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2020年11月30日(月)18時から、東京訴訟の期日報告会が開催されました。
まず、東京弁護団代表の水口真寿美弁護士から、この日裁判所との間でオンラインで行われた東京訴訟期日の報告を行った上で、昨今報道された、HPVワクチンの有効性に関する研究について、問題点や限界がある研究でありなお有効性は明確になっていないことや、HPVワクチンの危険性と比較した場合にバランスを欠くことに変わりはない、という報告がありました。
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次に、東京弁護団事務局長の関口正人弁護士から、厚生労働省作成のリーフレットについて、2013年に作成されたリーフレットでは積極的勧奨が中止されていることがはっきり記載されていたが、今年10月に改訂されたリーフレットでは削除されていること、積極的勧奨が中止されているなかであるにも関わらず、国から自治体に対し、個々人へ接種を誘導するような個別通知を行うよう要請があり、自治体も困惑していること等リーフレット問題についての解説がありました。
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続いてHPVワクチン東京訴訟支援ネットワークの代表である隈本邦彦さんから、今年の10月25日に支援ネットワークの総会があったこと、同時に被害者の声を聴くという機会を設け、被害者の声をYouTubeで配信していること、海外からもメッセージが届いている、といった活動報告がありました。
※HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク第4回総会記念 公開シンポジウム「HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)被害者の声を聴いてください」
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さらに、原告の皆さんから、近況報告などがありました。
全国原告団代表の酒井七海さんとそのお母様からは、今年の8月から11月まで入院していたこと、新型コロナウイルスの影響で遠方の病院へ通院が難しい環境のため、新たなHPVワクチン副反応被害者を生んではいけないこと、オンライン集会の普及はメリットもある一方、座位保持装置付き車いすを使用していることや、マイクを握れない、といった日常の困難さが伝わらないのが悩ましい、といった意見がありました。
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北海道在住の宮森未琴さんからは、新型コロナウイルス感染者が身近にも増えていることの不安や、ラインワークスなどによって、オンラインで全国の原告とつながりを持ている、メリットについての報告がありました。
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東京原告15番さんからは、コロナ禍で原告の活動も制限されているが、オンラインで他の原告や支援の方とのつながりは持てていること、戦いを続けている間こそ頑張れる、といった力強いメッセージがありました。
東京原告35番さんのご両親からは、ご自身の娘さんが体調は以前よりは良くなり、近々就職を予定しているが、やはり症状のために制限がある、といった近況の報告や、希望を捨てずに、長い戦いを頑張りましょう、というメッセージをいただきました。
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東京原告21番さんからは、体調が最近は良くなり就業もできているが、仕事は制限されてしまい、仕事中に倒れてしまうこともあった、という報告や、支援の方に支えられることを実感していること、自分の状況を、同僚などへも伝えていきたい、という発言がありました。
他の地域の原告さんからもメッセージをいただきました。
九州原告10番さんからは、大学受験で進路変更を余儀なくされてしまったことや、テレビ番組では1万人に数人の割合で副反応被害が得れば甚大な被害といわれるとされていたが、HPVワクチンについては、国が作成したリーフレットに記載された副反応者数の数は1万人あたり5人となっていて、甚大な被害であるとわかった、という発言がありました。
九州原告8番さんからは、初めて九州以外の報告集会に参加したが、たくさんの人に支えられていることを実感できた、とのメッセージをいただきました。
そして、支援ネットワークの方からの発言もありました。
東京訴訟支援ネットワークの江川守利さんからは、支援と原告のコミュニケーションをすすめ、原告と支援が一緒になって活動をしていくことの重要性や、月1度の支援ネットワークの例会に、原告の皆さんもぜひ来てください、との案内がありました。
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北海道支援の会の浅川身奈栄さんからは、北海道ではクリアファイルといったグッズ作成の活動をしていること、支援の会の会員数を100人にすることを目標にしている、といった活動の報告がありました。
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最後に、東京弁護団の阿部哲二弁護士から、コロナ禍でも裁判は着実に進行していること、裁判では要求を握って離さない、という強い姿勢でいることが重要である
という言葉あり、報告集会は閉会となりました。
本日参加してくださった皆様に、あらためて心から御礼申し上げます。
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被害者の方がYouTubeで情報発信をしているので、ぜひご覧ください。
※HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団 チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCoWTfC6WT5011jjMWInkk3g/featured?view_as=subscriber
次回の東京期日は2021年2月15日です。当日の予定などは、新型コロナ問題の情勢などを確認の上で2週間前にはお知らせできると思います。
どうか今後ともご支援よろしくお願いいたします。
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