HPVワクチン薬害東京訴訟:被告側専門家証人の反対尋問が行われました

2025年8月25日(月)午前11時、HPVワクチン薬害東京訴訟の口頭弁論が開かれました。

今回の期日では、今年5月12日の口頭弁論期日で被告側専門家証人として証言した東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンターの住谷昌彦証人に対する、原告側からの反対尋問が行われました。

 

期日に先立ち、東京地方裁判所前で、支援者や原告の方々によるリレートークが行われました。

東京原告4番の女性は、支援の皆さんのおかげでここまで訴訟を続けることができたと述べた上で、集まった支援者の方々に対して、引続きの応援を呼びかけました。

また、医師であり、HPVワクチン薬害訴訟を支える会・山口のメンバーでもある梶山智子さんからは、今回の尋問で真実が明らかになってほしい、医療従事者としても関心を持って見守っている旨のメッセージをいただきました。

この他にも、多くの方々に全国からの応援の言葉をいただきました。

【期日前リレートークでコメントを述べる東京原告4番の女性(上段左)と梶原さん(下段)】

その後、法廷に移動し、住谷証人に対する反対尋問を行いました。

反対尋問では、5月の主尋問において住谷証人が、心理社会的な要因だけで痛みや精神症状を含む多様な症状が生じるとの見解を述べたことに対して、弁護団から、それらの症状は免疫的な機序によって生じ得ることを示す多数の文献があること、住谷証人が心理社会的な要因を疑うと指摘した事柄は身体器質的な疾患によっても生じ得ること、認知行動療法に効果があったとする研究には科学的根拠が乏しいこと、そして住谷証人が述べた疾病利得の内容が原告らには当てはまらないこと等を質問しました。

 

こうした質問に対する住谷証人の回答の様子なども含め、主尋問での住谷証人の証言の信用性を揺るがすことができたと感じています。

期日終了後は報告集会が行われ、尋問を担当した各弁護士から反対尋問の概要について報告した上で、集会に参加された方々にもコメントをいただきました。

ある原告のご家族からは、「証人は、原告が学校へ杖を持って行くことを疾病利得として説明していたが、そういう目立ち方をしたい子どもはいない」と、住谷証人の証言が現実と全く異なることを指摘していました。

また、傍聴にお越しいただいた薬害肝炎訴訟の原告の方からは、住谷証人の証言は原告らの症状が心因性のものと決めつけられているように感じられた、とのコメントもいただきました。

報告集会は、Zoomも利用したハイブリッド形式で行いましたが、リモートで参加していた原告の方は、こうした報告を聴いて、「日ごろの症状と夏の暑さで、体調が悪いので期日には参加できなかったが、私たちの考えは裁判官にも伝わったのではないかと思う」と力強く発言されていました。

【報告集会の様子(上段)/尋問を担当した吉村和貴弁護士(下段左)・水口瑛葉弁護士(下段中央)/支援者の澤則雄さん(下段右)】

次回の東京訴訟の期日は、2025年11月17日(月)午前10時00分から、原告の本人尋問が行われます。

是非、大勢の方々にお越しいただき、本人尋問に臨む原告の皆さんを傍聴席から見守ってください。

引き続きのご支援を、どうかよろしくお願いいたします。