広島で開催された薬害根絶フォーラムで被害の実情を説明しました

 2020年11月1日、広島県薬剤師会館において、第22回薬害根絶フォーラムが開催されました。


 薬害根絶フォーラムは、1999年の全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)結成以来、薬害の苦痛と苦しみを二度と誰にも経験してほしくないという思いから、毎年秋に実施される催しです。


 昨年は名古屋で開催されましたが、今年は、8年ぶりの広島での開催となりました。

 

 

 今回のフォーラムでは、社会情勢を考慮し、インターネットでのLIVE配信を併用する形で開催されましたが、会場とインターネット視聴を合わせて220名近くの多く人が参加し、大盛況となりました。

 

 第1部では、薬害筋短縮症、薬害肝炎、薬害スモン、薬害ヤコブ、薬害HIV、薬害MMR、薬害陣痛促進剤、薬害イレッサ、薬害サリドマイドの各薬害の被害者から薬害被害の実情について、切実な内容の報告がありました。

 

 続いて、今年もHPVワクチン薬害が特集として多くの時間がとられ、HPVワクチン薬害訴訟大阪原告24番さんが、自身に生じた被害の実情について報告しました。


 HPVワクチン接種を受けるまで、学校を休んだり、早退したりすることはほとんどなく、毎週図書館に通い、毎月40冊ほどの本を読み、エレクトーンの発表会に向けて練習に励んでいた普通の生活がワクチンにより全く変わってしまったこと。

 

 そして、HPVワクチン接種後、腕の痛み、発熱、殴られるような頭痛、嘔吐、下痢、激しい倦怠感、学習障害、記憶障害等の症状が現われ、酷い時期は一日のほとんどを寝て過ごしたこと。

 

 現在、通信制の短期大学に入学し、すでに1年半以上が経つものの、教材を読んでも、内容が頭に入らず、どこを読んでいるのかもわからない、考えていたこともわからない、メモを取っても何が書いてあるのかわからない、体が重く、針で刺されるような頭痛といった症状が続いているため、課題のレポートが全く提出できておらず、卒業できるのか不安があること。

 

 こうした被害の実情を、来場者とオンラインの参加者に自分の言葉で伝えました。

 

 最後に、大阪24番さんは、製薬会社は自分がつくった薬なのだから、責任もって対応してほしいですと述べ、HPVワクチン薬害問題の早期解決を訴えました。

 

 

 第2部では「新型コロナの『ワクチン・薬』に対する安全性・有効性の検証を軽視した安易な承認は許されるのか?-ついに新設された『医薬品等行政評価・監視委員会』への期待と責任をふまえて-」をテーマとして、5名のシンポジストによる徹底討論が行われました。

 

 

 HPVワクチン薬害全国原告団からは児玉美紀子さん(大阪訴訟原告母、大阪原告団代表)が登壇しました。

 

 

 今年は、新型コロナウイルス問題で揺れる社会情勢の中で開かれた薬害根絶フォーラムであり、新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の拙速な開発に対する危惧と安全性に対する不安の思いを多くの人が口にし、大きな議題となりました。

 

 児玉さんは、かつてHPVワクチン接種の積極勧奨が行われていたときになされたワクチンの有効性の過剰な広告や演出があった問題や、新たに作られたHPVワクチンのリーフレットに副反応被害の真実が書かれないまま、接種の勧奨が実質的に再開されようとしている問題を指摘しました。

 

 

 シンポジストからは、新型コロナウイルスワクチンの治験中の有害事象の情報を示した上で、HPVワクチンのような新規性のあるワクチンに生じる未知の副反応の問題、製薬企業の利益追求の問題といった指摘がありました。

 

 最後に第22回薬害根絶フォーラム広島宣言が採択され、閉会となりました。

 宣言の中では、HPVワクチン薬害問題の解決に向けた力強い支援の言葉を盛りこんでいただきました。

 採択に賛成いただきましたご来場者のみなさまに、深く感謝の念を申し上げます。本当にありがとうございました。


 一刻も早いHPVワクチン薬害被害者の救済、そして、すべての薬害被害問題の真の解決に向けて、HPVワクチン薬害全国原告団・弁護団は今後も活動を続けていきます。どうかご支援下さい。