Q8 子宮頸がんの罹患率や死亡率は増加しているのでしょうか。

子宮頸がん(浸潤がん)の罹患率も死亡率も、2000年以降、横ばい傾向で増加していません。

 

39歳以下の若年層でも同様であり、若い女性に急増しているなどというのは間違いです。

 

統計の数字上は、2000年代後半で上皮内がんの罹患率が上昇しており、これを含めると全体として罹患率が上昇しているようにみえるだけで、浸潤がん自体の罹患率は上昇していないのです。

 

しかも、上皮内がんの罹患率の上昇も見かけ上のものにすぎません。見かけ上の上昇の原因の第1は、近年、統計上・臨床上、上皮内がんに高度異形成まで含めるように変更されたことです。要するにデータを分類するうえでの基準の変更があったのです。第2は、早期発見が促進されたことです。近年、子宮頸がん検診対象年齢の引き下げ、妊婦健診の拡大などで、若年層の検診の受診機会が増えました。また、細胞診の精度管理の向上が図られました。その結果、検診における、高度異形成を含む上皮内がんの早期発見が進んだのです。

 

なお、高齢者の子宮頸がん死亡者数自体は微増していますが、これは高齢者の人口増加に伴う推移にすぎません。