抗議会見:落合晴香さんの発言(全文)

 2021年11月12日、HPVワクチン薬害訴訟全国原告団・弁護団は、厚生労働省の副反応検討部会が、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の積極的勧奨の再開を妥当であるとする結論をとりまとめたことに対して、抗議の声明を公表し、厚生労働記者会において、会見を行いました。

 この会見に参加した名古屋訴訟原告の落合晴香さんの発言全文です。

 どうか被害者の声に耳を傾けてください。


名古屋訴訟原告12番 落合晴香(三重県在住 自宅からオンラインで会見に参加)


 私は今24歳ですが、19歳の時に記憶障害を起こして19年間分の記憶をなくしました。

 その時には自分の名前とかも忘れてたし、家族のことも忘れてて、学生であったこととか、友達のことも全部忘れていました。これらの記憶は、今も戻っていません。

 また、今は記憶の覚えがすごく悪くて、夢は起きたら忘れますが、それと同じように寝たら昨日のことは忘れているような状態です。

 今も疲労感から耳鳴りがすごく酷くて、自分でしゃべっていることが分からなくなったりとか、会話がまともに成立しなくなってきています。
 頭痛が本当に酷くて、最近はご飯を食べることも難しくて、痛み止めも飲めなくて吐いてしまうような日々がずっと続いています。

 (副反応部会が開催される)今日1時まで、昨日の夜からずっと私は、どこかで、この積極的勧奨再開の動きが止まるんじゃないかと、どこかで期待をしていました。

 でも1時に(副反応部会が)始まった時から、もう(積極的勧奨の)差し控え終了が前提で話が始まっていて、本当に言葉にならなくて、本当に絶望感しかありませんでした。

 将来を案じてワクチンを打ちたいという人の声が聞かれるのに、それは聞いてもらえるのに、どうして、今、苦しんでいる私たちの声は聞いてもらえないのでしょうか。

 その違いが何なのかが、私にはわかりません。

 あまりにも私たちの人生が軽視されすぎていて、本当に悔しいです。
 今からでもいいので、私たちのことをちゃんと聞いてください。見てください。