大阪訴訟第4回期日が開かれました

淀屋橋での期日告知行動
淀屋橋での期日告知行動

本日8月8日、台風が過ぎたとは言え、まだ大きな雲が残る空の下、大阪地方裁判所において第4回弁論期日が開催されました。

幸いにも雨は上がっていましたので、朝には、淀屋橋の路上で、期日の告知のビラ配りを行うことができました。

中之島公会堂前から見た大阪地裁
中之島公会堂前から見た大阪地裁

今回も多くの方が傍聴券を求めて地裁玄関前に集まって下さいましたので、傍聴席は満席となりました。

入廷行動の様子
入廷行動の様子

今回の期日では、原告10番さんの意見陳述と原告・被告による提出した書面のプレゼンテーションが行われました。

原告10番さんは、ワクチン接種後に体調を崩して長期間の入院を要し、その後も十分に学校に通うこともできなくなってしまったため、楽しみにしていた合唱祭に参加することもできず、さらには仲の良い同級生と一緒に学校生活を続けることも断念せざるをえなかった悲しみを、涙とともに語りました。

また、頭痛や腹痛などの痛みの辛さそのものに加えて、身近な人たちからも「怠けているのではないか」と言われて、自分の苦しみを理解してもらえななかったつらさを、原告10番さんは、静かではありますが、しっかりと、自分の言葉で、法壇に並んだ裁判官に説明しました。

山西大阪弁護団代表(左)とプレゼンテーション担当弁護士による記者会見
山西大阪弁護団代表(左)とプレゼンテーション担当弁護士による記者会見

弁護団からのプレゼンテーションは、本件HPVワクチンが異例の手続で拙速に審査され承認された上、「緊急促進事業」という過去に例のない違法な手続でワクチンの接種緊急促進事業が開始され、それによって、ワクチン副反応被害が拡大したことについて、厚生労働省の審議会の議事録などを証拠として引用しつつ、具体的に説明しました。
こうした当時の議事録にはこのワクチンに関わった政治家や専門家の生の声が残されています。これらの議事録によって、多くの専門家が本件HPVワクチンの問題点を指摘していたにもかかわらず、専門家の声を無視して国が強引に承認を推し進めた経緯を、明確に指摘することができたと思います。

大阪弁護士会館内での報告集会
大阪弁護士会館内での報告集会

期日後の集会では、各地から応援に来てくださった原告、支援者、弁護団が一同に集まり、これからも全力で戦っていくことを改めて確認することができました。

次回、大阪訴訟第5回期日は11月7日(火)午後2時からです。
引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。