、骨髄検査において患者群の髄液に免疫学的変化が認められており、患者群の自己抗体の陽性率が高いこと、脳血流検査(SPECT)においても患者らの視床と大脳辺縁系の血流低下という活動の低下を示す所見が認められていること、皮膚生検でも無髄神経線維の減少といった所見が確認されていることなどを指摘しました。

 そして、多様な副反応症状と整合するこれらの客観的検査所見を踏まえた形で、複数の研究者らによって、副反応症状が自己免疫性のものである可能性や自律神経障害である可能性が共通して指摘されていることを、提出した準備書面の内容に沿って説明しました。

 続いて、東京原告45番さんが意見陳述を行いました。

法廷での意見陳述を終え、記者会見に出席した東京原告45番さん(左)
法廷での意見陳述を終え、記者会見に出席した東京原告45番さん(左)

 今月で20歳を迎えた原告45番さんの意見陳述は、大人になる節目の、輝かしい年となるはずだったのに、まさか裁判所の法廷で車椅子に座ったまま意見陳述を行うとは思いもしなかったという思いから始まりました。

 彼女は中学1年から2年の間に、ガーダシルの接種を3回受けました。

 接種を決めた一番のきっかけは、「無料接種」と「期間限定」から生じる無言の圧力だったとのことで、学校でも、担任や保健室の先生が、まだ接種していない子に手を挙げさせて早く接種するように何度も注意するため、「未接種は悪」という雰囲気を感じたそうです。

 接種前は大きな病気や怪我もなく、運動会ではリレーの選手として走り、バスケ部に所属して試合に出るなど健康の身体が、ワクチンを接種した後、物忘れ、倦怠感、辛い足の痛みに悩まされることになりました。

 突然頭がかすみ、暗記することが全くできなくなりました。聴力が低下したり、突然イライラと気が立ったり、手に力が入らない日があったり、毎日めまいや立ちくらみがするようになるなど、さまざまな変化が現れました。

 何とか公立高校に進学したものの、高校1年生の8月には、猛烈な足の痛みと倦怠感に耐え切れなくなって部活中に倒れてしまいました。その後、足だけでなく腰や背中、腕、首、頭と次第に痛みが全身に広がり、その年の9月からは車椅子での生活を余儀なくされています。

 

「皆さんは、車椅子から見た景色を知っていますか。太ももの高さ分低い目線から景色だけが流れていきます。まるでテレビをみているかのようです。自分が走っているはずだったコート、皆と踊っているはずだった体育祭の校庭。自分がいるはずだった全ての景色を、ただ傍観することしができない気持ちを知っていますか。」

 

 原告45番さんは、失った日々への思いに時折言葉に詰まらせながらも、終始しっかりした口調で、このように語りかけました。

 

「統計や調査は、私たちの経験より根拠があるのでしょうか。私たちをないものとする人たちは、今も私たちの訴えには下を向き、我関せずです。なぜ私たちは、なかったことにされるかもしれない瀬戸際で声をあげなくてはいけないのでしょうか。

 国が苦しむ国民に手を差し伸べるということ、製薬会社が自らの製品に責任をもつということは、ただの建前だったのでしょうか。
 体の自由は奪われましたが希望まで奪われたくありません。」

 

 原告45番さんは、被害者が置かれた理不尽な状況をこのように説明し、この裁判がワクチン被害者の希望に繋がることを信じますと、力強く訴えました。

 彼女の語る言葉の1つ1つの重さは、法廷で耳を傾けたすべての人の胸に響くものでした。

 

 記者会見と並行して、弁護士会館内では、期日後の報告集会が開催されました。

 報告集会への参加者は50名を超え、被害者の保護者同士が、それぞれのお子さんの症状を説明して、お互いのおかれた状況についての理解を深め合うとともに、共に闘っていこうとの声を掛け合いました。

 集会を通じて、被害者と支援者とが暖かい連帯を育んでいることを、実感できました。

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拡がる支援の輪~東京訴訟支援ネットワーク設立から1年

 2018年10月14日(日)、日比谷コンベンションホールにて、HPVワクチン東京訴訟支援ネットワークの第2回総会が開かれました。

 東京支援ネットワークは、HPVワクチン薬害東京訴訟の支援を目的とした市民の集まりとして昨年10月に設立され、この1年間の様々な活動を経て、現在の会員数は77名にのぼっています。

 今回の総会では、HPVを含む各薬害の被害者、弁護士、医療従事者や労働組合などの諸団体、学生、一般市民の支援者等約90名の参加がありました。
 会場では、設立から1年間の活動の数々がスライドで上映されました。以下の写真で上映されたスライドの一部をご紹介します。

 その後、壇上には4名の原告と9名の保護者が立ち、それぞれの深刻な副反応被害の実情を説明するとともに、日頃の東京支援ネットワークの活動に対する感謝の気持ちを述べ、引き続きの支援をお願いしました。た。

 原告15番さんの母は、原告15番さんが裁判所で意見陳述をした際、被告代理人の冷たい視線を感じる中で、集まって下さった支援者の方々の顔を見て、安心して意見を述べることができたという原告15番さん本人のコメントを代読しました。

 傍聴のために裁判所に足を運んで下さる支援者のみなさんの暖かい視線が、出廷した原告さんにとって心の支えとなっていることを、こうしたコメントからも、あらためて実感することができました。

 会場には、本多平直衆議院議員(立憲民主党)、全国薬害被害者団体連絡協議会副代表の増山ゆかりさんにもお越しいただき、激励のメッセージをいただきました。

本田平直衆議院議員
本田平直衆議院議員
増山ゆかりさん(全国薬害被害者団体連絡協議会副代表)
増山ゆかりさん(全国薬害被害者団体連絡協議会副代表)

 HPVワクチン薬害全国弁護団共同代表の水口真寿美弁護士からは、本年3月24日に東京で開催された国際シンポジウムの報告や、本年10月13日に行われた日本医師会・日本医学会合同公開フォーラムに対する原告団・弁護団からの抗議の状況を含めて、HPVワクチン薬害東京訴訟のこれまでの経過をわかりやすく解説しました。

 最後に、東京支援ネットワークの隈本邦彦代表世話人から、さらなる支援の輪の拡大を目指していくことを呼びかけて、第2回の総会を終えました。

隈本邦彦HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク代表世話人)
隈本邦彦HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク代表世話人)

 今回の総会でも報告したように、設立から1年の間に、東京支援ネットワークは、傍聴呼びかけや街頭宣伝活動のみならず、被害者とも連携して勉強会を開催するなど、様々な活動を行ってきました。これからも、さらに多くの方々と支援の輪が広っていくよう、努力していきたいと思います。
 今回参加できなかった方も以下のWEB入力フォームから、東京支援ネットワークにご入会いただき、ご支援いただけますよう、お願い致します。

●東京支援ネットワーク入会申込み WEB入力フォーム
● 会費:1口 1,000円から
 振込先:ゆうちょ銀行総合口座
 口座名義:HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク 会計 江川守利
 記号:10160 番号:80557971(ゆうちょATM から)
 店番:018 預金種目:普通預金 口座番号:8055797(銀行口座からの振込)
入会のしおり(規約がのっています)
Faceboookページ

11月7日(水)はHPVワクチン薬害東京訴訟の第8回口頭弁論期日です

■日時:平成30年11月7日(水)15時~16時15分

■場所:東京地方裁判所103号法廷

東京都千代田区霞が関1-1-4

■集合時間:14時10分(裁判所門前集会開始時刻)

傍聴案内ダウンロードこちら

当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。
是非傍聴にお越しください。
傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください。
(抽選により傍聴できなかった方のために原告との交流会も準備しております)

また、当日12時30分から有楽町マリオン前にて裁判傍聴を呼び掛けるチラシ配り、期日終了後17時からは弁護士会館5階508号室にて報告集会を予定しております。
こちらも併せてご参加ください。

 【当日のスケジュール】
 12時30分 有楽町駅マリオン前にてチラシ配り
 14時10分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
 14時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
 15時00分 第8回期日開始(東京地裁103号法廷)
 15時00分 傍聴に外れた方のための法廷外企画(弁護士会館5階508号室)
 17時00分 報告集会開始(弁護士会館5階508号室)

【地図】
有楽町マリオン前(チラシ配り)
東京地方裁判所正門前(門前集会リレートーク)
弁護士会館5階508号室(原告との交流会&報告集会)

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HPVワクチン薬害東京訴訟第8回期日傍聴案内
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HPVワクチン薬害東京訴訟第7回期日が開かれました

意見陳述後の記者会見に臨む望月瑠菜さん(左)
意見陳述後の記者会見に臨む望月瑠菜さん(左)

 2018年8月8日、東京訴訟は第7回期日を迎えました。
 関東地方に台風が近づく中、朝から強い雨風があったため、残念ながら裁判所前でのリレートークは中止となりましたが、傍聴券の抽選にはたくさんの方が並んでくださいました。

 本日の法廷では、まず、大久保陽加弁護士が、世界各地のHPVワクチンの副反応被害の状況について陳述しました。
 被告GSKの代理人らは、期日において、サーバリックスが多数の国・地域で承認・接種され、安全性に問題がないとの主張を繰り返しています。これに対し、大久保弁護士は、日本だけでなく世界各地においてHPVワクチンの危険性が問題となっていることを述べました。
 具体的には、国際シンポジウムで各国においても日本と共通する副反応症状が報告されていること、各国において被害者団体が設立されており、被害救済を求める裁判も提起されるていること、各国の接種率は決して高いものではないことといった具体的な事実を指摘しつつ、世界においてもHPVワクチンの危険性が大きく問題となっていることを説明しました。

 続いて、東京原告27番の望月瑠菜さんが意見陳述を行いました。
 望月さんは、小さいころからスポーツが大好きで野球チームのキャプテンを務め、生徒会長を務めるなど、活発な学生生活を送っていました。
 しかし、小学6年生のときに、3回接種したサーバリックスによって、全身の痛み、頭痛、足の痙攣による歩行困難などの多様な症状が発現し、このままどうなってしまうのかという不安で眠れない日々を過ごしたとのことです。また、歩けなくなってしまってからは、現実を受け止めることができず、外に出ることすらできなくなってしまったそうです。
 望月さんは、大好きなスポーツができなくなってしまったことで、勉強に力を入れ、副反応被害に苦しみながらも理学療法士という夢を持つようになりました。しかし、高校卒業後の進路を決めるとき、体調のことを考え、理学療法士になるための専門学校に行くこともかなわない現実に直面しました。

 進路調査票に「未定」と書き続ける辛さ、高校卒業してから時が止まったように感じていること、友人に「おいて行かれてしまった」、親しい友人に会うこともこわいと感じてしまう、現在進行形の不安な気持ち、辛い思いは、とても切実なもので、早期の救済を求める陳述は、胸に響くものでした。

 法廷の終了後には、東京地裁内の司法記者クラブで記者会見を行いました。

「私にとってこの裁判は、負けられないものです。私だけの人生だけではない。親も心配しているからです。命をかけてでも戦ってきたいと思っています。」

 このような決意を抱えて今日の法廷に立ったことを、望月さんは、集まったメディアの皆さんに伝えました。

 期日後の報告集会では、木下弁護士より原告・被告双方の主張の内容を説明した上、法廷におけるやりとりなども紹介しました。

 悪天候で帰宅が急がれる中であったにもかかわらず、報告集会の参加者は40名を超えました。遠方から参加された原告の保護者が自ら体験した被害を説明すると、他の参加者からは、その苦しみに寄り添った意見や力強い支援の言葉が寄せられました。

 この日も、暖かい支援の輪の広がりを実感することができた一日となりました。

 次回の東京訴訟は11月7日です。秋晴れの空の下でみなさんにお会いできることを楽しみにしています。

台風接近に伴うスケジュールの変更

現在、関東に向かって台風が接近しており、8月8日(水)の東京訴訟第7回期日当日も激しい風雨が予想されます。


皆さんの安全等を考慮致しまして,当初予定しておりました

  • 12:30~ チラシ配り(マリオン前)
  • 14:10~ リレートーク(裁判所正門前)

をいずれも中止といたしました。

 

ご予定くださっていた皆さん,是非次回期日にお願い致します。

新しい当日のスケジュールについては、下記のとおりです。

【当日のスケジュール】
 14時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
 15時00分 第7回期日開始(東京地裁103号法廷)
 15時15分 傍聴に外れた方のための原告との交流会(弁護士会館12階講堂)
 17時00分 報告集会開始(弁護士会館12階講堂)

【地図】
東京地方裁判所正門前(門前集会リレートーク)
弁護士会館12階講堂(原告との交流会&報告集会)


当日の傍聴券配布は14時30分までですので,それまでに裁判所前の傍聴の列にお並びください。


抽選に外れた方は、裁判所隣の弁護士会12階講堂にて行われる、法廷外企画(訴訟のポイント解説・原告との交流会)にぜひご参加ください!

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【台風による変更】HPVワクチン薬害東京訴訟第7回期日傍聴案内
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8 月8 日(水)はHPVワクチン薬害東京訴訟の第7回口頭弁論期日です

【重要】2018/08/06

8月8日の予定は台風接近に伴い、大幅に変更となっております。

新しい情報は、こちらからご確認下さい。

HPVワクチン薬害東京訴訟第6回口頭弁論期日が開かれました

法廷での意見陳述後の会見に臨む原告の久永奈央さん(左)
法廷での意見陳述後の会見に臨む原告の久永奈央さん(左)

 2018年5月30日(水)に、東京訴訟は第6回弁論期日を迎えました。

 法廷開始前には、原告や支援ネットワークのメンバー約30名が集まり、有楽町マリオン前の街頭に立って、副反応被害のことや、裁判のことなどについてお話しして、フライヤーを配布しました。

続いて、東京地方裁判所前でリレートークを行いました。

リレートークで発言する望月瑠菜さん(HPVワクチン薬害訴訟東京原告団副代表)
リレートークで発言する望月瑠菜さん(HPVワクチン薬害訴訟東京原告団副代表)

 東京原告の望月さんは、いま、全国各地で声を上げて、救済を受けるために頑張っていること、このように頑張れるのは皆様の応援があってこそだということを話しました。

 「今年3月の国際シンポジウムで世界に同じ被害に遭っている人がいることが分かった。この裁判は、世界の未来がかかっているとも言える。」という言葉には、同じ被害に苦しむ人たちとの連帯を感じました。

 東京訴訟支援ネットワークの江川さんからは、前記の街頭宣伝の報告が行われ、今後も支援の輪を広げて頑張っていきたいとお話がありました。

 また、ネットワークの活動に参加している学生さんは、ワクチンを打って体調崩した方から話を聞いた、被告らが因果関係や被害者の話を頭から否定するのはおかしいと話しました。

薬害肝炎全国原告団の浅倉美津子代表
薬害肝炎全国原告団の浅倉美津子代表

 薬害肝炎全国原告団の浅倉美津子代表からは、「薬害は私たちで終わりにしようと思っていたのに、若い女の子が薬害の被害に遭ってしまった。被告ら代理人は、原告が車椅子で必死に被害を訴えても無視していて、許せないと感じた。今後も支援を惜しまない。」と力強い応援メッセージをいただきました。

三鷹市議会の野村羊子市議
三鷹市議会の野村羊子市議

 東京都三鷹市議会議員の野村羊子さんからは、「裁判をせざるを得ない状況になったのは残念だが、国と製薬会社がしっかりと責任を認め、救済の道が開かれるように求めていきたい。」とのご発言をいただきました。

 東京支援訴訟ネットワークの隈本邦彦代表からは、HPVワクチンの安全性を調べた26件の臨床試験のうち25件がメーカーからお金を受け取って行われた試験であったこと、研究のレビューを行った人もワクチンを推進してきた研究者で、被告製薬企業からお金をもらっていたことの指摘がありました。

 本日の第6回目の弁論期日では、まず、東京原告5番の久永奈央さんが意見陳述を行いました。
 久永さんは、子どものころからスポーツなどに取り組み、将来は英語を使って国際的な仕事をしたいと夢見ていました。

 しかし、中学生のときにサーバリックスを接種して、全身を移動する痛みや、全身が鉛のように重く力が入らない脱力感に始まり、頭痛、吐き気、めまい、食欲不振など様々な症状が出たことによる苦しさ、悔しさ、次はどんな症状が出るのかという不安、接種前の自分と今の現実とのギャップに打ちのめされそうになったそうです。

法廷終了後の会見での質疑に答える久永さん
法廷終了後の会見での質疑に答える久永さん

「世の中が変わって問題が忘れ去られても、私の体は変わらない。私はこの体に向き合わなければいけない。」

「私がこの裁判に望むことは、普通の体に戻してもらうことだけ。ただ、洗濯や掃除、料理をしても寝込んでしまわない体に戻してほしい。」

 こうした久永さんの、ごく当たりまえの生活を切実に求める言葉は、強く胸に響くものでした。

 続いて、阿部哲二弁護士から、HPVワクチンの危険性を指摘しました。

報告集会で陳述内容を解説する阿部哲二弁護士
報告集会で陳述内容を解説する阿部哲二弁護士

 医薬品副作用被害救済制度により障害年金等の給付を受けた人が、HPVワクチンでは被接種者100万人あたり11.765人に上ります。これに対して、他の主な定期接種ワクチンでは被接種者100万人あたり1.075人となっています。他に比べて10倍以上という高い割合で、救済の対象となるほどの副反応が生じています。阿部弁護士は、こうした具体的数値を示して、HPVワクチンの危険性が、他のワクチンの比べて際立ったものであることを指摘しました。

 また、前回期日で、被告MSDの代理人が、原告らと子宮頸がん患者・家族とを対立させるような主張をしたことに対しては、HPVワクチンによって子宮頸がんが減少したという研究データは示されていないこと、ワクチン接種率が極めて低くなっているのは高い頻度で重篤な副反応が発生していることを背景とした国による接種勧奨の差し控えによるものであることなど、具体的な反論を行い、被告MSDの主張が誤りであることを指摘しました。

 法廷の終了後には、東京地裁内の司法記者クラブで会見を行い、法廷での意見陳述を終えた久永奈央さんが質問に答えました。

東京地裁内の司法記者クラブでの会見
東京地裁内の司法記者クラブでの会見

 久永さんは、とにかくもっと多くの人に被害の実態を知ってもらいたいという想いで意見陳述を行ったこと、そして何よりも早く治療方法を見つけて欲しいと思っていることを、記者のみなさんに伝えました。
 自分たちの被害を被害と認めてもらえない、それを認めてもらうためには裁判をやるしかない、という想いは、久永さんだけでなくすべての原告さんに共通するものです。

 この記者会見と並行して、報告集会も開催されました。報告集会では東京弁護団の木下正一郎弁護士から、本日の法廷でのやりとりを報告した後、原告さん本人やその両親、さらには支援者の皆さんから順番にお話をいただきました。

 報告集会には、60名を超える方々が集まって下さいました。学生さんや医療関係者、NPO法人の関係者、他の薬害訴訟の被害者の方など、様々な立場の方の参加を得て、社会における支援の輪の拡がりをあらためて実感することができました。

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5月30日(水)はHPVワクチン薬害東京訴訟の第6回口頭弁論期日です

■日時:平成30年5月30日(水)15時~16時15分

■場所:東京地方裁判所103号法廷

東京都千代田区霞が関1-1-4

■集合時間:14時10分(裁判所門前集会開始時刻)

傍聴案内ダウンロードはこちら

当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。
是非傍聴にお越しください。
傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください。

(抽選により傍聴できなかった方のために原告との交流会も準備しております)

また、当日12時30分から有楽町マリオン前にて裁判傍聴を呼び掛けるチラシ配り、期日終了後17時からは全日通霞が関ビル8階大会議室Cにて報告集会を予定しております。
こちらも併せてご参加ください。

 【当日のスケジュール】
 12時30分 有楽町マリオン前にてチラシ配り
 14時10分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
 14時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
 15時00分 第6回期日開始(東京地裁103号法廷)
 15時15分 傍聴に外れた方のための原告との交流会(全日通霞ヶ関ビル8階大会議室C)
 17時00分 報告集会開始(全日通霞ヶ関ビル8階大会議室C)

【地図】
有楽町マリオン前(チラシ配り)
東京地方裁判所正門前(門前集会リレートーク)
全日通霞ヶ関ビル(原告との交流会&報告集会)

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東京訴訟第5回期日が開かれました

 2018年2月14日、東京訴訟の第5回口頭弁論期日が開かれました。
 東京では冬日が続いていましたが、運良く少し寒さも緩んだ本日、約120名以上の傍聴希望者が裁判所に集まりました。

 本日は、口頭弁論期日に先立ち、支援ネットワークの方々を中心として、有楽町駅前広場でこの被害に対する理解と支援を呼びかけるチラシを配布しました。
 立ち止まってチラシを手に取ってくださる方も多く、この被害への関心・理解が深まったのではないかと思います。

 その後、東京地裁前で行われたリレートークでは、原告ご本人とそのご家族、支援の方々をはじめ多くの方々が駆け付けて下さいました。

 「今日はバレンタインデーで、私と同世代の健康な女の子は彼氏や友達と話したり遊んだりしていると思います。私の体を元に戻してほしい、責任を認めて原因を究明してほしいという思いだけでここに来ています」という原告ご本人からのメッセージには、裁判所前に駆け付けた多くの人が拍手を送りました。

隈本邦彦HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク代表
隈本邦彦HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク代表

 こうした原告本人からの支援の呼びかけがあったほか、支援ネットワーク世話人の隈本邦彦さん、元参議院議員の田城郁さんから応援メッセージをいただきました

田城郁元参議院議員
田城郁元参議院議員

 リレートークの最後には、元長野県知事で作家の田中康夫さんが傍聴に駆けつけて下さいました。

田中康夫さん(作家)
田中康夫さん(作家)

 田中康夫さんからは、「私たちは微力だけれども、無力ではない」という暖かい応援のメッセージをいただきました。

 5回目の期日である本日の法廷では、まず、原告15番さんが意見陳述を行いました。運動が得意で学校が大好きだったにもかかわらず、ガーダシルを打ってから、痛みや倦怠感から、学校にも通えなくなり、思うように体を動かすことができなくなったことの苛立ちや辛さを、原告15番さん自身の言葉で語りました。

 原告15番さんの「私は大人が作った、大人が勧めた子宮頚がんワクチンを接種しました。そして、この体になりました。大人は『全ての薬にはリスクがある。リスクはゼロではない。』と言いながら、この子宮頸がんワクチンの副反応は認めません。なぜなのでしょうか。」という率直な言葉は、その場にいた大人の心に響きました。

 続いて、原告ら代理人の安孫子理良弁護士が、WHOがHPVワクチンの安全性の根拠としている研究では、副反応の危険性を検出できないこと、WHOとワクチンメーカー等との利益相反関係があることを具体的かつ簡潔に主張しました。

 口頭弁論終了後は、司法記者クラブにて記者会見が行われました。
 会見では、法廷で意見陳述をした原告15番さんと担当弁護士が質問に答えました。

 原告15番さんは、裁判官や傍聴している人たちに自分の身に起こっている被害がどのようなものか少しでも伝わればという思いで意見陳述を行ったことを話しました。法廷での被害を直視しない被告らの態度についての記者からの質問には、怒りしか感じられないと答えていました。
 自身の被害や状況を少しでも多くの人に知ってほしいという想いと,被害を直視しない被告らの態度に対する憤りというのは,すべての原告のみなさんと共通するところだと感じます。

 期日終了後、報告集会が行われ、傍聴の抽選に外れてしまった方のための法廷外企画に参加された方を含め、約50名を超える原告と御家族、支援の方々にお集まりいただきました。早稲田大学と江戸川大学からも学生さんが10名以上参加してくれました。

 報告集会では弁護団の木下正一郎弁護士から、本日の法廷でのやりとりを報告した後、原告ご本人、原告の親御さん、支援の方にお話をいただきました。

木下正一郎弁護士(東京弁護団)
木下正一郎弁護士(東京弁護団)
本人のメッセージを代読する平原さんの母
本人のメッセージを代読する平原さんの母

 原告番号9番の平原さんの母が、本人の用意してきたメッセージを代読し、支援を呼びかけると、会場内は拍手で包まれました。
 ほかにも多くの原告さん、親御さん、支援の方々から感想やメッセージをいただき、改めて力を合わせて被害実態を広く知ってもらい解決に向けて頑張っていこうという気持ちを共有できた集会となりました。

 報告集会後には茶話会を行い、弁護士、当事者、支援者といった立場を超えてお互いに親睦を深めることができました。

報告集会で挨拶する江川守利HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク世話人
報告集会で挨拶する江川守利HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク世話人

 参加された皆さん、長い時間お疲れさまでした。
 次回期日へも是非ご参加ください。

【今後の予定】
2018年5月30日(水)午後3時~ @東京地方裁判所
2018年8月8日(水)午後3時~ @東京地方裁判所
2018年11月7日(水)午後3時~ @東京地方裁判所

2月14日(水)は東京訴訟の第5回口頭弁論期日です

■日時:平30年2月14日(水)15時~16時15分

■場所:東京地方裁判所103号法廷

(東京都千代田区霞が関1-1-4)

■集合時間:14時10分(裁判所門前集会開始時刻)

傍聴案内ダウンロードはこちら

当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。
是非傍聴にお越しください。
傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください。

(抽選により傍聴できなかった方のために原告との交流会も準備しております)

また、当日12時30分からJR有楽町駅前広場(イトシア前)にて裁判傍聴を呼び掛けるチラシ配り、期日終了後17時からは全日通霞が関ビル8階大会議室Cにて報告集会を予定しております。
こちらも併せてご参加ください。

 【当日のスケジュール】
 12時30分 JR有楽町駅前広場(イトシア前)にてチラシ配り
 14時10分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
 14時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
 15時00分 第5回期日開始(東京地裁103号法廷)
 15時15分 傍聴に外れた方のための原告との交流会(全日通霞ヶ関ビル8階大会議室C)
 17時00分 報告集会開始(全日通霞ヶ関ビル8階大会議室C)

【地図】
有楽町駅前広場(チラシ配り)
東京地方裁判所正門前(門前集会&入廷行動)
全日通霞ヶ関ビル(報告集会会場)

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東京訴訟第5回期日案内
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東京訴訟第4回期日が開かれました

2017年11月22日、東京訴訟の第4回口頭弁論期日が開かれました。

前回8月とはうって変わり、秋も深まりゆく中での期日となりましたが、今回も百数十名の傍聴希望者が裁判所に集まりました。

東京地裁前で行われたリレートークには、学生や薬害肝炎原告団の皆さん、HPVワクチン薬害訴訟を支える会北海道の皆さんを始め、多くの方々が駆けつけて下さり、元参議院議員の田城さん、北海道の支援の会の井上さん、支援ネットワーク世話人代表の隈本さんから応援メッセージを頂きました。

「被害者は被害を忘れることができない。再発防止、謝罪、補償が求めていかなくてはならないことです」という支援ネットワーク世話人代表の隈本さんからのメッセージには、沿道から大きな拍手が起こっていました。

第4回期日の法廷では、原告本人と弁護団からの意見陳述が行われました。

原告の金澤佑華さんは、不随意運動が出る中、声を詰まらせながらも、しっかりと立って意見陳述を行いました。

佑華さんは、将来の夢が看護師になることだったにもかかわらず、中学3年生の時にサーバリックスを接種して以降、さまざまな症状が出始め、希望の高校に入学できたものの、退学せざるを得ませんでした。

また、医療機関でも心無い言葉をかけられ、自分の目指していた医療の世界は人を助けるものではなかったのかと、悲しく思ったそうです。

「裁判という公平な場なら、私たちの『助けてほしい』という声が届くかもしれない」という切実な言葉が印象に残りました。

裁判長は、原告本人をしっかりと見て話を聞いており、冒頭や途中にも被害者の体調を気遣うような発言が聞かれました。

法廷終了後の記者会見(中央:金澤佑華さん)
法廷終了後の記者会見(中央:金澤佑華さん)

弁護団からは、HPVワクチンの承認から定期接種化に至る過程の問題点について、提出した準備書面に沿って解説しました。

その中では、国内の治験が終了する前に厚生労働省の働きかけで承認申請に至ったことや、予防接種部会での審議が具体化していないのに緊急促進事業が決定したこと、その背景には被告企業から資金提供を受けた専門家団体による働きかけが存在したことなど、異常な経過を辿っていることなどについて述べました。

期日終了後、報告集会が行われ、傍聴の抽選に外れてしまった方のための法廷外企画に参加された方を含め、約70名の方にご参加頂きました。

弁護団からは法廷のやり取りを報告した後、傍聴をした方からの感想や初めて期日に来られた原告の親御さん、原告ご本人、支援の方約10名の方々にお話頂きました。参加者がそれぞれの立場で、この問題を解決しなくてはならないという気持ちをもっていることを確認し合えた報告集会となりました。

報告集会後には茶話会を行い、お互いに親睦を深めあうことができました。

報告集会後の茶話会で意見陳述の感想を語る金澤佑華さん
報告集会後の茶話会で意見陳述の感想を語る金澤佑華さん

参加された皆さん、長い時間お疲れさまでした。
次回以降の期日が決まり、支援ネットワークも立ち上がりましたので、今回来られなかった方もぜひ傍聴に来ていただければと思います。

【今後の予定】
2018年2月14日(水)午後3時~@東京地方裁判所
2018年5月30日(水)午後3時~@東京地方裁判所
2018年8月 8日(水)午後3時~@東京地方裁判所

11月22日(水)は東京訴訟の第4回口頭弁論期日です

■日時:平成29年11月22日(水)15時~16時15分

■場所:東京地方裁判所103号法廷

(東京都千代田区霞が関1-1-4)

■集合時間:14時15分(裁判所門前集会開始時刻)

 

傍聴案内ダウンロードはこちら


当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。
是非傍聴にお越しください。
傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください(抽選により傍聴できなかった方のための法廷外企画も準備しております)。
期日終了後に報告集会を予定しております。

 【当日のスケジュール】
 14時15分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
 14時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
 15時00分 第4回期日開始(東京地裁103号法廷)
 15時15分 傍聴に外れた方のための法廷外企画(全日通霞ヶ関ビル8階大会議室C)
 17時00分 報告集会開始(全日通霞ヶ関ビル8階大会議室C)

【地図】
東京地方裁判所正門前(門前集会&入廷行動)
全日通霞ヶ関ビル(報告集会会場)

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171122 東京訴訟第4回期日傍聴案内.pdf
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東京訴訟支援ネットワークが設立されました

2017年10月21日(土)に東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センター国際会議室において、HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク(代表世話人隈本邦彦:大学教授・科学ジャーナリスト)の設立総会が開催され、東京訴訟の支援組織が立ち上がりました。

当日は冷たい雨が降る中にもかかわらず、HPVワクチン被害者、家族をはじめ各薬害被害者、弁護士、医療従事者や労働組合などの諸団体、学生、一般市民の支援者約170名が集まりました。

原告本人一人ひとりが、壇上で被害を受けての状況・思いを語り、切実に支援を訴えました。
その偽りのない言葉・姿に多くの支援者が心を動かされ、HPVワクチンの本当の被害を理解してくれたものと思います。

会場からは、学生・医療関係者・地方議員そして一般の個人の支援者からの応援メッセージに続いて、北海道の支援組織、全国薬害被害者団体連絡協議会、子宮頸がんワクチン被害者連絡会から連帯の挨拶がありました。

また、HPVワクチンの海外の被害者からもビデオメッセージも届き、会場は温かい雰囲気に包まれました。

これまで多くの被害者が自分の言葉で被害を訴え続けてきたことが、今回の支援ネットワーク設立につながりました。これをきっかけとして、さらに多くの方々と支援の輪が広っていくことを期待したいと思います。

当日参加できなかった方も以下のWEB入力フォームからご入会頂き、是非ともご支援をお願い致します。

● 入会申込み WEB入力フォーム

● 会費  1口 1,000円から
 振込先  ゆうちょ銀行 総合口座
 口座名義:HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク 会計 江川守利
 記号:10160 番号:80557971(ゆうちょATM から)
 店番:018 預金種目:普通預金 口座番号:8055797(銀行口座からの振込)

入会のしおり  規約がのっています

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東京訴訟第3回期日が開かれました

2017年8月23日、東京地方裁判所において、東京訴訟の第3回口頭弁論期日が開かれました。東京は8月とは思えない雨続きの日が続いていましたが、雨も降らず、無事に期日を迎えることができました。

裁判所正門前には大勢の支援者が集まり、期日前集会を行いました。傍聴券の抽選にも200名を超える希望者が並び、傍聴席も熱気で一杯となりました。

裁判所前での期日集会の様子
裁判所前での期日集会の様子

法廷に入れなかった大勢の支援者は、弁護士会館2階で行われた法廷外集会に参加し、被害実態を伝える弁護団作成のビデオをみた後、被害者やその家族との交流をしました。

薬害肝炎原告の浅倉美津子さん(左)からの応援メッセージ
薬害肝炎原告の浅倉美津子さん(左)からの応援メッセージ

本日の法廷では、まず弁護団の関口正人弁護士が、ワクチンと副反応との間の法的因果関係を説明した準備書面の概要を、口頭で説明しました。

関口弁護士からは、法的因果関係は自然科学的な証明とは異なり、機序の証明や疫学的な証明も不要であり、一般人の常識的判断に照らして総合評価することで判断されるという前提が説明された上で、運動系・感覚系・自律神経内分泌系・認知情動系の障害という多系統の多様な症状が一人の患者に複数重なって出現するという特徴がワクチン接種後の被害者に共通して認められることや、HPVワクチンによってこうした症状が起きることは医学的に十分説明できること、ワクチン以外に説明しうる原因がないこと等を総合すると、本件では優に法的因果関係が認められることが説明しました。

東京原告団の横断幕とパネル
東京原告団の横断幕とパネル

引き続いて東京原告1番である酒井七海さんが、意見陳述を行いました。

酒井さんは、本来は第1回口頭弁論で意見を陳述する予定でしたが、病状の悪化で裁判所に来ることがかなわず、今回の陳述実施となりました。
車椅子に座って証言台前に進んだ酒井さんは、高校1年生だった16歳のときにサーバリックスの接種を受け、その後から生理不順、失神、激しい頭痛等が生じるようになり、学校の階段で失神し救急車で搬送されたことや、文章や図形が理解できなくなる認知機能の障害が生じた状況などを説明しました。

また、酒井さんからは、これまでに入院は29回に及び、もう一度自分で歩けるようになる日が来ることを願って厳しい治療に耐えているものの、症状は進行し、今は、自分では寝返りも打てず、日常生活を母にすべて介助してもらう状態となっている状態であることを語りました。

そして、このような状態にもかかわらず厚生労働省の調査では重篤症例にカウントされていないことなどから、国と製薬企業に被害に向き合ってもらいたいと訴訟への参加を決意したこと、自分の夢は弁護士で被害者として法廷に立つことが悔しいが、当事者として声を上げることは今の自分にしかできないことだと述べ、自分に起きていることを直接伝えたい、国と企業には、わたしたちの人生が変わってしまったことを認めて、適切な治療を受け、被害があっても生活していけるように求めたいと話しました。

酒井さんから発せられる静かな言葉の、その1つ1つのこの上ない重さを、傍聴に詰めかけた大勢の支援者が心から受け止めた法廷となりました。

今日の法廷で意見陳述を行った酒井七海さん(中央)
今日の法廷で意見陳述を行った酒井七海さん(中央)

期日後の記者会見で、酒井さんからは、意見陳述の感想を説明しました。酒井さんからは、原告の半数は成人近い年齢となり、学生でもなく、働くこともできず、居場所が失われているため、安心して暮らせる仕組みを作ってほしいという話がありました。また会見に同席した酒井さんのお母さんからは、病状に翻弄される娘の姿を見てきたつらさや、一生懸命治療法をさがしてくれている医師たちを批判するような製薬会社の主張に対する失望の気持ちが説明されました。

期日後報告集会と薬害根絶デー2017前日集会
期日後報告集会と薬害根絶デー2017前日集会

記者会見と並行して、弁護士会館2階では、期日後の報告集会と、明日の薬害根絶デーの前日集会が行われました。

薬害肝炎九州原告の小林邦丘さんやサリドマイド被害者である増山ゆかりさんからは、ご自身が薬害訴訟を闘ってきたときの苦しさを思い出しながら、今まさにHPVワクチン薬害訴訟を闘っている原告さんに向けて、温かい励ましのメッセージをいただきました。

原告団への熱いエールを下さった薬害肝炎原告の小林邦丘さん
原告団への熱いエールを下さった薬害肝炎原告の小林邦丘さん

次回の東京期日は2017年11月22日(水)です。
明日の薬害根絶デーともども、大勢の方のご来場をお待ちしています。

薬害根絶デーのシンボルマーク
薬害根絶デーのシンボルマーク
薬害根絶デーうちわ(左)と東京訴訟ネットワークニュース(右)
薬害根絶デーうちわ(左)と東京訴訟ネットワークニュース(右)

HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク設立総会のご案内

【2017/09/12追記】

HPVワクチン東京訴訟支援ネットワークニュースの準備号を発行しました。ダウンロードはこちらからどうぞ。

 

HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク設立総会

【日時】2017年10月21日(土)14:30~16:00
 ※終了後に懇親会も予定しています。
【会場】国立オリンピック記念青少年総合センター
国際交流棟 国際会議室 (参宮橋駅下車徒歩約7分)
住所:東京都渋谷区代々木神園町3-1
TEL:03-3469-2525
地図:http://nyc.niye.go.jp/train/
【参加費】無料

参加申し込みフォームはこちらからどうぞ。

 


 平成28年7月に全国一斉提訴が行われたHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)薬害訴訟。被害を受けた少女たちは、通学や就労が困難となり将来の見通しが立ちません。過去の薬害訴訟と同じように、いま彼女たちは市民からの支援を必要としています。

 各地で支援組織ができつつあるなか、東京でも、私たちが発起人として『HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク』を立ち上げることとしました。ご家族、お仲間をお誘い合わせの上、是非とも設立総会にご参集ください。
 ひとりでも多くの方のご参加を心よりお待ちしております!

HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク 呼びかけ人

 隈本邦彦(薬害オンブズパースン会議)
 江川守利(薬害エイズを考える山の手の会)   
 浅倉美津子(薬害肝炎東京原告団代表)
 藤竿伊知郎(薬剤師)         
 李 智香(薬害肝炎訴訟を支える学生の会・元代表)

 

HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク設立総会

【日時】
2017年10月21日(土)14:30~16:00
 ※終了後に懇親会も予定しています。
【会場】 
国立オリンピック記念青少年総合センター
国際交流棟 国際会議室 (参宮橋駅下車徒歩約7分)
住所:東京都渋谷区代々木神園町3-1
TEL:03-3469-2525
地図:http://nyc.niye.go.jp/train/
【参加費】

無料

チラシのダウンロードはこちら

【問い合わせ先】
E-MAIL: hpv_shien@yahoo.co.jp
電話:090-3682-1767(江川携帯)

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HPVワクチン東京訴訟支援設立総会チラシ17930.pdf
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170823 東京訴訟支援ネットワークニュース(準備号).pdf
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東京訴訟第3回期日のご案内

8月23日(水)は東京訴訟の第3回口頭弁論期日です。
原告の支援のためにひとりでも多くの方のご参加をお願いするとともに、お知り合いの方々にも情報拡散を是非ともお願い致します。

■日時:平成29年8月23日(水)15時~16時15分


■場所:東京地方裁判所103号法廷(東京都千代田区霞が関1-1-4)

 

■集合時間:14時15分(裁判所門前集会開始時刻)

  • 傍聴案内ダウンロードはこちら
  • 当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。是非傍聴にお越しください。
  • 傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください(抽選により傍聴できなかった方のための法廷外企画も準備しております)。
  • 期日終了後に報告集会を予定しております。

 

【当日のスケジュール】

 

 14時15分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
 14時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
 15時00分 第3回期日開始(東京地裁103号法廷)
 15時15分 傍聴に外れた方のための法廷外企画(弁護士会館2階講堂クレオ)
 16時30分 報告集会開始(弁護士会館2階講堂クレオ)
  ※報告集会に続いて同じ場所で薬害根絶デー前夜集会が行われます。併せてご参加ください。

【地図】


東京地方裁判所
弁護士会館2階講堂クレオ(法廷外企画&報告集会会場)

【ご参考】

8月24日(木)薬害根絶デーの行動予定
11:45~12:50 厚労省前リレートーク
13:00~13:20 厚労省前庭・碑の前行動

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170823 東京訴訟第3回期日傍聴案内(第2版).pdf
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薬害根絶デー2017のご案内.pdf
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東京訴訟第2回期日が開かれました。

2017年5月10日、初夏の日差しが和らいだ曇り空の中、東京訴訟第2回期日が開かれました。

期日に先立って行われた東京地裁前のリレートークでは、前回に引き続き多くの支援者の方が集まり、この被害に対する救済の願い、再発の防止に向けた想いを語っていただきました。

今回原告からは2つの準備書面を提出しました。

1つは、HPVワクチンの性質や原告らの症状の共通性、国内で確認された他覚的所見や研究結果などから、HPVワクチンには原告に生じている副反応を引き起こす危険性があるというものです。

もう1つは、HPVワクチンの対象や効果は極めて限定的であり、子宮頸がんは検診による早期発見・治療が可能であることなどから、HPVワクチンには有用性がないというものです。

法廷では、それぞれの書面の内容について、弁護士が概要を陳述しました。

 

続いて、原告番号43番さんが、法廷において意見陳述を行いました。

彼女からは、原因がわからないまま被害に苦しみ、それでも学校へ行こうとしたときのこと、これまで頑張っていたピアノがもう弾けなくなってしまった辛さ、これまでの生活が一変し将来のことを何も考えられなくなったこと、などの切実な想いが述べられました。

普通の生活をしたいだけ、という43番さんの言葉は、原告のみならず被害者全員に共通する想いだと感じられました。

 

一方、被告GSK・被告MSDの代理人から、被告らの提出した準備書面の要旨が述べられました。

 

口頭弁論終了後は、弁護士会館内にて、記者会見が行われました。会見では、法廷で意見陳述をした原告43番さんとともに、全国原告団代表の酒井七海さんが、記者からの質問に答えました。

酒井さんは、第1回期日には体調不良のため出席することができませんでしたので、今回が初めての法廷となりました。酒井さんからは、同級生がこの春から社会に出て働いているのに、自身が足踏みをしていることのもどかしさを述べた上で、被害を直視しない被告らの法廷での様子については、私たちとはちがうところしか見ていないと感じたという発言がありました。

法廷での期日と並行して、傍聴に外れてしまった方のために、日比谷図書文化館地下ホールにおいて、法廷外企画が行われました。この企画では、この事件の概要・HPVワクチンの問題点に関する説明のほか、原告の方からの被害に関する実情、法廷で陳述されている準備書面の説明、この被害について今後行われる勉強会のご案内などが行われました。

その後、法廷外企画の会場には、法廷に出席していた原告や傍聴していた支援者も合流し、第2回期日の報告集会が行われました。

報告集会では、期日の報告のほか、原告団代表である酒井さんのお父さんからも期日の感想が述べられていました。また支援に取り組んでくださっている方々からも、被告の主張の問題点などを力強く指摘しつつ、今後の支援への意欲を語っていただきました。

特に、今回の報告集会では法学部や医学部の学生など、被害者と同世代の若い人たちの参加が多かったことが印象的でした。

 第3回の期日は、2017年8月23日15:00です。

次回の期日では、翌日に行われる薬害根絶デーの前夜集会が引き続いて行われる予定です。今回に引き続き、さらに多くの方に参加いただければと思います。

東京弁護団のメールマガジンを始めました。

東京弁護団では、今後の期日の予定や内容、関連する学習会や各種イベントのご案内、HPVワクチン問題をめぐる情報などについて、ご案内するメールマガジンを始めました。

 

メールマガジン登録申し込みはこちらからどうぞ。

 

このメールマガジンは、希望する方はどなたでも登録が可能です。

 

被害者の皆さんが、将来にわたり適切な医療を受け、安心して生活していけるようにするため、また、真相を明らかにして被害をくりかえさないようにするためには、訴訟に対する幅広い支援が必要不可欠です。
東京弁護団では、このメールマガジンを通じて、支援に参加いただく皆様に、フットワーク軽く情報提供をしていきたいと思います。

メールマガジンへご登録いただき、今後とも支援活動へのご参加をお願い致します。

5月10日(水)は東京訴訟の第2回口頭弁論期日です。

■日時:平成29年5月10日(水)15時~16時30分
■場所:東京地方裁判所103号法廷(東京都千代田区霞が関1-1-4)
■集合時間:13時45分(裁判所門前集会開始時刻)

  • 傍聴案内ダウンロードはこちら
  • 当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。是非傍聴にお越しください。 
  • 傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください(抽選により傍聴できなかった方のための法廷外企画も準備しております)。
  • 期日終了後に報告集会を予定しております。

 【当日のスケジュール】
  13時45分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
  14時05分 入廷行動(原告団・弁護団のみ)
  14時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
  15時00分 第2回期日開始(東京地裁103号法廷)
  15時15分 傍聴に外れた方のための法廷外企画(日比谷図書文化館地下1階コンベンションホール)
  17時00分 報告集会開始(日比谷図書文化館地下1階コンベンションホール)
  17時40分 報告集会終了予定

【地図】
東京地方裁判所正門前(門前集会&入廷行動)
日比谷図書文化館(法廷外企画&報告集会会場)

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HPV東京訴訟第2回期日チラシ.pdf
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東京訴訟第1回期日が開かれました。

2017年2月13日、東京訴訟の第1回口頭弁論期日が開かれました。

きびしい寒さにもかかわらず、東京地方裁判所前には温かく力強い支援の輪が広がりました。リレートークでは、応援のフラッグやハンカチメッセージの中、過去の薬害被害者や支援者の方々がご自身の思いや救済への願いを語ってくださいました。

多くの傍聴希望者がお越し下さったため、傍聴券は抽選となり、法廷は満席。

いよいよ始まった口頭弁論では、原告、被告GSK、被告MSDがそれぞれ意見陳述を行いました。

原告本人の意見陳述は、原告1番さんが務める予定で懸命に準備を整えていましたが、体調不良のため叶いませんでした。

代わって原告19番さんが、これまでの経過と訴訟にかける気持ちを述べられました。

重畳化していく症状、動かない身体、合格圏内にあったのに諦めざるを得なかった進路……普通の毎日は失われてしまいました。

どうかもう一度、「笑顔と未来を私たちに」それが東京原告団のスローガンであり、原告共通の思いです。

期日の終了後は記者会見と報告集会が行われ、残念ながら抽選に漏れて傍聴できなかった方も含め、口頭弁論の内容を振り返りました。長時間にわたる期日の後で、皆さんお疲れだったと思いますが、ここでも原告さんや支援者の方々から、今後に向けた力強い発言が相次ぎました。

19番さんの意見陳述の中に、こんな言葉がありました。
「体も痛くて苦しいですが、それ以上に心が痛くて苦しいです」
たくさんの痛みに耐え、それでも前を向く若い彼女たちに、どうか一人でも多くのご支援をお願いいたします。

第2回期日は平成29年5月10日午後3時です。

次回もぜひ、たくさんの皆様に法廷にお越しいただきたいと思います。

東京訴訟第1回口頭弁論期日のご案内

■日時:平成29年2月13日(月)15時~16時30分

■場所:東京地方裁判所103号法廷(東京都千代田区霞が関1-1-4)

■集合:13時45分裁判所門前集会開始時刻

  • 傍聴案内ダウンロードはこちら
  • 当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。是非傍聴にお越しください。 
  • 傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください(抽選により傍聴できなかった方のための集会も準備しております)。
  •   期日終了後に報告集会を予定しております。

【当日のスケジュール】
 13時45分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
 14時00分 入廷行動(原告団・弁護団のみ)
 14時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
 15時00分 第1回期日開始(103号法廷)
 15時30分 傍聴に外れた方のための集会(全日通労働会館8階)
 17時00分 報告集会開始(全日通労働会館8階)
 17時40分 報告集会終了予定
【地図】
東京地方裁判所正門前(門前集会&入廷行動)
全日通労働会館(報告集会会場)

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東京訴訟第1回期日傍聴案内
170213 東京訴訟傍聴案内.pdf
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東京訴訟の初回期日は来年2月13日です。

東京訴訟の第1回口頭弁論期日が決まりましたので、お知らせします。

傍聴要領などの詳細は追ってご連絡します。

 

■HPVワクチン薬害東京訴訟 第1回口頭弁論期日

  • 日時 2017年2月13日(月)15:00-16:30

東京地裁へ提訴

本日、HPVワクチン東京原告団28名は、国及び製薬企業2社を被告として訴訟提起しました。
13時30分より東京地方裁判所への提訴行動を行い、15時より記者会見を行いました。
記者会見では6名の原告が登壇し、被害の実情を訴えました。


過去の記事はこちらから確認できます。