東京訴訟

東京訴訟の次回期日は、2019/09/11(水)です。


●東京訴訟支援ネットワークのご案内

HPVワクチン東京訴訟支援ネットワークのサイトは、こちらからご覧下さい。

●東京訴訟メールマガジン登録のご案内

メールマガジン登録申し込みはこちらからどうぞ。


元の体に戻してほしい~HPVワクチン薬害東京訴訟第10回口頭弁論

 2019年5月22日、HPVワクチン薬害東京訴訟第10回口頭弁論が開催されました。

 今回も期日に先立ち、有楽町マリオン前にてHPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク主催のビラ配りが行われました。

 ビラ配りには22名が参加して期日案内を配布し、原告本人や家族から、通行される方に対して被害の実情を説明しました。

 晴天の下、通りがかった人が自分から近づいてきてチラシを受け取ってくださったり、HPVワクチン被害について尋ねられるなど、多くの反響がありました。

 裁判所前で実施したリレートークでは、東京弁護団副代表の阿部哲二弁護士から、提訴から3年近く経過しており、この4月には裁判長が交代したことを説明し、今回の期日が、あらためて裁判所に対して事件の重大さや被害者の苦しみ、そしてワクチンに重大な欠陥があることを示す重要な機会であることを、傍聴に訪れた皆さんに伝えました。

 東京原告8番の佐藤奈津美さんは、記憶障害によって日常生活に支障が出ていることや、裁判のために北海道から東京まで来ると、足が動かなくなってしまうといった被害の苦しみを説明し、被害の実態を知ってほしい、関心を持ってほしいとの思いを伝えました。

 傍聴に参加した学生の方からは、社会の様々な立場の人がこの裁判に関わり、引き続き支援していく必要があると呼びかけていただきました。

 午後2時に開廷した口頭弁論では、東京原告33番の山田梨奈さんが、大浜寿美新裁判長と向き合って、意見陳述を行いました。

 山田さんは、幼稚園から小学校まで一度も休むことなく皆勤を続けており、ダンスやバスケットボール、水泳など体を動かすことが好きでした。しかし、中学1年生のときにガーダシル3回を接種したことで学校に通うこともできなくなり、彼女の生活は大きく変わってしまいました。

期日後の記者会見に臨んだ山田梨奈さん(東京原告33番)
期日後の記者会見に臨んだ山田梨奈さん(東京原告33番)

 それなのに担任の先生からはあたかも詐病であるかのように扱われ、保健室の利用や授業の見学についての配慮を受けられず、辛い思いを抱えることもしばしばでした。たとえ原因がわからなかったとしても、国がそれを学校にもっと早くに、きちんと周知してもらえていえれば学校の対応も変わったと思うと語った山田さんの思いは、多くのHPVワクチン薬害被害者に共通するものでもあります。

 中学2年生になってからは、右わき腹の肋骨あたりがひどく痛み、少し笑っただけでも激痛が走るほどでした。さらに左股関節と左足に痛みが生じるようになり、次いで右足にも痛みが出て歩けなくなりました。骨をのこぎりで切られるような激痛が発作的に出現して突然歩けなくなるため、外出時はほとんど車いすを使うようになり、通学にも大きな支障が出るようになってしまいました。

 中学2年の冬から中学3年となるころには、睡眠障害や失神、記憶障害といった症状も出現するようになりました。階段やエスカレータを登っている途中で突然気を失ってしまい、落ちてけがをしたこともありました。

 高校1年になり、専門施設で精査を受けてHPVワクチン後脳機能障害と診断されましたが、治療の手段もないため症状は改善しませんでした。演劇が好きで劇団に入って演技を学びたいという夢を持っていた山田さんでしたが、こうした体調のために、その夢に向かい合う機会も得られませんでした。

  

「自分ではもっと努力して頑張りたかったのですが、ひどい頭痛や痛みが突然出たり、自分はどうしようもない睡眠障害や記憶障害が出たりするので、体調が許しませんでした。」

 

「私にとって今の状態は、夢に向かって努力することも、自立して生活することも難しく、補償も治療もほとんど受けられないという状況です。もっと友達と楽しい時間を過ごしたかったし,お芝居に夢中になりたかったですが,それもかないません。」

 

「元の体に戻してほしい。どこかに行ってしまった私の楽しかったはずの大切な時間を返してほしい。それだけです。」

 

 そう語った山田さんの言葉からは、悔しさと悲しみがにじみ出ていました。

 続いて、東京弁護団の関口正人弁護士より、本件HPVワクチンには有用性が認められないことについて、裁判官にスライドを示しながら意見陳述を行いました。

報告集会で法廷でのプレゼン内容を解説する関口正人弁護士
報告集会で法廷でのプレゼン内容を解説する関口正人弁護士

 関口弁護士は、医薬品一般の有用性の意義と判断基準、そして健康人に対して使用するワクチンの場合には特に高い有効性と安全性が認められる必要があることについて、まず説明しました。
 その上で、本件HPVワクチンの場合、副反応が重篤でかつ発生頻度が際立って多いことなどから危険性が大きい一方で、子宮頸がんが罹患者数も特に多くなく予後も比較的良好であることや、子宮頸がんそのものに対する予防効果が確認されていないことなどからその有効性は限定的であり、さらには代替手段としての検診の存在を考慮すれば、本件HPVワクチンには有用性が認められず、製造物責任法上の「欠陥」が認められることを具体的に主張しました。

 

 期日終了後の司法記者クラブでの記者会見では、全国弁護団共同代表の水口真寿美弁護士より、提訴から約3年が経過し、提訴時には未成年だった原告の多くは、成年に達しているが、何も解決していないという実情にあることを説明しました。

 法廷で意見陳述を行った山田さんも記者会見に出席し、自立をしていかなければならない年齢に差し掛かっているが、今も車椅子で生活しており、アルバイトをフルタイムで行うこともできないため、将来がとても不安であるが、そんな中でも状況を変えようと勇気を出して実名で法廷で話をしたことを、直接記者に説明しました。

 山田さんの担当である鈴木順弁護士からも、以前は活発に動くことができていた山田さんの現在の生活にはいろいろな制約が重くのしかかっていることについて、多くの人に知ってもらいたいと願っていることを伝えました。

 

 会見と並行して弁護士会館で開催された報告集会には、40人以上の方にご参加いただきました。被害者と同世代の学生さんも多く集まって下さり、原告もその家族も、皆とても勇気づけられたと思います。

続きを読む

5月22日(水)は東京訴訟の第10回口頭弁論期日です

■日時:2019年5月22日(水)14時~15時15分


■場所:東京地方裁判所103号法廷

東京都千代田区霞が関1-1-4

■集合時間:13時10分(裁判所門前集会開始時刻)

傍聴案内ダウンロードはこちら

当日11時00分から有楽町マリオン前にて裁判傍聴を呼び掛けるチラシ配りも行いますので, こちらもぜひご参加ください。

 

当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。
是非、直接法廷にお越し頂き、応援をお願いします。
傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください。

(抽選により傍聴できなかった方のために原告との交流会も準備しております)

また、期日終了後15時45分からは弁護士会館5階会議室508ABCにて報告集会を予定しております。
こちらも併せてご参加ください。

 【当日のスケジュール】
  11時00分 有楽町マリオン前にてチラシ配り
  13時10分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
  13時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
  14時00分 第10回期日開始(東京地裁103号法廷)
   傍聴に外れた方のための原告との交流会(弁護士会館12階講堂)
  15時45分 報告集会開始(弁護士会館5階会議室508ABC)

【地図】
有楽町マリオン前(チラシ配り)
東京地方裁判所正門前(門前集会リレートーク)
弁護士会館(原告との交流会&報告集会)

ダウンロード
HPVワクチン薬害東京訴訟第10回期日のご案内
190522 tokyo.pdf
PDFファイル 970.9 KB

椅子を並べ横になって受けた授業~HPVワクチン薬害東京訴訟第9回口頭弁論

 平成31年2月13日、HPVワクチン薬害東京訴訟第9回口頭弁論が開かれました。

 本日も口頭弁論期日に先立ち、支援ネットワークの方々が中心となって、有楽町駅前広場でこの被害に対する理解と支援を呼びかけるチラシを配布しました。

 今回は、バレンタインデー前日ということで、チラシとともにチョコレートを配布するなど、支援の輪を広げるために工夫を凝らしました。

バレンタインデーにあわせて配布したチラシ(左)
バレンタインデーにあわせて配布したチラシ(左)

 そのかいもあってか、真冬の寒さの中でも立ち止まってチラシを手に取ってくださる方も多く、この被害への関心・理解が深まったのではないかと思います。

 裁判所前でのリーレートークでは、まず、東京弁護団副代表の阿部弁護士が、これまでの2年半にわたる弁護団の活動が被告国や製薬企業を追い詰めていることを報告し、引き続きの支援を呼びかけました。

 支援ネットワークの隈本代表世話人からは、支援ネットワークの街宣活動では、数多くの通行人がチラシを受け取ってくれたことを報告しました。

 さらに、原告番号3番の父からは、被害者である娘が体調不良のため裁判に来ることができない現状や、さらなる支援が必要であることを来場者に伝えました。

 最後に元参議院議員のはたともこ氏からは、この裁判が、日本の少年少女をワクチンの害から守っている、国はなぜ被害者の声に耳を傾けないのか、わずかな人数であれば被害が出るのはやむを得ないという上から目線の態度を許してはならない、応援メッセージをいただきました。

 午後2時に開廷した口頭弁論では、最初に東京原告6番の伊藤維さんが意見陳述を行いました。

 幼少のころからバイオリンを学んだ維さんは、音楽高校に入学して本格的にバイオリンに取り組もうとした時期にサーバリックスの3回目の接種を受けましたが、その後、両膝の痛みや立ちくらみといった異変が現れました。痛みのために駅で動けなくなり、母に抱えられるようにして帰宅したということもありました。バイオリンを持ち上げるだけでも腕が痛くて仕方がないという状態でも、維さんは、痛みをこらえて練習を続けましたが、全身の痛みは悪化する一方で、寝ても覚めても激痛にのたうち回り、学校に通うことも難しくなってしまいました。

期日後に司法記者クラブで会見を行う伊藤維さん(東京原告6番)
期日後に司法記者クラブで会見を行う伊藤維さん(東京原告6番)

 こんなに辛い毎日がずっと続くなら死んでしまった方がよいとまで思い詰める維さんでしたが、学校関係者の理解と支援の下で、進級できるよう努力を重ねました。音楽の授業の際、維さんは、教室の一番後で痛みをこらえて、椅子を並べた上に横になって授業を受けたそうです。

 母の助けを受けて出場したコンクールでは、車椅子で舞台袖まで行き、痛みをこらえてステージに上がり、何とか立った姿勢で演奏を終えましたが、演奏終了後は歩くこともままならず、背負われて舞台から退場したこともありました。

 陳述開始にあたって裁判長から着座を進められても、痛みが出るまでは立って話をしますと述べて、証言台の前に起立して話を始めた維さんでしたが、意見陳述の後半には、痛みのために立位を続けることができなくなり、着座した上で、ワクチンを作った製薬会社には、こうした副反応を研究する責任や、研究者の支援を行う責任があるはずであると、厳しい表情で指摘しました。

 そして、最後に、このような体となってしまった過去や時間は取り戻せないけれど、被害者は皆ひとりひとり前を向いていこうと頑張っており、被害者がひとりの人として生きていけるよう、恒久的な支援を求めていることを裁判官に伝えて、陳述を終えました。

 続いて、東京弁護団の針ヶ谷健志弁護士より、被告グラクソ・スミスクライン(GSK)社と被告MSD社が、積極的なロビー活動等を通じてまさに国と一体となってHPVワクチン接種緊急促進事業という違法な事業を実施した共同不法責任を負うことに関連して、両社によるHPVワクチンの広告宣伝活動が著しく不適切であったことを、裁判官にスライドを示しながら意見陳述を行いました。

 製薬企業が医学的知識の乏しい一般消費者に対して直接広告を行うこと(DTC広告といいます)は、厳しく規制されています。そんな中、両社は、子宮頸がんという病気自体の恐怖を売り込むという「病気のブランド化」を推し進め、「良い母親はワクチンを接種させる」というメッセージを社会に振りまくことによって、HPVワクチンのマーケティングを推し進めました。

 針ヶ谷弁護士からは、GSK社は成人向け抗うつ剤であるパキシルについて、MSD社は関節炎治療薬であるバイオックスについて、米国内で著しく不正な販売促進活動を展開したためにいずれも極めて大きなペナルティを科された前歴があることを指摘し、HPVワクチンについても、両社がこれらの問題事例と同根の不適切なマーケティングを大々的に展開したことを説明しました。

 法廷終了後は、東京地裁内の司法記者クラブで会見を行い、伊藤維さんも車椅子で記者の前に座り、法廷での意見陳述を終えた心境などを記者に伝えました。

記者からの質問に答える伊藤維さん
記者からの質問に答える伊藤維さん

 維さんは、記者からの質問に対し、自分たちの被害をなきものにされたくない、被害を認めてもらい恒久的な支援をしてもらいたい、という思いで法廷に臨んだことを説明しました。

 維さんの発したメッセージが、全国の被害者に共通する思いであることを、あらためて感じました。

続きを読む

2月13日(水)は東京訴訟の第9回口頭弁論期日です

■日時:平成31年2月13日(水)14時~15時15分

※これまでより開始時刻が1時間繰り上がっていますのでご留意下さい。


■場所:東京地方裁判所103号法廷

東京都千代田区霞が関1-1-4

■集合時間:13時10分(裁判所門前集会開始時刻)

傍聴案内ダウンロードはこちら

当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。
是非、直接法廷にお越し頂き、応援をお願いします。
傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください。

(抽選により傍聴できなかった方のために原告との交流会も準備しております)

また、期日終了後15時45分からは弁護士会館12階講堂にて報告集会を予定しております。
こちらも併せてご参加ください。

 【当日のスケジュール】
  11時00分 有楽町マリオン前にてチラシ配り
  13時10分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
  13時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
  14時00分 第9回期日開始(東京地裁103号法廷)
   傍聴に外れた方のための原告との交流会(弁護士会館12階講堂)
  15時45分 報告集会開始(弁護士会館12階講堂)

【地図】
有楽町マリオン前(チラシ配り)
東京地方裁判所正門前(門前集会リレートーク)
弁護士会館12階講堂(原告との交流会&報告集会)

ダウンロード
HPVワクチン薬害東京訴訟第9回期日のご案内
190213 tokyo.pdf
PDFファイル 1.9 MB

車椅子から見た景色を知っていますか?~HPVワクチン薬害東京訴訟第8回期日

 2018年11月7日、HPVワクチン薬害東京訴訟は第8回目の口頭弁論期日を迎えました。

 開廷時刻に先立ち、銀座で恒例の街頭活動を行い、多くの方に傍聴を呼びかけました。

 通りかかった方々の中には、わざわざ近寄って下さって、ビラを受け取って下さる方もいらっしゃいました。原告団・弁護団とも、開廷を前にとても勇気づけられました。暖かい対応をいただきまして、本当にありがとうございました。

 その後、東京地方裁判所前に移動し、秋晴れの空の下、開廷前のリレートークを行いました。

 リレートークでは、全国原告団代表の酒井七海さん(東京原告1番)から、来場された皆さんに、HPVワクチン薬害問題の解決に向けたご支援をいただけるよう、語りかけました。

 本日の法廷では、まず、水口瑛葉弁護士から、HPVワクチンと副反応症状との間には因果関係が認められることについて、意見陳述を行いました。

 水口弁護士は、これまでに蓄積されてきた医学的研究結果を紹介しながら、骨髄検査において患者群の髄液に免疫学的変化が認められており、患者群の自己抗体の陽性率が高いこと、脳血流検査(SPECT)においても患者らの視床と大脳辺縁系の血流低下という活動の低下を示す所見が認められていること、皮膚生検でも無髄神経線維の減少といった所見が確認されていることなどを指摘しました。

 そして、多様な副反応症状と整合するこれらの客観的検査所見を踏まえた形で、複数の研究者らによって、副反応症状が自己免疫性のものである可能性や自律神経障害である可能性が共通して指摘されていることを、提出した準備書面の内容に沿って説明しました。

 続いて、東京原告45番さんが意見陳述を行いました。

法廷での意見陳述を終え、記者会見に出席した東京原告45番さん(左)
法廷での意見陳述を終え、記者会見に出席した東京原告45番さん(左)

 今月で20歳を迎えた原告45番さんの意見陳述は、大人になる節目の、輝かしい年となるはずだったのに、まさか裁判所の法廷で車椅子に座ったまま意見陳述を行うとは思いもしなかったという思いから始まりました。

 彼女は中学1年から2年の間に、ガーダシルの接種を3回受けました。

 接種を決めた一番のきっかけは、「無料接種」と「期間限定」から生じる無言の圧力だったとのことで、学校でも、担任や保健室の先生が、まだ接種していない子に手を挙げさせて早く接種するように何度も注意するため、「未接種は悪」という雰囲気を感じたそうです。

 接種前は大きな病気や怪我もなく、運動会ではリレーの選手として走り、バスケ部に所属して試合に出るなど健康の身体が、ワクチンを接種した後、物忘れ、倦怠感、辛い足の痛みに悩まされることになりました。

 突然頭がかすみ、暗記することが全くできなくなりました。聴力が低下したり、突然イライラと気が立ったり、手に力が入らない日があったり、毎日めまいや立ちくらみがするようになるなど、さまざまな変化が現れました。

 何とか公立高校に進学したものの、高校1年生の8月には、猛烈な足の痛みと倦怠感に耐え切れなくなって部活中に倒れてしまいました。その後、足だけでなく腰や背中、腕、首、頭と次第に痛みが全身に広がり、その年の9月からは車椅子での生活を余儀なくされています。

 

「皆さんは、車椅子から見た景色を知っていますか。太ももの高さ分低い目線から景色だけが流れていきます。まるでテレビをみているかのようです。自分が走っているはずだったコート、皆と踊っているはずだった体育祭の校庭。自分がいるはずだった全ての景色を、ただ傍観することしができない気持ちを知っていますか。」

 

 原告45番さんは、失った日々への思いに時折言葉に詰まらせながらも、終始しっかりした口調で、このように語りかけました。

 

「統計や調査は、私たちの経験より根拠があるのでしょうか。私たちをないものとする人たちは、今も私たちの訴えには下を向き、我関せずです。なぜ私たちは、なかったことにされるかもしれない瀬戸際で声をあげなくてはいけないのでしょうか。

 国が苦しむ国民に手を差し伸べるということ、製薬会社が自らの製品に責任をもつということは、ただの建前だったのでしょうか。
 体の自由は奪われましたが希望まで奪われたくありません。」

 

 原告45番さんは、被害者が置かれた理不尽な状況をこのように説明し、この裁判がワクチン被害者の希望に繋がることを信じますと、力強く訴えました。

 彼女の語る言葉の1つ1つの重さは、法廷で耳を傾けたすべての人の胸に響くものでした。

 

 記者会見と並行して、弁護士会館内では、期日後の報告集会が開催されました。

 報告集会への参加者は50名を超え、被害者の保護者同士が、それぞれのお子さんの症状を説明して、お互いのおかれた状況についての理解を深め合うとともに、共に闘っていこうとの声を掛け合いました。

 集会を通じて、被害者と支援者とが暖かい連帯を育んでいることを、実感できました。

続きを読む

過去の記事はこちらから確認できます。