九州訴訟の裁判期日(髙嶋先生証人の反対尋問)が開催されました

 2023年(令和5年)10月2日(月)、気持ちの良い秋晴れのこの日、髙嶋博先生の証人尋問期日が開かれました。

前回の原告側からの主尋問に引き続き、今回は被告側からの反対尋問です。

 

 髙嶋先生は、鹿児島大学病院医学部の脳神経内科・老年病学講座の教授で、HPVワクチン接種後に神経症状を訴える患者ら約60名の診療を担当されている自己免疫性脳炎・脳症の専門家です。

今回の期日では、朝10時から夕方4時半頃までの長時間にわたり、多くの書証を示して被告企業、被告国が質問を重ねました。それに対し、先生は、示された書証や質問の趣旨を丁寧に確認しながら、証言されました。

被告企業らや国は、原告らの家庭や学校でのストレスをことさらに強調し、その訴える多様な症状が心因性であることを先生が否定される根拠を執拗に尋ね、また自己免疫性脳炎・脳症と診断した根拠となる各種検査や免疫吸着療法への治療反応性について、主尋問での証言の価値を減殺しようとする質問を多数行いました。

 

 これに対して先生は、まったく揺らぐことなく、原告らを苦しめ、その人生のあり方を変えてしまった症状がHPVワクチン接種によって引き起こされたものであることを、改めてきっぱりと証言されました。原告ら患者さんたちに真摯に向き合い、確立された治療法のない中、何とかその苦しみをやわらげたいと診療してこられた先生の信念や思いは、今回も原告らや傍聴する支援の方々を大いに勇気づけるものとなりました。被告企業の何を目指しているのかよく分からない質問に鋭く切り返し、いわば「撃退」してしまったような場面では、傍聴席から思わず拍手が起きたほどです。

 今回も、全国各地からたくさんの支援の方がかけつけてくださいました。

期日終了後に、福岡県弁護士会館で開かれた報告集会では、尋問チームの力久弁護士が反対尋問の要点と獲得できた成果について語り、各地の支援の方々からは証言を聞いた感想やこの裁判に寄せる思いをお話ししていただき、改めて証言が素晴らしいものであったという認識を共有しました。ありがたいことに被告らからの不適切な質問に対して弁護団が適切に異議を述べたことについて、評価するご意見もいただきました。

尋問チームの力久弁護士
尋問チームの力久弁護士
九州原告団代表の梅本邦子さん
九州原告団代表の梅本邦子さん

大分HIV訴訟を支える会/大分ともに歩む会の山崎兼雄さん
大分HIV訴訟を支える会/大分ともに歩む会の山崎兼雄さん
弁護団の徳田靖之弁護士
弁護団の徳田靖之弁護士

九州訴訟では、次回から、いよいよ原告本人尋問がはじまります。全国4訴訟のトップバッターとなります。HPVワクチンが原告ら被害者たちにもたらした被害の深刻さ、重大さを、原告ら自らの言葉で語ってもらいます。勇気を出して法廷に立つ原告を励ますため、またこの薬害をまさに自分のこととしてしっかり理解するため、ひとりでも多くの方に福岡までおいでいただき、傍聴支援してくださるようぜひよろしくお願いいたします。

 

<九州訴訟の今後の予定>

 

1月22日(月)午後(13時頃〜) 原告本人尋問

4月17日(水)午後(13時頃〜) 原告本人尋問

7月10日(水)午後(13時頃〜) 原告本人尋問