薬害根絶フォーラムが開催されました

2017年10月15日、福岡市内の九州大学医学部百年講堂大ホールにおいて、薬害根絶フォーラムが開催されました。

薬害根絶フォーラムは、全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)が毎年秋に開催する、薬害根絶を呼びかける大規模な集会で、今年で第19回目となります。

HPVワクチン薬害全国原告団も、薬被連加盟団体として、今回のフォーラムに参加しました。

当日は秋の長雨が降りしきる中、240名あまりの方が来場し、薬害被害者の声に耳を傾けました。

第1部では、各加盟団体関係者から、それぞれの薬害の実態報告がありました。

サリドマイドによる障害をもって出生したために施設に預けられたこと。キノホルム製剤の服用でスモンに罹患し視力を失ったこと。おたふくかぜワクチン接種後の子の健康が損なわれたこと。幼児期の大腿四頭筋注射で足に障害が残ったこと。脳外科手術を受けた兄が医原性のクロイツフェルト・ヤコブ病を発症して亡くなっていったこと。出産時のフィブリノゲン製剤の投与でC型肝炎に罹患して長期間治療に苦しんだこと。

実体験を語るこうした被害者の生の言葉の1つ1つから、人の命や身体に大きな影響を及ぼす薬害の恐ろしさが、切実に伝わってきました。

第1部では、HPVワクチン薬害被害について特集として特別に時間をかけて説明をする機会をいただきましたので、HPVワクチン薬害全国原告団の梅本美有さん(九州訴訟原告)が母・邦子さんとともに登壇して、HPVワクチン薬害の実情について説明しました。

美有さんは、中3から高1にかけてガーダシルを3回接種した後に足の痛みと歩行困難といった症状が生じ、さらには全身の疼痛、嘔吐、動悸、めまい、羞明といった様々な症状によって日常生活が失われていった経過を詳しく語りました。邦子さんは、学校を通じて奨められるままに接種をさせてしまったことへの後悔、被害に苦しむ娘を見守るつらさを、母としての立場から述べました。

第2部では「商品としての医薬品、薬害教育と消費者教育の重要性」をテーマとして、5名のシンポジストによる徹底討論が行われました。HPVワクチン薬害全国原告団からは橋本夕夏子さん(大阪訴訟原告母)が登壇し、HPVワクチン薬害の背景にも製薬企業の営利優先の姿勢があったことを指摘しました。

来場した大勢の参加者には、これからも薬害根絶のために粘り強く取り組んで行くことの必要性が強く伝わったように思います。

とても大変なことではありますが、今回のタイトルにもあるように『薬害被害を語り継ぐ』ことによって、少しずつではあるけれども、共感の輪が確実に広がっていくことを実感した1日となりました。