HPVワクチン薬害九州訴訟第7回期日が開かれました

大濠公園の柳
大濠公園の柳

 3月14日。

 九州訴訟の第7回口頭弁論期日です。

 

 期日に先立って開催された門前集会には、毎回お越しいただいている熱心な支援者の方、被害を受けた少女と同年代の学生たち、縁あってHPVワクチン薬害を知り参加していただいた方など、多くの人が集まりました。

 門前集会で必ず掲げられる「取り戻そう!少女たちの未来を」と大きく記された横断幕。もうひとつは薬害肝炎の被害者の方からのメッセージキルト。

 このキルトは,全国の訴訟の原告さん、弁護団、支援者の方々の手から手へと渡り、全国の訴訟を見つめ続けています。横断幕とキルトの向こう側から全国の支援者の「ともに頑張ろう」の声が聞こえてくるような想いがします。

 今回の訴訟では、原告番号18番さんの口から被害の実態が語られました。

 体育館に女子生徒だけが集められてワクチン接種を勧奨されたため、「ああ。これは受けなければいけない注射なのだ」と思いワクチンを接種してから、18番さんの身体には様々な症状が現れ始めます。
 
 全身のいたるところが痛み起き上がることさえできない日々。
 母におんぶしてもらわなければトイレにも行けない日々。
 全く眠りにつけず、眠れたと思っても悪夢にうなされる日々。
 病院を巡っても原因が分からず,震える手で「死にたい」とノートに書きなぐる日々。
「自分の心が弱いからいけないのではないか」と自分を責める日々。
 病気と闘う事だけに費やされた高校生活の3年間…。
 
 二度と戻ることができない,彼女のかけがえのない時間は、ワクチンによって奪われたのです。

武寛兼弁護士
武寛兼弁護士

 続いて弁護団の武寛兼弁護士から、祖父江友孝博士が班長として行ったHPVワクチンの被害調査(祖父江班調査)は、むしろワクチン接種と副反応症状の因果関係を示唆するものだという意見が述べられました。
 
 調査で集積されたデータを観察すると、ワクチンを接種した人は,していない人と比べて高い割合で様々な身体症状を訴えていることが明らかです。しかし被告製薬企業は、不合理に取りまとめられた調査の「結論」のみに依拠して、ワクチンは安全だと言い張ります。

 集積された生のデータが示すワクチン接種と副反応症状との因果関係と、不合理につくられた調査の結論。どちらが真実を示しているのか,日の目を見るよりも明らかです。
 
 被告製薬企業の反論に対しては、これからもワクチンの危険性を丁寧に明らかにしていかなければいけません。

 今日の福岡は、強い日差しが降り注ぎ汗ばむほどの陽気でした。
 未来を照らす明るく強い光が、少しでも早く、被害受けた少女たち全ての手元に届くまで、私たちは戦い続けます。
  少女たちに一筋の光を差すためには国民の皆さんの更なるご支援が必要です。

 九州訴訟の次回期日(第8回弁論)は、6月13日です。
 ぜひ傍聴にお越しください。